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薬剤耐性

国立国際医療研究センターの意識調査結果で、抗菌薬の知識が日本人では不十分であることが判明したとの報道がありました。抗菌薬・抗生物質は細菌に対してのみ効果があるのですが、ウイルスをやっつけると誤解している人が64%、わからないが13%で、正解率はわずか23%でした。抗生剤はむやみに使うものではなく、急性中耳炎でも『2018年版 日本の急性中耳炎のガイドライン』によると、軽症では抗生剤を使わないで経過をみるようにとされています。ただ、現状では鼻水や軽度の急性中耳炎と思われるようなケースにも、最初から1週間分、また1週間分と抗生剤が処方されているのを目にすることがあり、適正使用を疑いたくなるケースもみられます。このままだと、抗生剤が早晩効かなくなるのではと危惧しています。そういうご時世のせいか、AMR臨床リファレンスセンター(AMR:Antimicrobial Resistance 薬剤耐性という意味です)がアニメ「働く細胞」キャラクターでポスターを公表しました(12月まで無料で使えるとのことですので御紹介します)。皆様に広く知っていただくといいのですが・・・。
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第31回宮崎県小児保健学会

 11月10日(日)13:00〜16:00、宮崎市のJA AZUM別館202研修室で上記学会が開催されます。今回の目玉はなんといっても、「10万個の子宮ーあの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか」の著者、ドイツ国立ベルンハルトノホト熱帯医学研究所研究員で、京都大学医学研究科非常勤講師の村中璃子氏の特別講演でしょうか。13:50〜16:00まで2題の特別講演が行われますが、特別講演は聴講無料で開催されます。貴重なこの機会、是非多くの方に来場いただき、子宮頸がんのこと、その予防のことを学んでもらえたらと思います。守れる命は守りたいと切に思います。

結核研修会

令和元年度医師等医療従事者結核研修会が、16日(水)夜7時から高鍋保健所で開催されました。何故小児科医の私がこの研修会に出ようと思ったかというと、県衛生研究所から送られてくる感染症発生週報に20歳台や40歳台という報告が続いたからです。これらの年齢は子供の保護者の年齢とも重なります。子どもの診療の際、保護者の方が診察を希望されることがあり、感染対策という観点からは小児科でも重要と考えたからです。研修会では先ず、高鍋保健所長が児湯管内の現状について報告。結核にかかる人は、年々減ってはいますが、未だに毎年2千名を超える方が亡くなっている病気。全国の結核罹患率は、12.3/10万人、昨年の高鍋は、9.0でしたが今年は施設での集団感染があり、今の時点でも20.0を越えているとのこと。高齢者で増えている他、20歳台の増加も無視できず、20台の70.4%は外国出生の方。逆に言えば3割は日本出生。歴史的人物の樋口一葉;享年24、滝廉太郎;享年23、石川啄木;享年26と若くして結核で亡くなっています。次に結核研究所の平尾晋科長が診断と治療、院内感染対策をわかりやすく話されました。結核の症状は今の時代では非特異的な症状なので、診断までにかなり日数がかかるケースもあり、先ず疑う事が一番重要と強調。確定診断までに時間を要したケースの経時的なレントゲン写真を供覧して、結核診断のピットフォールを学びました。院内感染を防ぐためにも為になる研修でした。

連休明け

台風が通り過ぎた後も、川の氾濫等まだまだ爪痕が深く残っているようで、早く元の日常を取り戻されることを切に祈っています。九州はこの連休台風の影響を受け羽田や大阪発着の空の便が軒並み欠航になり、旅行を計画していた方はハラハラドキドキしたのではないでしょうか。高鍋は幸いこの連休中天気に恵まれ、運動会も予定通り無事開催されたようです。連休明けの今日午前の外来、インフルエンザを心配しての来院が複数ありましたが、現時点まではまだ検査が陽性になった子どもはいません。児湯地域では本格的な流行とまではいっていないのかな。ただ、インフルエンザの予防接種は例年10月は少ないのですが、今年は予約が予想以上に入っています。例年問題になるワクチン流通不足が起きないことを願うばかりですね。
*昨年同様、夕方6時から若干名のインフルエンザ予防接種の予約を受け付けています。

児湯保健活動地区協議会

 10月9日(水)午前は、高鍋町立わかば保育園の健診で午前中不在の時間がありご迷惑をおかけしました。木曜午後は、高鍋町の1歳半健診。夜は7時〜「児湯保健活動地区協議会」という児湯5町の保健師さんの研修会に講師として招かれ、身近な3歳健診での検尿について話してきました。試験紙法による検尿は、簡単なようで手順と判定には注意すべき点が結構あります。当院では全自動尿分析装置を導入してかなり楽にはなりましたが、集団健診においてはまだ児湯5町では導入しているところは少ないようでした。つい最近ふるさと納税寄付額が公表されましたが、なんと県No1は都農町の96億2697万円で都城市を押さえて2年連続のトップ。その他高鍋町が21億超えで3位、そして、新富町、川南町が続いて上位5位までに4町が入り、木城町も9位とトップ10に児湯5町が入っています。これらの寄付、将来ある子ども達の教育、福祉、医療に使って子育てしやすい児湯5町をアピールしてもらえばと切に思いました。

10月の休日在宅医

 今日ついに当院でもインフルエンザのAが出ました。児湯在住の幼児です。ただ、症状的にはひどくなかったです。また、報道の影響か熱が出てすぐに検査をと来院された方がいらしましたが、発熱直後では検査しても無駄です。慌てる必要はありませんので状態が悪くなければ、翌日の検査でも十分間に合いますし、その方が確実です。子どもも嫌な思いを何回もしなくてすみます。最近は検査が嫌で、しつこく検査しないと?と繰り返し聞く子どもや、鼻の穴をふさいで診察のイスに座る子も少なくありません。小児科医としても出来るならやりたくない検査です。それ以外には溶連菌が多い印象でした。
 8日(火)午前9時40分〜11時までは、一真持田保育園健診のため、院長不在になります。
 ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

高鍋町小・中学校合同学校保健委員会

 10月4日(金)夜7時半から上記委員会が開催されました。例年町立美術館のホールで行われていたのですが、今年から町の中央公民館に場所を変えての開催です。以前の会場では駐車場が手狭だったのが大きな理由のようです。さて、今日は「子どもの健やかな睡眠と成長」と題して五ヶ瀬町立五ヶ瀬中学校の戸敷二郎校長が3つの観点から講演されました。1.子どもの睡眠の重要性;寝る子は育つと昔からいいますが、現在日本は先進国の間でも最低レベルの睡眠時間。睡眠時間が減ることの害としっかり眠ることの有益さ、就寝時間と起床時間のリズムも大切なこともいろんな角度から話されました。2.
メディア氾濫時代の心構え;中学生の約半数が自分用のスマホやタブレットを持っている時代、持たせる前に必ず利点と取り返しのつかない害があることなどをしっかり教え、話し合って使用する際のルール作りの必要性を強調。3.子ども達が向かう将来に備えて;20世紀は正解主義、情報処理能力が求められていました。しかしそれはAIの得意分野。21世紀は正解がない問題に対する情報編集力(情報をつなげ活用する力、プレゼンテーション能力)が必要とされる。それには前頭前野をしっかり育てること、そのためには「早起き、早寝、朝ごはん(五ヶ瀬町では朝大豆)」を基本としたリズム、太陽のもとで元気に運動したり、様々な体験を重ねることが重要。最後に行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人生が変わると90分の講演があっという間に終わりました。
 ☆10月6日(日)は、休日在宅医です。午前9時〜12時、午後2時〜5時まで。ネットや電話での予約も受け付けます

インフルエンザの接種開始

 インフルエンザの予防接種が10月1日から始まり早速接種しました。まだ多くはありませんが、地域的には川南、木城が多いように感じました。というのも、木城は以前からインフルエンザの予防接種に対して公的補助を出していましたが、今年から川南も1回だけではありますが、6ヶ月から中学三年生までの子ども達に補助が出るようになったのも大きいかな。また、現在は任意接種であるロタワクチン(児湯5町は公的補助あり)が、定期接種化されることが決まったようです。ただ、時期的には来年の10月頃ということです。個人的にはおたふくかぜワクチンの定期接種化も同時に行ってほしかったですね。