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宮崎県小児科医会・学術講演会2

 東北関東大震災は、いろんな方面に多大な影響を与え続けていて不安は募るばかりですが、支援の輪も広がってきているのが救いです。
 さて、前回の続きですが特別講演の2は、『食物アレルギーの現状と診断・治療のシンポ』と題して、国立病院機構福岡病院小児科の柴田瑠美子先生が話されました。その要旨を自分なりにまとめてみました。
・乳児アトピーの30~60%に食物アレルギーを合併するものの、アトピー性皮膚炎 食物アレルギー ということを理解する。
・アトピー性皮膚炎では、軟膏を使ったスキンケアが大切。
・小児の食物アレルギーは、自然治癒傾向がある。
・小児の食物アレルギー、特に食物アナフィラキシーの増加が報告されている。
・日本における食物アレルギーの頻度は、乳児で10%、幼児5%、学童2.6%、成人1%。
・魚卵(イクラ)やゴマのアレルギーの増加や、カシューナッツのアナフィラキシーの増加。
・血液検査の結果が、食物アレルギーの原因や症状を反映しているとは限らない。
・小児のアナフィラキシーでは、8割が乳幼児で、90%以上に呼吸器症状を伴う。
・アナフィラキシー時の治療のファーストチョイスは、エピネフィリンの注射。
・アナフィラキシーをおこしたことのある人には、保険はきかないが、自分で打てるエピネフィリンの注射(エピペン)を持ってもらうようにしている。 *当院も、エピペンが処方できる医療機関のひとつです。
・経口減感作療法は、アナフィラキシーの過敏性の続く例では希望の持てる治療法ではあるが、現状ではまだ試みられている段階。はっきりとした結論は出ていない。少なくとも、一般臨床では行うべきではない。
 以上簡単ですが、学会報告でした。
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