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経口補水療法

 もう10月、時間が加速度をつけて私のそばを通り過ぎているように感じます。さて、9月最後の夜(9月2個目の台風接近の時)7時半から宮崎市で小児の輸液に関する講演(勉強会)があり、参加してきました。以下にその要点をまとめます。
 吐いたり、下痢したりして脱水になったとき、治療としては経口補水(口から水分を補給する)と点滴(経静脈的水分補給)があります。世界的流れとしては、点滴をできるだけ減らし(点滴は重症のケースに限定)、経口補液が推奨されています。また、脱水が是正されたらすぐに非制限の食事(いつもの食事、ミルク等は薄めない)を始める。絶食期間が短期でも、腸粘膜を萎縮させ、下痢の回復が遅れるというのが、現在の常識!ということです。
 急性胃腸炎での補水の要点を記します。
①下痢(1日3回以上の軟便~水様便)が始まったら、下痢で喪失する水分を経口補水液(ORSと略:薬局で手に入るので常備しておく。スポーツ飲料はダメ)で補う。
 症状出現後の2~4時間で少量(50-150ml)を頻回に与える。総量50-100ml/kg。
 *その際、患者の年齢にあった食事(乳児には母乳、ミルク;ミルクは薄めない!)も与える。
②嘔吐を伴っている場合5mlから開始。
  1) それを吐かなければ、10ml,20mlと5-15分間隔で倍に増量していく。 
  2) 5mlを吐くようなら、15-30分後に5mlを再チャレンジ。それも吐くようなら30分後(吐き始めてから1時間後に)再チャレンジ。そういうふうにトライして、6回吐き続けるなら病院受診。
☆経口補水液の家庭での作り方(量を間違えるといけないので市販のORSを常備しておいた方が無難)
  無塩のトマトジュース300ml+水700ml+塩3g+砂糖40g
 *余談ですが、このORSはスポーツで汗を大量にかいた時もいいですよ。試してみたのですが、スポーツ飲料よりものどのかわきをとめます(というよりも講演会の資料によると、スポーツ飲料は意外と小腸からの吸収が悪い;実験データからは普通の水の方がスポーツ飲料より吸収がいい)。

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