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救急電話相談と急病センター受診

 もう、3月最後ですね、29日水曜日は、救急電話相談の当番でした。幼児の医薬品の誤飲がありました。以前も書きましたが、乳幼児は何でも口に入れます。手の届く範囲に医薬品や口に入れてはこまるものを置かないようにして下さいね。宮崎の3カ所の急病センターで行った救急電話相談のアンケート調査の結果がでました。来月の宮崎県小児科医会春期学術集会で発表する予定ですが、その一部を紹介します。急病センター小児科受診者の保護者の救急電話相談事業(#8000)認知度は、宮崎で最も高く77%、延岡で71、都城で64%、平均73.5%でした。これら#8000番を知っている人も、電話相談の時間が午後7時から翌朝8時までを知っているのは、宮崎で63%,都城で61%,延岡では52%と二人に一位は知らないという結果が出ました。延岡の急病センターは午後7時半から午後11時までということと関係しているかもしれませんが、深夜帯も電話相談はしてるというアピールが必要なようです。#8000利用者の満足度は、宮崎で80%、延岡で77%、都城で69%で地域差がみられはしましたが、7,8割の人が満足しているという結果でした。

第4回生涯学習セミナー後半

前回の続きです。午後の部は、『子どもの心とことばの育ち〜周りのおとなにできること〜』と題して言語聴覚士の中川氏が講演。言葉の発達には感覚統合の視点からも身体を動かす遊びが大事。そして安心できる場所だと脳がよく働くのでそういう環境を作ること、子どもが興味のあること、好きなこと、楽しいことだと注意が向きやすく長続きするので楽しさ、笑顔も大事。また、発達障害とレッテルを貼るより、まだ上手にできないだけという視点が大事。発達マイノリティという言葉を紹介。普通の子育てをていねいにする事が大事と強調されました。
最後は、『臍ヘルニアへの対応』と題して絆創膏圧迫固定療法で積極的に臍ヘルニアを治癒させている小児外科医の大塩先生の話でした。スポンジ圧迫療法よりも、(絆創膏)圧迫(固定)療法が単純でかつ確実な方法と具体的なやり方を紹介され、小児科医がこの療法を取り入れるよう希望されました。それにしても99.1%の治癒率はすごいですね。

第4回生涯学習セミナー前半

26日は、大阪で行われた外来小児科学会の生涯学習セミナーに参加してきました。今回のテーマは乳幼児健診をもっとスマートにがテーマでした。最初は『ママ、ここの乳健、クリニックやさしいネ』子どもに言われたいと題して横井子どもクリニックの横井先生が講演。とても面白い講演で診療に活かせるちょとしたノウハウを得られました。当院でもそれらを参考に新しいパンフを作ろうという意欲が湧いてきました。母子手帳のさらなる活用も考慮したいと思いました。二番手は大分の薬剤師さんの話。大分は『母乳とくすりハンドブック』という実用的なハンドブックを作成し、その初版は宮崎県小児科医会も故佐藤会長が会員に配布した経緯があります。2013年に改訂2版が田されましたが、今年4月に改訂第3版が出るとのことでした。早速購入して診療に活かそうと思います。

児湯保育会「全会員研修」

 23日夜、木城リバースという施設で『園内における子どものケガ、事故、疾病の対応について』と題して講演。当初予定の150名を越える申し込みがあったとのことで、資料を増刷して臨みました。雨が降り寒い一日でしたが、会場が一杯になって驚きました。当会場は昨年訪問救急教室で訪れています。その時は持参したプロジェクターが故障して冷や汗をかきましたが、今回は新しい軽量化して性能もアップしたプロジェクターを持参し無事講演を終えることができました。一般的なケガや病気の対処法以外に、嘔吐下痢の際の迅速検査(ノロ等)は、デメリットが多いこと、ガイドラインでも迅速検査は必要ないとしていること、蕁麻疹≠食物アレルギーであること、入園前にできるだけ予防接種を終えておくよう保護者の方に伝えてほしいことなどを話してきました。あとで西米良(遠くからいらしてくださり感謝)からみえていた保育士さんに西米良でも話をしてほしいとリクエストがあり、ちょっとうれしかったです。 

高鍋町子ども支援センター『みらい』

 木曜午後は、歯医者さんを受診した後、平成28年度の高鍋町要保護児童対策協議会(代表者会議)に参加してきました。町内の関係機関からだけでなく、中央児童相談所の方もみえていましたが、児童虐待に関する相談対応件数が、平成27年度は前年比132.4%増の715件、県内は全国に比べネグレクトが43.2%と多い傾向があるようです。その会議で報告があったのですが、複雑・多様化している児童を取り巻く環境のなか、児童の健全な成長を図るために要保護児童の早期発見・早期対応するため、高鍋町は今年4月から子育て家庭のあらゆる相談に応じる専門機関として{高鍋町子ども家庭支援センター『みらい』}を立ち上げ、本格運用するそうです。18歳未満のお子様がいる家庭の”あらゆる相談”に応じるとのことで、窓口に来られない場合には、自宅への訪問や電話による相談も受け付けるそうです。当面は一人体制で午前8:25分〜午後5時10分まで。高鍋町役場庁舎別館1階、電話35-3310です。

イタリアで麻しん患者増

 イタリアで麻しん患者が前年同期比3倍になったと静岡の田中先生から情報を頂きました。イタリアでは今年に入って700人以上の麻しん患者が報告されています。保健省のデータによれば、2015年の2歳児のワクチン接種率はわずか85.3%にとどまり、世界保健機関(WHO)が麻疹の感染拡大を抑制するために推奨しているワクチン接種率の95%をはるかに下回っているとのこと。日本でもMR不足の問題で接種率の低下が懸念されています。厚労省はMRワクチンの不足はないとして救済処置を執らないようですが、東京都港区では、この問題に対応すべく下記のような措置を行政が取られたと、同区の時田先生より情報提供がありました。
ちょっと長い引用になりますが、ご容赦ください。
 予防接種実施要項の19(下記参照)の2(2)特別の事情の 医学的見地に基づき、ワクチンの供給不足を特別な事情と認め、定期接種として実施可能と解釈し実施することとしました。
19 長期にわたり療養を必要とする疾病にかかった者等の定期接種の機会の確保
1.(1) インフルエンザを除く法の対象疾病(以下「特定疾病」という。)について、それぞれ政令で定める予防接種の対象者であった者(当該特定疾病にかかっている者又はかかったことのある者その他施行規則第2条各号に規定する者を除く。)であって、当該予防接種の対象者であった間に、(2)の特別の事情があることにより予防接種を受けることができなかったと認められる者については、当該特別の事情がなくなった日から起算して2年(高齢者の肺炎球菌感染症に係る定期接種を受けることができなかったと認められるものについては、当該特別の事情がなくなった日から起算して1年)を経過する日までの間((3)に掲げる疾病については、それぞれ、(3)に掲げるまでの間にある場合に限る。)、当該特定疾病の定期接種の対象者とすること。
2.(2) 特別の事情 ◦ア 次の(ア)から(ウ)までに掲げる疾病にかかったこと(やむを得ず定期接種を受けることができなかった場合に限る。)
◾(ア) 重症複合免疫不全症、無ガンマグロブリン血症その他免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病
◾(イ) 白血病、再生不良性貧血、重症筋無力症、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、ネフローゼ症候群その他免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病
◾(ウ) (ア)又は(イ)の疾病に準ずると認められるもの
 (注)上記に該当する疾病の例は、別表[152KB]に掲げるとおりである。ただし、これは、別表[152KB]に掲げる疾病にかかったことのある者又はかかっている者が一律に予防接種不適当者であるということを意味するものではなく、予防接種実施の可否の判断は、あくまで予診を行う医師の診断の下、行われるべきものである。
◦イ 臓器の移植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けたこと(やむを得ず定期接種をうけることができなかった場合に限る。)
 医学的知見に基づきア又はイに準ずると認められるもの
 麻しん患者を増やさないためにも接種率を上げる努力を他の自治体でも実施してほしいものです。
*当院では幸いまだMRワクチンの在庫はあります。

会議と急病センター当直

 17日は、エコチル調査運営協議会出席のため、診療時間を早く切り上げご迷惑をおかけいたしました。おかげで、遅れることもなく会に出席できました。エコチル調査とは、環境省が2011年から実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査」のことで、 「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせて「エコチル調査」です。日本中で10万組の子どもたちとそのご両親に参加していただいているということで、いろいろなデータが蓄積されてきているようで、その年間スケジュール等を協議しました。
 その後、宮崎市夜間急病センターの当直へ。すでに数名の子どもが待合室に。深夜帯最初の子どもは、発熱と右下腹部の痛みが主訴の小学生。急性虫垂炎が真っ先に思い浮かびます。いろいろ検査しましたが、腹痛の主原因は便秘と思われました。便秘もあなどれません。その後熱性けいれんの幼児が救急搬入。その後も嘔吐や熱発、仮性クループと5時前まで続きました。外来ではB型インフルエンザがぽつぽつ出ていますが、今回の当直では、インフルエンザを疑うケースはありませんでした。今冬は乳幼児のインフルエンザは、今までになく少なかった印象!?

子どもの誤嚥

 子どもが食品を誤って気管に詰まらせて(誤嚥)窒息しした14歳以下の子どもが2014年までの5年間で103人にものぼることが消費者庁の調べて分かりました。図に示すように3歳以下が特に要注意です。食品別ではマシュマロやゼリー、団子などのお菓子が11件リンゴ、ブドウなどの果物が5件、ホットドックなどパン4件が目立ち、その他に餅、すし、焼き肉、唐揚げ、チーズによる死亡例もあったとのことです。あめ玉やグミなどを口に入れたまま診察室のイスに座る子どもがいますが、同様に危険ですよ。
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※ 3月17日(金)は、延岡市で開催される宮崎県の地域エコチル調査運営協議会出席のため、午後の診療が5時30分までになります。またまたご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。


周産期医療協議会

 昨日は宮崎県周産期医療協議会出席のため、臨時で診療時間短縮をさせて頂きました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。おかげさまで遅れることなく会議に出席出来ました。私にとっては初めての会議でしたが、医学部の小児科や産婦人科教授をはじめ、周産期に関わる多くの方が出席された会でした。その会で、県西地区で平成23年度から導入されていた周産期医療ネットワークシステムが県央地区でも始まるとの報告がありました。これは、開業医で装着された分娩監視装置のデータが二次の病院にリアルタイムに送信され、二次医療施設の周産期専門医や助産師が監視し、異常の早期発見と適切な助言を行うシステムで、脳障害発症率の減少に繋がり、一次医療機関のスタッフが安心して分娩に対応できるシステムです。また、周産期医療体制整備計画が話し合われ、東日本大震災、熊本地震などを教訓に、災害時に妊産婦・新生児等へ対応できる体制構築が喫緊の課題であり、「小児・周産期災害リエゾン(連携)」の養成を進めること、うつ病等精神疾患を合併した妊産婦への対応ができるような体制作りのため精神科医とも協同して体制整備を進めること等が話し合われました。今年度中にあと2回会議が開催される予定です。

受動喫煙に関する研究結果

医療系のネット情報(Medical Tribuneから)ですが、九州看護福祉大学リハビリテーション学科教授の川俣幹雄氏らが「日本における受動喫煙の実態および健康増進の改正等に関する国民の意識調査」を行ない,その結果飲食店が禁煙となった場合に「行く回数が増えるだろう」と42%が回答し、「行く回数が減るだろう」(12.6%)と回答した人を大きく上回ったことが示されたとのことです。回答者1万51人のうち、男性は49.4%、現喫煙者は17.2%で、過去1カ月間に1回でも他人のたばこの煙を吸った人とその場所(計18カ所)については、飲食店が最も多く62.1%、次いで路上60.4%、遊技場59.3%、コンビニ出入り口56.7%であったそうです。他人のたばこの煙は82%が「不快」と答えていますが、驚いたのは現在喫煙している人でも他人のたばこの煙を不快と感じる人が4割以上であったということです。オリンピックにからんで、全面禁煙にするかどうかで議論があるようですが、少なくとも飲食店では禁煙で利用者が減るというのは杞憂のようですね。海外でも同様の結果が報告されています。当初の予定通り、全面禁煙になって欲しいな。

 

風邪と薬

 水、木は突然の臨時の診療時間短縮でご迷惑をおかけしました。
 さて、先日『厚生労働省の有識者委員会が、軽い風邪や下痢の患者に対する抗生物質(抗菌薬)の投与を控えるよう呼びかける手引書をまとめた。抗生物質を使いすぎると薬剤耐性菌が増え、治療に有効な抗生物質が将来なくなる事態が懸念されているため。早ければ今月中にも、日本医師会などを通じて全国の医療機関に配る。』という報道がなされました。「風邪に効く薬はない」という言葉を聞かれたことがあると思います。僕らが学生の頃、風邪に効く薬あるいは、はげに効く薬を発明したらノーベル賞といわれていたことを思い出します。『 手引書では、一般的な風邪の原因となるウイルスには抗生物質が効かないことから、「投与を行わないことを推奨する」とした。』ほとんどの方は納得されると思いますが、昔は、熱が出た患者さんを連れてきた保護者の方から「抗生剤を出して」とよくいわれたものです。子どもの発熱のほとんどはウイルス性なので、抗生剤の効かない確率の方が高いのですが、抗生物質(抗生剤)=熱を下げる という刷り込みがなされている方が多かったのでしょう。☆厚労省によると、薬剤耐性菌への対策を取らなければ、2050年には同菌によって世界で年1千万人が亡くなるとの推計もある。
 ※3月13日(月)夜は、県庁で宮崎県周産期医療協議会が行われます。産婦人科医会、小児科医会会長は出席が必須となっております。申し訳ありませんが、月曜は午後5時30分までの受付で終了とさせて頂きます。またまたご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

臨時の診療時間短縮のお知らせ

 急なことで申し訳ありませんが、私用のため3月8日(水)の診療を午後5時まで、9日(木)の診療を午前11時までとさせて頂きます。10日からは、通常診療です。ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 花粉飛散量が増大し、鼻水、鼻づまりで来院される方が増えてきています。特に昨日は風が強かったせいか、宮崎市内の観測でも今期最多の花粉飛散が昨日記録されています。久しぶりに症状が出た方も多かったようです。花粉対策を怠らないようにしてくださいね。かくいう私も、昨日から目のかゆみが半端ではありません。病気しないのが取り柄だったのですが、この年になって花粉症に罹患したようです。

九州外来小児科学研究会

5日福岡で行われた九州外来小児科学研究会に参加してきました。午前10時から午後4時までの間に30分の休憩を挟むのみのタイトなスケジュールで行われました。多岐にわたる研究成果や特別講演が行われましたが、特に印象に残ったのはAcademic General Pediatrician という言葉でした。診療を主体とする一般の小児科医をPracticing general pediatrician と呼びますが、通常の診療に加えて、教育、調査研究、アドボカシー( 代弁者 )があります。その対象とする範囲にはプライマリケア、発達行動小児科学、予防医学、健康推進事業、地域医療、社会経済学、環境医学などが含まれます。演者の崎山弘先生のようには出来そうもありませんが、少しでも近づけるように頑張りたいと思える情熱を頂きました。


移行期

 移行期に縁がある人生? 今日の新聞に大学前期足きりの人数なるものがでていましたが、私が医大を受けた頃はちょうど共通一次試験(今のセンター試験)が始まった頃。そして、今年2017年は小児科学会専門医が新専門医制度に移行する年。そんな狭間の移行期に専門医更新の時期がきてしまいました。旧専門医制度での単位を3/5(60単位以上)、新専門医制度での単位を2/5(40単位以上)で更新書類の申請ができます。旧専門医制度での単位はすでに百数十単位ありましたので、移行期でなければ何の問題もなくクリアできたのですが、新専門医の小児科領域の単位分が昨年までの講演受講ではほとんど認められず、単位を取得できる機会がほぼオンライン学習。一時間超の講義を聴いて、試験に合格すれば1単位から2単位。合間を見つけてなんとか単位を積み重ね更新書類の申請を終えることが出来ました。今まで年2回更新書類提出のチャンスがあったのですが、今年から3月のみ。そんな苦労をして専門医を更新しても、開業医である自分には現実的に何らメリットがないのも、なんだかなぁといった感じです。自己研鑽に励んでいるという自己満足だけ・・・。

うれしい知らせ

 今日は、風が強く、ここ数日多くなってきているスギ花粉の飛散量も大幅アップしそうで、花粉症の方にはつらい時期ですね。今年は九州では昨年より多い予想のようです。
 さて、今日ワクチンメーカーの方が、宮崎市がMRワクチンⅠ期とⅡ期の接種期間延長を決めたようですとの情報をもたらしてくれました。MRワクチン不足で、定期接種の期間に受けることができない子ども達の救済が目的です。願わくば、他の市町村も追随してくれるといいのですが。
 *2,3ヶ月ぶりに散髪に行きましたら、「先生、頬に2,3cmの長さのそり残しがありますよ。見られる職業なのだから気を付けないと。もっとまめに散髪に来て下さい。ちゃんとメンテナンスしますから」と言われてしまいました(^_^;)。いつも電気カミソリでそっているのですが、もともと鏡を見ることが少なく、ひげも鏡を見て剃ることはありません。いつも ・・・しながらの ながらそり。明日からはちゃんと鏡をみなくっちゃ。