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宮崎市急病センター当直と最後の救急電話相談

3月29日(木)は宮崎市の夜間急病センターの当直でした。準夜帯も含め、嘔吐下痢が多かったようです。深夜帯ではRSウイルス感染症、、仮性クループの乳児が来院しました。翌30日は、最後の救急電話相談(#8000)でした。宮崎県で平成17年にスタートした#8000、17年〜21年度は、土・日・祝日・年末年始のみで午後7時から11時まで。平成22年度から365日年中無休に。平成27年1月から23時〜翌朝8時まで時間延長。平成28年度は合計8,989件の相談実績がありました。来月からは、電話回線が2回線に増え、より充実した体制でのスタートになり、使い勝手も良くなるのではと思います。電話がつながりにくいと感じていた方もいらっしゃったかもしれませんが、明日からは混雑が緩和されることが期待されます。どうぞ、ご利用ください。

宮崎障がい児(者)医療療育研究会

 26日夜川南で第9回の宮崎障がい児(者)医療療育研究会が行われ参加してきました。今回の講師は宮崎大学医学部生命・医療倫理分野板井孝壱郎教授で演題は『「重篤な障がい」をめぐる臨床倫理-いったい「誰のための」医療であるべきか-』でした。意識の無い人の延命治療を続けるか否か、尊厳死とか難しい問題ですが、大人はそれまでの歴史等から意志を推測することが出来る場合もありますが、新生児や乳幼児はその意志すらもまったくわからないことがあります。その際医療従事者が善意がゆえの独善に陥らないためにはチーム医療が必要なこと、医療現場ではいろいろ悩ましい問題がでてきますが、倫理を学ぶ目的は悩みの解決ではなく、闇雲に悩んで『悩みの森』に迷い込まないように、「いかに悩むか」という方法論、スキルを身につけることということを、実例を通してユーモアも交えてお話しいただきました。とても分かり易く、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
興味のある方は、板井先生と法学者の稲葉一人先生、CNSの濱口恵子先生との共著書『こちら臨床倫理相談室』南江堂があるようです。

休日在宅医

 3月最後の休日在宅医、インフルエンザも峠を越していたこともありいつになく落ち着いた在宅医でした。来月は、医療機関にとっては診療報酬改定の月です。小児科領域での主な変更点は、『小児抗菌薬適正使用加算』というものです。これは、急性気道感染症又は急性下痢症で受診した子どもに、診察の結果抗菌薬(抗生剤)の必要性が認められないので抗菌薬を使用しない場合に加算されるものです。抗菌薬の適正使用を推進するために新設された項目ですが、抗菌薬の必要のない病気に抗菌薬を投与しないのは当たり前。しかし、当たり前のことをするのに、点数を加算しないといけないほど抗菌薬の使いすぎが問題になっているとしたら嘆かわしいことです。

九州外来小児科学研究会 part2

午後の最初の講演は、特別講演2で宮崎市総合発達支援センター所長大庭研一Drが『発達外来から見た子育て』と題して講演。先生らしい優しさがにじみ出ているお話で、スライドもとても分かり易く、多くの人が先生のいう1.お母さんによりそう(人は共感が返ってこないと傷つく) 2.子どもをわかる(現象だけを見ずに、その奥に隠れている気持ちを理解する) 3.先生と一緒に(学校現場での支援)という3拍子そろった子育て支援が出来るようになると発達障害の子どももその親も随分生きやすくなるだろうと思えました。午後の一般演題は、医学生教育に関する演題とアレルギー、そして最後は宮崎市でトラベルクリニックを開設している岩﨑先生の講演でした。トラベルクリニックの利用目的で最も多かったのは、予防接種で渡航目的としては海外赴任とその帯同(家族が一緒に行くこと)ということでした。欧米と異なり、海外への観光旅行前での利用は少数だったようです。*3月も残り少なくなりました。母子手帳で予防接種の確認を!

九州外来小児科学研究会(宮崎) part1

18日(日)県医師会館で第22回九州外来小児科研究会が行われました。各県持ち回りで開催しています。交通の便から福岡で行われることが多いのですが、今回は宮崎で、県小児科医会との共催で行いました。地方での開催にもかかわらず、100名を越える参加者で成功裏に終えることができました。午前中の一般講演では①おたふくかぜの再感染があり得ることが実証されたこと、②百日咳の診断にスマホ動画が有用であること、四種混合ワクチンを接種しても8年もすれば抗体価が下がること、③小児救急医療体制が都市圏でも困難になってきている状況、④これから増えてくるであろう小児在宅医療の課題、⑤かかりつけ医に関する話題が提供されました。午前中最後は特別講演1「小児の生活習慣病とその予防」と題して宮崎大学医学部看護学科基礎看護学講座の澤田 浩武 教授の講演がありました。食う(朝食)、寝る(早寝)、遊ぶ(適度な運動)の重要性と予防の大切さを強調されました。

目のかゆみ

 花粉症の時期、鼻づまりや目のかゆみで来院される方が増えてきました。今年は、火山灰も風向きによっては影響しそうですね。かくいう私も、先月から、目のかゆみのひどいときと鼻閉のひどい時があり、抗アレルギー剤を使用しました。今までスギ花粉症も出たことがないのですが、症状は花粉症そのもの。ちょうど健診で血液検査をする機会があり、調べたらIgEも全く正常でアレルゲンも全くのゼロ。原因不明でした。こういうこともあるのかなと思っていたら、目の充血のひどい子どもの来院。ご家族もアレルギー性結膜炎と思ってアレルギーの検査を希望され検査しましたが、アレルギー体質なく、これまた原因不明。花粉症があるのも大変ですが、原因不明で花粉症様の症状が出るのもやっかいですね。

ワクチン不足解消

 ご迷惑をおかけしていたMRワクチンと日本脳炎ワクチン、いずれも出荷制限が解除になりました。いつでも希望の日時に接種できるようになります。特にMRⅡ期の接種がまだの年長児さんはお急ぎください。例年ぎりぎりになってのかけこみがあります。そのときたまたま病気になると3月末までの定期接種で受けることがかなわず、4月になって自費での接種になることもあります。ご注意ください。
 新燃岳の連続噴火が収まったとのニュースがありましたが、西諸県地域では噴火や降灰の影響でいろんな行事が中止になっているとのこと。このまま、沈静化してくれるといいですね。

薬の話題

 インフルエンザも峠を越した感がありますが、この度1回の経口投与でインフルエンザの治療が完了する新薬が承認されたとのニュースが入りました。注射薬や吸入薬では1回投与ですむ薬が発売されていたのですが、今回は経口薬ということで利便性が向上しそうです。また、気管支拡張剤でなじみの貼付薬がアレルギー性鼻炎でも開発されたようです。鼻炎といえばダニアレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法薬(舌下免疫療法)の対象年齢が引き下げられ、12歳未満の小児にも使用できるようになりました。 
 また、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎を対象とした抗体注射薬(IL-4とIL-13と呼ばれる2つのたんぱく質の過剰な働きを特異的に阻害するヒトモノクローナル抗体)も登場。 効果はもちろん、子どもに使いやすくて安全な薬の開発がすすむといいですね。

2月最後の急病センター当直

 2月最後の水曜日は、宮崎市夜間急病センターの当直でした。準夜帯は、すごい暴風雨。少なかっただろうなと思ったら、前日よりも多い来院だったようです。腹痛での来院が多く、2名に浣腸したとのこと。私が引き継いだ深夜帯には雨も上がりましたが、強風は相変わらず。準夜帯の半分の来院だったのですが、浣腸したのは2名と一緒。便秘はひどい腹痛が突然くるようで救急外来でもよく遭遇します。便秘を防ぐには食物繊維の豊富なものを取るのは当然ですが、早起き早寝の睡眠リズムや運動も大事です。インフルエンザでの来院は1名。すでにB型と診断され、数日で一旦解熱するも再び熱が出ての来院でした。今回のインフルエンザB型は熱が一日のうちに上がり下がりしたり、一度完全に解熱して、再びあがったりとかかった本人や家族だけでなく医者泣かせです。