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日本脳炎ワクチン

 9月初めに、日本脳炎注意報が発令されました。その頃から日本脳炎(日脳)ワクチンの接種希望者が増えています。日脳ワクチンは3年ほど前に副作用(急性散在性脳脊髄炎:ADEM)が問題になり(ADEMが起こる確率は70-200万回に1回程度)、“積極的には勧めない”となって接種する人が減りました。すぐに、安全な新しい日脳ワクチンが作られると期待されましたが、未だにできていません。そうこうするうちに熊本で16年ぶりに3歳の子どもが日本脳炎にかかってしまいました。ここ児湯地域は養豚業が盛んで日脳ウイルスが活動しているリスクの高い地域です。ただ幸いなことに1967 年(昭和42 年)まで年に1,000 人以上の患者発生が報告されていた日脳ですが、1970 年以降患者数は減少し、近年は10 人以下の発生にとどまっています{平成17年(7名)、18年(7名)、19年(10名)}。しかし、日脳ワクチン接種者が減少し、2007年度の調査では3~5歳群での中和抗体保有率が、これまでにない低い割合となっています。新しいワクチンは来シーズンに間に合うかどうか?間に合ったとしても十分供給されるかどうか?従来のワクチンは残りわずかで、もう新たに手に入れることはできません。個人的には従来のワクチンの安全性は高く、有効であると私は考えています。公費負担はⅠ期の基礎免疫(7歳半までに3回接種)とⅡ期(9歳以上13歳未満で1回)なので、この公費負担の年齢を越えそうでまだ接種していない方は、ワクチンのあるうちに接種されていた方がよいかも。
 *日本脳炎の症状は、急激に現れる発熱、頭痛、めまい、嘔吐などです。日本脳炎ウイルスに感染した後、みんなが発病するわけではなく、100~1,000人に1人の発症と言われています。しかし、一旦脳炎を起こしますと致死率は20~40%前後と非常に高くて、回復しても半数程度の方は重度の後遺症が残ります。
 ☆2008年7月25日開催された厚生労働省の「予防接種に関する検討会」において、特に西日本で日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨を行う必要があるとの結論に達したとのことです。
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