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・・の手習い

 雨上がりの昨日といい、随分朝の寒さが和らいでいます。長袖一枚でのジョギングでも、結構汗をかくようになりました。インフルエンザも下火になってきたようです。キャンプも終了したところが出てきたようで少し靜かな宮崎になるでしょうか。*今年になってウクレレを始めました。弦楽器に触れるのは大学生の頃ギターに触れて以来です。新しいことに挑戦することがボケ防止にもなるかなと始めました。何故、ギターじゃないのか、単純に弦が4本とギターより少なく、この年齢から始めるには取っつきやすいかなというのが理由でした。始めてみると、先ず弦を押さえる指がすぐ熱を持ちジンジンする感じで痛くなりました。めげずに毎日触れていると、少しずつ指先が硬くなってきてるのがわかります。音も少しきれいに出すことが出来るようになりました。先ずは、孫の喜ぶアンパンマンのマーチにトライ。一緒に歌える日が来るかな?

医学生の研修

 2月22日(金)は、宮崎大学医学部5年生が地域医療実習の一環として当院で研修を行いました。診察や検査をさせていただいた子ども達と保護者の方々に感謝致します。今年から全員に4週間の地域に出てからの実習が必須になったということで、当院でも受け入れは二人目です。今回の学生さんは地元宮崎市出身でした。好感の持てる学生で、内科志望ということで小児科がどのように映ったか気になりますが、こちらから伝えたいことは伝えたつもりです。今後が楽しみです。このような実習が実を結び、宮崎で医療展開する先生方が増え、医師充足県になることを願っています。

うれしいニュース

 宮崎市は,2019年度〜小学校入学前の5,6歳児を対象に「百日咳」を含む三種混合ワクチンの接種費用助成を始めるということです。百日咳は特に乳児では重症化することがあり、県内の流行状況をみても有意義な決断です。各自治体が宮崎市に続いてくれるといいのですが・・・。
 また、4月から小林市立病院小児科に常勤医が入職するというニュースもありました。医師の足りない県(32番目/47都道府県)に属する宮崎に久々の明るいニュースです。

宮崎地方会第85回例会

17日(日)午後は宮崎地方会でした。興味ある演題が多く勉強になりました。小児外科領域から腸回転異常を伴った腸重積のケース。HHVー6(突発性発疹の原因ウイルスの一つ)感染のようなありふれた病気から急性壊死性脳症のような重篤な病気が発症するという報告があったり、以前は治療法がなかった脊髄性筋萎縮症に治療薬が出来、運動機能がある程度改善するというのは驚きでした。ただ継続投与が必要とのことで、1回の注射薬が5千万円以上かかるという薬剤費がもう少し下がると恩恵を受ける方も増えるのかなと感じました。児湯地区からは坂元先生が都農での百日咳の経験を報告。都農は先生のご尽力で流行は収束しましたが、まだ高鍋保健所管内では昨年11月からこの3ヶ月で32名の百日咳患者が出ています。先日もひどい咳をしてるから学校の先生に病院受診を勧められた子どもが来院しました。高熱が続くとすぐに受診されるのですが、咳の場合は周囲がひどいなと感じるほどの咳でもなかなか受診されないのが、感染拡大の一因になっていると思われます。熱も咳も同じ症状と考えて早めの受診をお願いします。もちろん予防接種を受けるのは大前提ですが。

宮崎県麻しん風しん対策推進会議・広域化検討会議

連休明けの12日(火)夜7時から県医師会館で開催されました。県と県内市町村の担当者と県医師会、小児科医会合同の会議です。麻しんは全国ですでに148名が発症しています。フィリピンでは予防接種率が低下したため、1,813人が感染、なんと25人が死亡しています。アメリカのワシントン州では非常事態宣言も出ているとのこと。風しんに関しても今年すでに国内で367名の感染者が出ています。先天性風疹症候群の発生も報告されています。油断大敵です。今回の会議では、風しんの追加的対策をめぐって議論があり、会議時間が延長しました。厚労省は今年度中の実施を求めているようですが、現場ではとても無理との声が大多数で、早くても6月からの実施が現実的とのこと。大人がMRワクチンを使うと子どもの分が不足するのではと心配する声もあがりました。厚労省はワクチン増産で足りると言っていますが、実際すでに出荷制限がかかっているMRワクチンもあります。未接種の方は、早めの接種をお勧めします。

カウンセリング実習

2月10日(日)は、日本小児科医会子どものこころ対策委員会主催のカウンセリング実習に参加してきました。朝6時半に車で家を出て9時半会場着。午前中は今話題になっている虐待に関する実習。昼食を挟んで午後は子どもの心理アセスメントを解釈実習も交えて学び最後は臨床動作法の活かし方。臨床動作法って聞き慣れない言葉ですが、身体接触を用いた心理支援法としての動作法で、動作法とは『動作訓練を通じて、姿勢や緊張に気付き、発達の促進や心身の緊張緩和を図る心理療法。脳性麻痺等の障がい児や神経症患者にも適用される(大辞林:第3版)』というものです。今ではその適用範囲が大幅に広がり、子育て支援や不登校、被虐待、ストレスマネージメントにまで広がっているとのこと。アタッチメント(愛着形成)にも身体接触は大事だと言うことが、参加者同士の身体接触を伴う動作を使って相手を理解する実験でも実感できました。実のある実習となりました。

宮崎県小児科医会HPリニューアル

宮崎県小児科医会HPがこn2月にリニューアルしました。パソコンだと一番上の項目、スマートフォンだとメニュー項目に、『食物アレルギー』が加わりました。食物アレルギーの項目は、アレルギー疾患生活管理指導表と除去解除申請書があります。宮崎県で従来使用していた食物アレルギーの診断書が時代にそぐわなくなったことから、今後はここに掲載してある新しい生活管理指導表を使うようになります。考え方等詳しく書いていますので、よろしくお願いいたします。
 

医療安全対策セミナー

2月4日(月)夜7時から宮崎県医師会医療安全対策研修会が開催されました。今回の講演は『警察OBが語る 院内暴力対応の実際 〜患者はなぜ怒る クレーム・暴力の対応〜』と題して学校法人慈恵大学総務部渉外室名誉顧問の横内昭光氏(警察OB)が講演されました。今まで医療安全対策セミナーでは、医療過誤を出来るだけ起こさないということに関するテーマが主になっていましたが、このようなテーマでの講演があるということはそれほど医療現場で暴力を見聞きしたり、被害者になったりすることが多くなっているということなのかなと思って聴いていたら、実際医療現場での暴力沙汰や殺傷事件は年々増えているようです。その背景や対処の仕方、病院として組織的に取り組むこと等を実技指導も取り入れながら教えていただきました。警察OBが大学病院や一般病院に勤務することも増えているようです。身近な所では宮崎市夜間急病センターにも警察OBの方が常駐されて久しいです。本音は警察OBの方が活躍される場面が極力ないような医療現場であってほしいところですが。

風しんの追加的対策(厚労省発表)

2月1日に厚労省から予防接種法の政省令改正が発表されました。 
特に抗体保有率が低い、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に対し、
1. 予防接種法に基づく定期接種の対象とし、3年間、全国で原則無料で定期接種を実施
2. ワクチンの効率的な活用のため、まずは抗体検査を受けていただくこととし、補正予算等により、全国で原則無料で実施
3. 事業所健診の機会に抗体検査を受けられるようにすることや、夜間・休日の抗体検査・予防接種の実施に向け、体制を整備
*通常は、自治体や医療機関に事前に通知があって行われるのですが、今回は新聞報道が先になった形に。今回の厚労省のやり方はどうかなぁ。