FC2ブログ

イタリアで麻しん患者増

 イタリアで麻しん患者が前年同期比3倍になったと静岡の田中先生から情報を頂きました。イタリアでは今年に入って700人以上の麻しん患者が報告されています。保健省のデータによれば、2015年の2歳児のワクチン接種率はわずか85.3%にとどまり、世界保健機関(WHO)が麻疹の感染拡大を抑制するために推奨しているワクチン接種率の95%をはるかに下回っているとのこと。日本でもMR不足の問題で接種率の低下が懸念されています。厚労省はMRワクチンの不足はないとして救済処置を執らないようですが、東京都港区では、この問題に対応すべく下記のような措置を行政が取られたと、同区の時田先生より情報提供がありました。
ちょっと長い引用になりますが、ご容赦ください。
 予防接種実施要項の19(下記参照)の2(2)特別の事情の 医学的見地に基づき、ワクチンの供給不足を特別な事情と認め、定期接種として実施可能と解釈し実施することとしました。
19 長期にわたり療養を必要とする疾病にかかった者等の定期接種の機会の確保
1.(1) インフルエンザを除く法の対象疾病(以下「特定疾病」という。)について、それぞれ政令で定める予防接種の対象者であった者(当該特定疾病にかかっている者又はかかったことのある者その他施行規則第2条各号に規定する者を除く。)であって、当該予防接種の対象者であった間に、(2)の特別の事情があることにより予防接種を受けることができなかったと認められる者については、当該特別の事情がなくなった日から起算して2年(高齢者の肺炎球菌感染症に係る定期接種を受けることができなかったと認められるものについては、当該特別の事情がなくなった日から起算して1年)を経過する日までの間((3)に掲げる疾病については、それぞれ、(3)に掲げるまでの間にある場合に限る。)、当該特定疾病の定期接種の対象者とすること。
2.(2) 特別の事情 ◦ア 次の(ア)から(ウ)までに掲げる疾病にかかったこと(やむを得ず定期接種を受けることができなかった場合に限る。)
◾(ア) 重症複合免疫不全症、無ガンマグロブリン血症その他免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病
◾(イ) 白血病、再生不良性貧血、重症筋無力症、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、ネフローゼ症候群その他免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病
◾(ウ) (ア)又は(イ)の疾病に準ずると認められるもの
 (注)上記に該当する疾病の例は、別表[152KB]に掲げるとおりである。ただし、これは、別表[152KB]に掲げる疾病にかかったことのある者又はかかっている者が一律に予防接種不適当者であるということを意味するものではなく、予防接種実施の可否の判断は、あくまで予診を行う医師の診断の下、行われるべきものである。
◦イ 臓器の移植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けたこと(やむを得ず定期接種をうけることができなかった場合に限る。)
 医学的知見に基づきア又はイに準ずると認められるもの
 麻しん患者を増やさないためにも接種率を上げる努力を他の自治体でも実施してほしいものです。
*当院では幸いまだMRワクチンの在庫はあります。
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する