FC2ブログ

台風と休日在宅医

 28日(土)午後は、九州小児科医会出席のため午後を臨時休診としてご迷惑をおかけしました。結局台風の影響で行きも帰りも予約していた飛行機が欠航になり、出席することはできませんでした。天候不順で公的行事に参加できなかったのは初めてでした。
 皆様のところでは台風被害はなかったでしょうか。
 翌29日(日)は休日在宅医。前回の休日在宅医の時に続いて台風の接近と重なりました。前日までは当院で診断したインフルエンザはすべてB型だったのですが、西都から来院した中学生は、A型で友達もA型だったと。インフルエンザAとB、流行している地域が違うようですが、いつ混在するようになるかわかりません。インフルエンザの予防接種を考えておられる方は早めに接種した方が良さそうです。*乳児にはまだRSウイルス感染症もみられているようです。

高鍋町小・中学校合同学校保健委員会

 24日(火)夜7:30〜9時まで高鍋町立美術館で行われました。今回は『体と頭と心がよくなる食事』と題して高岡の魔女のくすり堂の谷口知子氏の講演が行われました。谷口氏は脳にダメージを受けて生を受けた長女のためにとにかく脳に良いとされる食や環境について独学で学び“健脳”という言葉と出会い、ブレインフードを探求してこられた方です。ブレインフード、聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、脳にも体にもいい、未来に良い食べ物。人間、体(五感、五体)ができて心(気分や感情の安定)、そして知性へと進むので、小さいときは早期教育なんて言わないで体、五感を鍛える、それには散歩がお勧めと話されました。3大ブレインフードは①魚(シャケ、シラス)*シラスは宮崎産が一番質がいい ②ナッツ(アーモンド、ピーナッツ、クルミ等) ③ブラックチョコレートですが、和食、特に和朝食(雑穀米、味噌汁)はお勧め。逆に脳に悪いのは①トランス脂肪酸、②添加物や有害ミネラルの多い加工品、③精製糖、精製塩、簡単に言えば、ポテトチップスやジャンクフード、あま〜いもの。受験生向けの献立や夜食(“みそ玉”を冷凍保存しておき、お湯を注ぐと味噌汁のできあがり)、簡単なダシの作り方(水出し昆布だし)等も紹介され、保護者の方がスライドを写メっていました。
*インフルエンザB型がでました!流行しつつあります。うがい、手洗いの励行を。
※10月28日(土)は九州小児科医会役員会出席のため、午前12時までの診療になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
☆10月29日(日)は休日在宅医です。午前9時〜12時、午後2時〜5時まで。在宅医の際は、電話での予約は出来ません。

新生児マススクリーニング検査専門委員会

 23日月曜日午後6時から宮崎市の総合保健センターで第16回の新生児マススクリーニング検査専門委員会が行われ、初めて参加してきました。タンデム質量分析計による新生児の先天代謝異常症スクリーニングは有機酸代謝異常症、尿素サイクル異常症、脂肪酸代謝異常症など22もの疾患が一度にスクリーニングできる検査で、宮崎県で年間1万人を越す赤ちゃんに行われ、実績を上げています。その検査実績報告や検査上の問題点、改良点等を話し合い、同スクリーニング検査をより良くすべく委員会が開催されています。今回は、新委員長の澤田浩武宮崎大学医学部看護学科基礎看護学講座教授が今回見つかった『CPT2欠損症』についてミニレクチャーがあり、ある報告で3歳未満の乳幼児突然死症候群の20例中、15例がCPT欠損症だとわかったとか、熱が出たときだけ症状が出る熱不安定型があるとか疾患に対する理解を深めることができました。
 *23日は午後5時から私の娘に診療をバトンタッチしましたが、混雑したようでご迷惑をおかけしました。

研修会&就学前健診

 16日(月)夜7時から児湯医師会館で、医療倫理と感染対策の講習会、17日(火)は夜7時から宮崎市郡小児科医会と産婦人科合同研修会でした。医療倫理は宮崎大学医学部の坂井孝壱郎教授の講演、医療倫理の講座を持っている大学は全国でも数少なく、とても新鮮な話でした。実際の医療現場でのケースを念頭に置いた話でもっと聞きたいと思えた講演。感染対策は同大学の岡山昭彦教授。接触感染対策として咳エチケットと手洗いは基本。マスクが手元にないときは咳やくしゃみは手ではなく、肘の内側で受けましょう。手は公共物という言葉が印象に残りました。火曜日は宮崎県では初めての試みと言っていい小児科と産婦人科合同研修。とても関連深い産婦人科と小児科ですが、両科の会員が一緒に集まって研修することは稀でした。これを契機に県レベルでの交流を深めていきましょうと盛り上がりました。18日は、宮崎市夜間急病センター当直。熱性痙攣で救急車搬入がありましたが、この時期にしては珍しく落ち着いた当直でした(宮崎県小児科医会HPで前日の急病センターの来院数がわかりますよ)。ここ数日は台風が近づいているので喘息が増えてくるかな。19日午後は高鍋西小学校の就学前健診。2人医師体制で私は38名診ましたが、約3割に当たる13名がMRワクチン未接種でした。早く受けてくれることを願っています!
 ☆23日(月)は、新生児マススクリーニング検査専門委員会出席のため、午後5時以降は私の娘および娘婿の浅井医師(小児科医)が代診致します。よろしくお願い致します。

秋期学術集会特別講演

 15日午後は3名の会員発表に続き、特別講演2題。最初は『動き出した”日本版ネウボラ”〜フィンランドに学ぶ子育て支援〜』と題して読売新聞東京本社 調査研究本部の榊原智子氏の講演。現在少子高齢化が国難と問題になっていますが、榊原氏は、出産と育児をめぐる状況こそ「国難」ではないかと以下のデータを示されました。出生数は2016年ついに98万人と100万人を下回る一方、児童虐待相談は2000年の1.7万人から2016年には12.2万人に。熊本の慈恵病院の赤ちゃんポストには10年で125人、相談は2万1千件も寄せられている現状、また待機児童は2.6万人、隠れた待機が約7万人いるといわれ、産後うつは産後2週間で25%にも及ぶという状況こそが国難。日本でも産前、産後支援はありますが、切れ目だらけ。切れ目のない支援を目指して『子育て世代包括支援センター』が全国の市町村に設けられることになりましたが、フィンランドのネウボラのように利用者中心主義で母子だけでなく家族ぐるみが対象になり、体だけでなく心も生活もケアしてすべて無料でネウボラ通い休業制度でアクセスが補償されるものになるかどうか、注視していく必要があるようです。

MRワクチン接種率。

 日曜午後は12時から県小児科医会役員会。来春の学術集会や、来年度の事業方針等を検討してきました。その際、昨年度のMRワクチン接種率が話題に。宮崎県のMRⅠ期接種率は、99.2%で全国5位と健闘していましたが、MRⅡ期は92.8%で全国34位でした。最低95%以上の接種率が望ましいのですが、宮崎市でも92.7%でした。児湯5町でいえば、木城町が98.3%と一番良く、次いで高鍋の96.4%、新富町は92.9%、川南町92.1%、都農町89.5%という結果でした。MRワクチン不足の影響があったのは否定できませんが、ちょっと心配な結果です。最近また海外からの麻疹持ち込みによる流行が報告されています。MRワクチン未接種の方は大きな流行のない今の季節に出来るだけ早く接種して下さい。14時からは秋期学術集会でした。その様子は次回のブログに。
 *17日(火)9時半から11時まで町立わかば保育園健診で院長不在の時間帯があります。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

花粉情報

 11日は、一真持田保育園健診で不在の時間帯がありご迷惑をおかけしました。数名の欠席がありましたが、元気一杯の園児達との再開でした。
 ここにきて鼻づまりで来院する子ども達が目立つようになりましたが、宮崎市の安達耳鼻咽喉科の先生から、花粉情報が届きました。10月11日の花粉飛散状況は、ブタクサ花粉:27個、イネ科花粉:10個、ヨモギ花粉:3個、不明花粉:2個、埃(火山灰?):少量とのことです。*新燃岳が6年ぶりに噴火し、霧島地域は火山灰の影響も重なって大変そうです。風向きによっては宮崎市内まで届くのでしょうね。警戒レベルが引き上げられたようですが、大噴火で被害が出ないことを祈りたいです。

全国会長会議及び生涯研修セミナー

土曜日は臨時休診でご迷惑をおかけしました。おかげさまで無事参加出来た初の会長会議は、全国の会長と意見交換ができ宮崎が他県に学ぶべきこと、他県と比べて良いところ等認識出来て有意義な会となりました。来週の宮崎県小児科役員会で早速報告し役員と共有したいと思います。
翌日は「これでスッキリ!境界領域」と銘打った研修が午前中に行われ、小児の眼疾患、小児の閉塞性睡眠時無呼吸、小児泌尿器外陰部疾患の診かた、歩行異常と発育性股関節脱臼など、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、整形外科領域の勉強、お昼は弁当を食べながら予防接種を安全に行うための研修、午後は「まとめて学ぼうガイドライン」ということで喘息や食物アレルギー、小児消化器診療ガイドラインを学びました。全国から500人を越える小児科医が集まりました。宮崎からは西都の岩見先生が出席されていたようです。
☆11日水曜日10時から11時までは、一真持田保育園の健診で院長不在の時間があります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

予防接種・海外渡航合同研修会から(2)

前回からの続きで、今回は定期接種の位置づけながら、ほとんど接種されていない子宮頸がんワクチンについて。
2)子宮頸がんワクチンに関しては、WHO/GAVCVS(Global Advisory Committee on Vaccine Safety)から以下の安全声明が出されており、日本に関しては3度言及されています。
 1.子宮頸がんワクチンのゼロリスク:唯一のリスクとしてあげられたギラン・バレー症候群発症率が10万分の1程度上昇する可能性についてもアメリカ、イギリスでの7040万接種の解析から因果関係は否定できると評価を改めゼロリスクに。「ワクチンを適切に導入した国では若い女性の前がん病変が約50%減少したのとは対照的に1995年から2005年で3.4%増加した日本の子宮頸がんの死亡率は、2005年から2015年には5.9%増加し、増加傾向は今後、15歳〜44歳で顕著となるだろう」
日本では年3,000人が子宮頸がんで死亡、1万人が浸潤ガン、1万人が妊孕性を喪失している。
 2.子宮頸がんワクチン不妊化説の否定
 3.日本の全国疫学調査や全世界的なシステマティックレビュー(論文をくまなく検索すること)を行い、また良質なコホートを用いた世界各国のRCT(ランダム化比較試験)を対象とする73,697例の症例について分析を行ったところ、CRPS(複合性局所疼痛症候群)やPOTS(起立性頻脈症候群)など全ての症状について因果関係が認められないとの結論。

予防接種・海外渡航合同研修会から(1)

10月1日快晴の埼玉県浦和で日本小児科医会主催の第3回予防接種・海外渡航合同研修会が行われました。そこで印象に残ったことを紹介します。
1)今や年間94万人が日本から諸外国に出国し、12〜13万人の子ども達が海外に長期滞在している時代。日本では不活化ワクチンの4種混合やポリオワクチンは、1回目の接種から3週間あければ2回目が受けることができるようになっていますが、留学や親の仕事の都合で子どもが渡航する際のことを考えると4週間以上開けた方が無難なようです。アメリカなど一部の国では4週間以上の接種間隔がないと接種回数としてカウントされず、追加の接種を要求されることがあるようです。同様に、B型肝炎ワクチンの3回目は、2回目の接種から5ヶ月以上あけてから接種していないとカウントされないことがあるとのことです。
※ 10月7日土曜日は、日本小児科医会の全国会長会出席のため、臨時休診とさせて頂きます。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


エコチル調査運営協議会

9月29日(金)夜7時から延岡で毎年行われているエコチル調査運営協議会に出席してきました。エコチル調査(子どもの健康と環境に関する全国調査)は、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにするための全国的な疫学調査です。延岡では約1,800人の子ども達が参加し、まもなく7年目を迎えます。調査も学童期まで延長することが決まったようです。有用なデータが得られ、子ども達に還元されることが期待されていますが、保護者の方が調査票を記入するのが結構大変なようで、回収率が下がらないようにする工夫が求められています。宮崎県は全国的にみると回収率上位に入るようですが、全国で断トツにいいのは長野県だそうです。何故いいのか、特別なことをしているようでもないとのことで、県民性?