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予防接種勉強会

 6月25日(月)夜7時〜県医師会館で行われました。今回は岩﨑直哉先生が講師を務められました。定期予防接種による間違いで一番多いのは、接種間隔の間違いで、Hibや肺炎球菌、日本脳炎の追加接種の時期に間違いが多いこと、親子健康手帳で確認することが大事(予防接種を受けるときは必ず手帳を持参するようにしましょう)、ということを話された後で、2018年度の予防接種ガイドライン2017年度との大きな違いについて説明されました。その中で、おたふくかぜによる難聴は子どもが多いのですが、子どもから大人に感染して大人が難聴になったケースの記載があること、また、海外渡航時、おたふくかぜやロタウイルスワクチンが必要とされることも新たに記載されています。おたふくかぜやロタウイルスワクチンの補助がでているところは是非受けていてほしいと強調されました。また、5年間積極的勧奨を控えているHPVワクチンの効果に関して、海外だけでなく日本でもHPVワクチンを受けた女性の追跡調査がなされ、受けていない人では163人/1,000人中前がん病変が発見されたのに対し、接種したグループではわずか2人だったとのこと。現在でも定期接種なので是非受けてほしいということと、接種を控えて対象年齢を過ぎた人の救済を考慮すべきではということも話されました。最後にワクチン接種時の痛みを減らすためには、子どもに「予防接種は痛くない」とか、恐怖をあおるような言動を慎むこと、予防接種のことを全く知らせず突然診察室で予防接種をすることのないようにとも話もありました。参考にされてください。

日本小児科医会総会

 先週末は臨時休診でご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで無事総会、理事会、委員会を終えることが出来ました。朝7時半から委員会が開催されるハードスケジュールをこなしてきました。私個人に関しては、引き続き小児科医会理事を拝命し(任期は2年)、今期は新たに日本小児科学会の重症心身障害児(者)・在宅医療委員会委員も兼ねることになりそうです。しっかり勤めを果たして次の方にバトンタッチしたいと思います。昨日は、日本小児科医会の地域総合小児医療認定医指導者講習会の基調講演Ⅰの柴田瑠美子先生の『食物アレルギー〜小児科外来で行う食物負荷試験と病診連携〜』の座長も仰せつかっていましたが、何とか無事役目を果たすことが出来ました。経口負荷試験、経口免疫療法という今話題のテーマだったこともあり、シンポジウム後の質疑応答は、質問がつきないほど活溌に行われました。

雨の合間

 ひどい雨が続いていましたが、21日早朝は雨が上がっていたのでジョギングに出かけました。小丸川は水量が増え、全体的にもやっていていつもははっきりみえる尾鈴の山並みもみえず、橋桁が川面から浮いているようにみえる幻想的な風景がひろがっていました。思わず足を止めスマホで取ってみたのですが、写真ではその雰囲気がうまく伝えられませんね。
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その夜は宮崎市夜間急病センターの当直でした。宮崎市ではアデノウイルス感染症が多くなっているとのことでしたが、深夜帯では見られませんでした。明け方熱性痙攣の子どもが来院しましたが、複雑なタイプではなく一安心でした。今日22日午後からは学会出席で臨時休診になります。25日(月)からは通常診療です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

絵本

寝る前に子どもに本を読み聞かせることは、子どもの言語や脳の発達を促すだけではなく、親と子ども双方の社会的なスキルや行動スキルにも良い影響を与えるという研究結果が、m3.comの臨床ニュースで報じられました(下記アドレス参照)。絵本は年齢に関係なく楽しめます。当院でも定期的に絵本を補充し、スタッフが交代で『すこやか通信』で紹介もしていますが、お勧めの絵本がありましたら教えて下さいね。
https://www.m3.com/clinical/news/595840?portalId=mailmag&mmp=EX180620&mc.l=302123417&eml=db4dcc0486b4dcca6c0acc0919e777c4
☆6月22日(金)午後〜23日(土)は、日本小児科医会理事会並びに総会出席のため臨時休診となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

父の日

 母の日に比べて存在感が薄いと感じてしまう父の日、子どもたちからは父の日に何かしてもらった覚えはないのですが、息子が結婚してからは、息子の嫁からプレゼントが届くようになりました。お礼のメールのやりとりのなかで、福岡の孫は父の日参観で竹馬作りに挑戦したようです。私も子どもの頃は竹馬で遊んだことを思い出しました。
 ※外来の方は、百日咳も下火になったようで落ち着いてきてます。予防接種がおすすめです。
 *今週末は、日本小児科医会総会出席のため、金曜午後から臨時休診となります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

心電図検査判定会議

 昨日は児湯医師会で小中高校で行われた心電図の判定会議でした。児湯管内で1500を越える検査件数。その中からピックアップされた心電図をアンケートとともに精密検査が必要かどうか判定していきます。それに携わってくださっていた高鍋の海老原病院小児科木村先生が今回までの参加ということでした。長いことご協力ありがとうございました。来年度からは、心電図判読と、要精密検査となった際、宮崎市内の病院に御協力願うことになります。宮崎市の夜間急病センターの当直も市外からの助けも借りて、来年度も現在の診療時間を維持することが決まりました。いろんな場面でお互い助け合う必要が出てきそうです。

日本外来小児科学会生涯学習セミナーin大阪

6月10日新大阪駅近くで行われた学習セミナーに参加してきました。今回は小児栄養疫学、小児科領域におけるサプリメント、離乳食から補完食と小児を取り巻く食がテーマでした。東大の社会予防疫学分野の佐々木敏教授からはデータ栄養学という見方を実際の論文データを例に教えていただきました。研究の条件やデザイン等結論を導くまでの過程が重要で、それを踏まえてその結論が何を言おうとしているかを考える習慣をつけることが、世間で言われていることが果たして正しいかどうか、間違った指導をしない為にも重要だということが理解できました。サプリメントに関しては、結構低年齢でも使われているようです。最近栄養不足のない人にとっては、ビタミンやミネラルの一部は特定の疾患リスクを高める可能性があると報告されているようです。要は普段の食生活、生活習慣が基本ですね。また、離乳食というと母乳育児を止めるという印象があるので、補完食という言葉を使うようです。WHOの推奨は『生後6ヶ月ごろから栄養的に 充分で安全な補完食を始め、母乳育児は生後2年以上続ける。』となっています。母乳を1歳過ぎたらやめさせようと多くのお母さん方が思われているかもしれませんが、その必要はないようです。また、12ヶ月までには、たいていの子どもは家族が食べているものと同じような物を食べられるようになります。もちろん誤飲、窒息に気をつけないといけません。パンフレットや資料も紹介していただいたので、印刷して外来で見れるようにしますね。

音声認識ソフト

 初めて私が音声認識ソフトを使用したのはもう十数年前でしょうか。話したとおりに文章が作れるという謳い文句に誘われてソフトを購入。話してみるも、私の標準語?をどうしても識別してしてくれず、根負けした覚えがあります。そういう苦い経験があったので、スマホに装備してある音声認識も使わずにいました。ところが、技術の進歩はすごいもので、最近の音声認識ソフトは私の独特のイントネーションのある言葉も認識して文章にしてくれます。かつ、間違いが少ないのにも驚き。小さな画面で言葉を打つのがおっくうになってきた昨今、一度使うと病みつきになりますね。

観劇

 先輩から入会を勧められ、宮崎市民劇場の会員になって2年。毎月いろんな劇団の公演が行われているにもかかわらず、なかなかスケジュールが合わず観劇できないでいました。昨日初めて 県立芸術劇場で『SOETU 〜韓くにの白き太陽〜』という民芸の劇をみることができ感激。主演は私たちの年代にはなじみ深い篠田三郎で日色ともゑさんも出ていました。日本統治下の朝鮮が主な舞台で、朝鮮独立運動、関東大震災時の朝鮮人に対する非道な行いや沖縄戦等もある内容の濃い台本でした。舞台装置の変わる様や、役者のよく通る肉声や演技は実際目にすると迫力ありますね。久しぶりに文化的に過ごした!?一日でした。

高鍋町テニス教室

 昨日は、久しぶりに快晴の一日。診療が終わって高鍋町のテニスコートに出かけたら、コート2面に多くの子ども達。そして見知ったテニス仲間の顔。今年5月から高鍋町のテニス教室が始まっていたのを思い出しました。小学生を対象に、毎週金曜日午後6時から7時半まで行われています。私の娘もお世話になった元高鍋高校のテニス部監督もコーチとして参加されており、楽しそうに子ども達がボールを追っていました。低学年用のボールはツートンカラーでボールの回転が分かり易くなっており、少し大きく柔らかくて打ちやすくなっているようです。多くの子ども達がテニスの楽しさを体験してスポーツを生活の一部に取り入れてほしいと思いました。