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基本再生産数

先日夕方、市内で『わが国における麻疹風疹の現状と今後の対策』と題した講演会が開催され出席してきました。講師は国立感染症研究所ウイルス 第三部 第一室長 駒瀬 勝啓先生。麻疹はワクチン導入前は世界で年間500〜800万人の死亡者が出ていた病気。ワクチンがかなり普及した今でも、2013年の時点で年間12万人が亡くなっています。麻疹ウイルスの特徴は免疫系の細胞に感染すること。ですので、かかってしまうと30%以上に合併症が出ます。表題の『基本再生産数』という言葉、聞き慣れない方も多いのでは。これは、「ある1人の感染者が完全な感受性集団(その病気に免疫のない人)に入ってきたとき、 その感染者から平均で何人が感染するかという数」で、麻疹の場合は12〜18。インフルエンザでさえ2〜3。如何に麻疹の感染力が強いか理解できますね。この麻疹、子ども達のMRワクチンの2回接種がすすんだ現在は、成人麻疹の頻度が増えているそうです。大人の方も是非MRワクチン接種して下さいね。ちなみに、風疹の基本再生産数は7〜9。風疹では先天性風疹症候群(CRS)が問題になりますが、CRSの子どもの死亡率は20%超。世界レベルだと風疹の予防接種率は46%止まり。多くの人が世界を股に掛ける時代、MRワクチンは必須ですね。

食中毒注意報発令

 今後、最高気温32℃以上が相当期間継続することが予想され、食中毒の発生しやすい気象条件となることから、宮崎県衛生管理課は、7月27日今年初めての食中毒注意報を発令しました。屋外レジャーも増える時期です。食中毒防止3原則、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を忘れずに。また、未だに、『鳥のたたき』を食して、ひどい腹痛、血便を伴う下痢、嘔吐で子ども達が来院しています。生ものは禁忌です。しっかり火を通してくださいね。
 *29日午後2時〜4時まで川南町の3歳半健診で不在となります。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

訪問救急教室

 27日の診療終了後、一真持田保育園での訪問救急教室に出かけてきました。夜の7時からは、お子さんのいらっしゃるお母さんやお父さんには、出席しづらい時間帯かもしれませんが、要望のあった「乳幼児がかかりやすい感染症、誤飲等の事故、ケガの対応、熱中症、紫外線対策、虫刺され対策等」に関して話してきました。内容が多岐にわたり、1時間という時間制限の中で如何にエッセンスを伝えるか苦労しましたが、質疑応答の時間を加え10分程度の時間オーバーで終えることが出来ました。一真持田保育園で話すのは久し振りでしたが、続けて参加されている方、当院に来られているお母さんも何人かいらっしゃるようでした。クイズを多くして、一緒に楽しむ救急教室にできたらいいなぁと臨みましたが、どうだったかな。期待に応えることが出来たかどうか、ちょっ不安ですが、また、聴きたいと思えるような話の持って行き方をできるよう、精進していきたいと思います。来年も多くの園で、訪問救急教室が開催出来るといいな。

受動喫煙と虫歯

”KK禁煙科学 最近のエビデンス(KKE)”から「受動喫煙により3歳児の虫歯は2倍増える」というメールが来ました。受動喫煙で気管支喘息というとピンときますが、虫歯?と思われた方も多いのでは。その根拠は『受動喫煙に曝露された子供は,唾液中IgA濃度が低くシアル酸濃度が高い。シアル酸はミュータンス菌の付着を促進し,歯垢や虫歯の原因になる』。ということで、今回,76,920人の日本の小児について,感染リスク期間前や胎内での受動喫煙が,乳歯う触のリスクになるかどうか検証したということです。「2004-2010年に神戸市で出生した90,216人のうち、母子健診を受け、4か月時の受動喫煙状況が判明しており、18か月と3年時の歯科検診記録が入手できた76,290人を対象とした研究の結果:子供の出生4か月の時点で家庭内に喫煙者がいると(神戸市では55.3%)、子供が3歳になったとき乳歯に虫歯ができているリスクは、子供のいるところで吸う家庭では2倍、子供の前では吸わない家庭でも1.5倍、非喫煙者の家庭より高まっていました。これは,母親の年齢や出産歴、飲酒、出産方法、子供の出生状況や発育具合、出生後の母乳栄養、歯磨き、甘いものの摂取、などに関係なく有意でした。たとえ分煙でも、受動喫煙により子供の健康が損なわれることが明確に示されました。

夏休み

 今年はセミの鳴き声がよく聞こえるように感じますが、学校は夏休みに突入。高鍋でも昨日から日曜にかけて、2カ所で夏祭り。子どもたちにとっても、楽しい行事や遊びが多くなる季節ですね。そんな時、気がかりなのは、世界的に大ブームをおこした、スマホを使い外に出てするゲーム。開発者はゲームをする人が家にこもりがちなのを外に出て遊ぶようにしたいとの思惑で作ったとか。でも、スマホの画面を見ながら外に出て画面のゲームに興じるのは危なくてしょうがない。政府もサイバーセキュリティーなる部門が注意事項を発表したようですが、実際ゲームに興じている人がどれだけみたか、はなはだ疑問。かなり深刻な事故がおきるのではと危惧しています。自然はワンダーランド(M先生のメールによく出てくる言葉)、外に出るといろんな発見、気づきがあっておもしろい。子どもには外で指を動かすのではなく、五感を働かせる楽しみを味わって欲しい。スマホの画面から外を見るよりずっといいと思うけどなぁ。

急病センター当直

 連休明けの外来は、想像以上の外来数でこちらもびっくりしましたが、いらしたお母さん方からも「どうしたのですか?冬でもないのに」との言葉が多く聞かれました。待ち時間が長くなったことをお詫び致します。子どもの病気は夏には少なくなる傾向があるのですが・・・。その夜(19日)は宮崎市急病センターの当直でした。引き継ぎの前に看護婦さんと話したのですが、17,18の連休中の急病センターもかなり混雑したようです。胃腸炎と熱中症を心配しての来院が多かったとか。午後11時から翌朝7時までの深夜帯での来院数が準夜帯と同じ数と今までになかったくらい多かった日もあったようです。もう一つは昼間病院にかかっていても、夜不安になっての来院も多かったとのこと。私の従事した深夜帯でも昼間咳と熱で受診。夜咳が止まらないとの来院がありました。しかし、診察室では咳もさほどではなく、喘鳴も聴取せず、喘息の既往もなかったので、「何が一番心配でこの時間来院されたのですか?」と尋ねたところ、「今、マイコプラズマが流行中と聞きました。それにかかってないかが心配です」と。持参されたお薬手帳を見たら、マイコプラズマ感染症の時に使用する薬も含め処方されています。そのことを話したら、「そうなんですか、安心しました。薬のことを聞いておけばよかった!」。受診されるときは、自分が何が一番心配か伝えることも大事ですね。忙しい外来をみてると、ついつい遠慮して早く診察室を出なくてはという心理になり、聞きたいことを聞き忘れるれる方も多いのかもしれませんね。必要なことは聞き忘れないよう質問事項をメモしておくのも一法です。

梅雨明け

 この連休中に梅雨が明け、本格的な夏の到来ですね。この暑いさなか子ども達はどう過ごしたのかな。私は、久し振りに孫ふたりとつきあいましたが、その動きについて行くのがやっとでした。さて、昨日の日経に全国の小学校4〜6年生400人を対象に行った『1時間を自由に使えるなら何に使うか』とうい調査で33.7%がゲームに時間を使うと回答。2番目が友達と遊ぶ(23%)だったとの記事が掲載されました。もうすぐ夏休みですが、今の子ども達夏休みはどんなふうに過ごしているのかな。我々の頃は毎朝ラジオ体操で一日が始まっていました。毎日当番の大人の人から参加したら判子をもらって、最後はご褒美をもらった覚えがあるのですが、最近の夏休みはラジオ体操の音楽も聞こえてきません。暑くて外で何かする気にはならないかも知れませんが、熱中症にならない程度に外で汗をかいて体を動かす喜びを味わって欲しいな。

子どもの医療費助成拡大

 厚労省の『乳幼児医療費に対する援助の実施状況(2015年4月1日現在)』の調査結果が発表されました。都道府県では就学前までの助成が最多で、通院25都道府県、入院22都道府県。市区町村では、中学卒業まで助成している市区町村が最多で、通院で996市区町村、入院で1200市区町村に。また、高校卒業まで助成を行っている市区町村は、通院で269、入院で286市区町村になっているとのこと。児湯地域でも助成がなされていますが、こういう助成には国が国庫補助金を減額するペナルティーが課されていました。このペナルティ廃止はもちろん、地域格差が命の格差にならないよう、国レベルで行う施策のように思えます。木城町が3年連続人口増を果たしたのは、子どもの医療費が18歳まで無料というのが大きいと先日報道されていましたが、子どもの医療費がかからないというのが、住みよい自治体としての魅力を高める一助になっているようですね。

高鍋町学校保健会総会

 昨日午後は、高鍋町学校保健総会がありました。今年も10月29日、合同学校保健委員会主催の講演があることが決まりました。楽しみにしてくださいね。そのあと私がショートスピーチをしてきました。保健会からのリクエストは、診察室から感じること、そして、熱中症と過換気症候群に関してでした。熱中症に関しては、運動部でも意外と水以外は持参してはいけないというところもあるようですが、水分だけでなく塩分補給が大切なこと、スポーツ飲料ではなく経口補水液が適していること、過換気症候群では以前言われていたペーパーバック法は窒息の可能性があることから、ゆっくり息を吐くことを一緒にする事等の対処法を話してきました。夕方からは今年度新メンバーでの児湯医師会理事会。理事会内での役目や県医師会での役割(所属委員会等)を決定。今年は夏休みもなく8月4日も理事会開催が決定。その理事会前に腎臓検診委員会が開かれます。学校検尿で3次検査が指示されたお子さん、今月中には検査を終えてくださいね。

さぽーとねっと宮崎 開設

 この度、性暴力被害者支援センター『さぽーとねっと宮崎』が開設されました。性暴力被害にあわれた方やその家族の方などが、安心して相談し、必要な支援を受けることが出来るよう、宮崎県が開設した相談窓口です。女性相談員がお話をお聞きするとのこと。もちろん秘密は守られますし、相談無料です。診療(産婦人科)やカウンセリング(臨床心理士)、法律相談(弁護士)などが必要なときは専門機関を紹介したり、病院や警察など関係機関等への付き添い支援等もります。℡ 0985-38-8300 月曜〜金曜の午前10時〜午後4時まで(祝日、年末年始をのぞく)です。このような機関を利用するような事態がないに越したことはありませんが、配偶者からの暴力や、ストーカー事件等増えているようです。こういう公的支援機関があると心強いですね。

初級禁煙支援士

 前回の講習会で受けた試験に無事合格し、この度初級禁煙支援士として認定されました。中級になるためには実際の治療実績がいるようで、まだ受験資格はありません。これを機会に、タバコが止められないと悩んでおられるお父さん、お母さん方の相談に乗る機会を作ろうかなとも思っています。ご要望がありましたらお寄せ下さい。
 *選挙が終わりましたね。与党の圧勝だったようですが、数におごらず、少しでもよくなる方向に持って行ってほしいものです。小児科医も一人当選しています。子ども達のために頑張っていただけると期待しています。

宮崎市小児感染症研究会

 7日(木)は、夕方から宮崎市で行われた小児感染症研究会に出席してきました。今回の当別講演の講師は国立成育医療センター耳鼻咽喉科 守本 倫子 医長で、「小児耳鼻咽喉科領域における感染症の取り扱いー予防できたかもしれない感染症をどうみるかー」と題して講演されました。子どもの難聴診療、人工内耳植え込みの経験豊富な先生です。難聴を来す原因疾患は多数あります。先天性サイトメガロウイルス感染、先天性風疹症候群、麻疹、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、ヘルペスウイルス感染、帯状疱疹等。その先生が1時間の講演で一番強調されていたことは、小児科医と同じ、予防接種の重要性でした。予防接種を受けていたら防げていたかもしれない難聴、数多くの子どもたちを診ている小児耳鼻咽喉科の先生も悔しい思いを数多くされてきたのだろうなと思いました。
*昨日で高校生の実習が終わりました。医療事務と一口に言っても、思った以上にいろんな仕事があること、その忙しさにびっくりしていたようです。夢に向かって一歩ずつ前へ進んでください。お疲れ様でした。

職場体験

 今日は七夕ですね。玄関横の七夕飾りにも子ども達の願い事が増えているかな。さて、昨日から高鍋高校の学生が職場体験に来ています。明日までです。懐しい高校の制服姿。医療事務を体験したいということで、診察室には入りませんが、よろしくお願いいたします。今は中学生で1回、そして高校で1回このような機会があるようです。実際学べるのは漠然としていた仕事の雰囲気のようなものでしょうか。モチベーションを高めるための一助になってくれれば嬉しいですね。
 *今日午後の休診の時間を利用して、病院の大掃除。夕方は台風の影響がでてきそうですが、昼間はまだまだ暑そうです。熱中症による救急搬送も増えているようです。水分・塩分セットで補給を!

実践中。

 先日の講習会におおいに感銘し、二つのことを実践中です。一つは、ガッテン流、計るだけダイエット。一日2回の体重測定。前日より増えていたら言い分け欄に言い分けを書くだけ。ずぼらな私でも出来そうな感がして始めています。ここで宣言したので3ヶ月後にはよい報告が出来たらと思っています。もう一つは、来週に迫った高鍋で開催される学校保健総会で使用するスライドの作り直し。前回の講義をネットで復習しながら案を練っています。見直すとホント指摘されていたとおりのスライドを作っていたと実感。これからの1週間でどれくらい変えることが出来るか、自分でも期待しながら、ちょっとワクワク感をもって診療の合間にトライしています。うけるといいなぁ。

禁煙アドバイザー育成講習会

7月3日(日)第200回禁煙アドバイザー育成講習会が『広げよう禁煙支援の輪-ほんの少しは0じゃない』をスローガンに宮崎市保健所で開催されました。200回とは凄い数ですね。宮崎では9回目ということでした。午前9時45分〜午後4時まで講演。4時から禁煙支援認定試験があり、私も初参加してきました。午前中は産業現場で役立つ禁煙支援の基礎知識を宮崎串間の野田先生とHANSの三浦氏、昼はランチョンセミナーで日本禁煙科学会理事長の高橋先生が「禁煙支援最新情報-未成年と女性への禁煙支援」と題して講演。30分のQ&Aタイムをはさんで、午後は「伝えることと、伝わること」として、二人の高名な先生が講演。最初は『世界で一番聴きたい 保健指導&健康教育論』と題して元岡山大学病院小児歯科の岡崎好秀先生、最後は元NHK「ためしてガッテン」演出担当デスク 北折一氏の講演がありました。健康情報を伝えることが多い医療従事者ですが、えてして伝えたいことを一方的に伝えようとして、結局相手に伝わっていないという事を痛感しました。近々、訪問救急教室がありますが、今回の講演で得たことを生かして、相手に伝わるプレゼンテーションをしたいと思いました。日曜日をつぶした形になりましたが、その甲斐があった、聴いて得した講演でした。準備してくださった禁煙健康ネットの皆様ありがとうございました。

七夕飾り

 6月29日は救急電話相談の当番でした。夜11時までに15件、電話相談も定着してきているようです。今日から7月。あっという間に夏が来たといった感じです。今年も半分が過ぎたのですね。
 今月の風物詩、高鍋町立わかば保育園の園児達が七夕飾りを作って病院に届けてくれました。病院に来た子ども達も願い事を書けるように短冊が用意してあります。ありがとうございました。皆さんはどんな願いをしますか? 診察の合間に記念写真を撮りました。
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