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九州小児科学会

 24日の役員会では、乳幼児・学校保健委員会、教育委員会、「子どもの心」対策部研修委員会、小児救急医療委員会など、15もある委員会の報告や、来年度以降の予定等の話がありました。その中で、日本小児科医会が成立を目指している「小児保健法」の話が出ました。例えば今予防接種は地方単位の制度ですが、これを国の責任で行うようにして、地域格差をなくそうというようなことも盛り込まれています。成立に向けての運動をどのようにしていくか、これからの課題です。
 さて、日曜日は二つの特別講演がありました。一つは杉村徹先生の「外来小児科でのリサーチは面白い」。リサーチを始めたきっかけは、肺炎で入院する子どもは解熱剤の使用が多いように感じるがホントにそうなのか知りたいということだったそうです。実際リサーチしてみて確かに解熱剤の使用が多いほど肺炎による入院が多かったと実証できたときの感動が次のリサーチへのモチベーションを高めていったとのことでした。大学だけでなく、一般開業医でも臨床に根ざした研究ができるのですね。.
 もう一つは広大心理学講座の尾形明子講師の「子どもに対する認知行動療法」。認知行動療法とは、心理的問題を生活面で生じている行動、気分、物事の捉え方(認知)、身体症状という観点で具体化しこれらの悪循環を明らかにしてそれを断ち切り、問題解決を目指す療法ということです。うつや不登校、自閉症、摂食障害やトラウマなど様々な子どもたちの問題へ臨床応用され、有効性が実証されているということです。演者は広島に赴任される前は、宮崎大学医学部で勤務され、そのときの実績を目にしていた布井教授が今回の講演を依頼したとのことでした。
 2題とも刺激になる講演でした。
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