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心臓検診委員会

 昨日夕方は年1回の心臓検診委員会でした。児湯管内の小、中、高校生の心電図検査結果の判定委員会でした。今年も多くの子ども達が精密検査や主治医に管理表をもらうよう指示されることになりました。さて、昨年度の結果を海老原病院小児科の木村先生がまとめて下さいました。その結果精密検査を指示されたのは、小学1年生の対象者567名中33名、中学1年生596名中44名、高校1年生467名中32名で、実際受診したのは小学1年生で31名、中学1年生で41名、高校1年生で,30名ということでした。尿検査に比べると受診率はいいのですが、精密検査を受けていない子どもがいることも事実。せっかくの検診、その後が大事です。後悔しないように精密検査を指示されたら、受診しましょう。
 *その際の雑談で、児湯地域でマイコプラズマが流行中ということが話題になりました。当院でも保育園や小学校で多いように思えます。咳エチケット、インフルエンザの時期だけでなく、咳が出たらお願いしますね。
 ☆ヘルパンギーナや手足口病も増えだした印象があります。

予防接種勉強会

 24日(金)の夕方は、宮崎市郡医師会主催の予防接種勉強会に参加してきました。テレビ電話システムで児湯医師会館で聴くことが出来ました。毎年ちょっとずつ変更があり、今年も『予防接種ガイドライン 2016年版』が手元に届きました。100ページを越える冊子ですが、このどの部分に変更があったのか、自分で見比べると大変な作業になりますが、演者の山崎先生が昨年に引き続き、変更点だけをピックアップして説明してくれました。宮崎市ではこの勉強会に参加することが、予防接種を行う医師には必須となっています。児湯地域では必須になってはいませんが、効率よく学習できるということで児湯医師会館でも医師や看護師さんが参加していました。
 さて、昨日は休日在宅医。この季節にしては受診が多かったように思いました。季節柄か、蜂に刺されたと来院された方が複数いました。普通の虫刺されと違って、腫れ方がひどいですね。気をつけて下さいね。

経口補水療法と輸液

 23日(木)夕方、聖マリア病院臨床・教育・研究本部長靏 知光 先生の「経口補水療法・輸液の上手な使い分け」と題した講演を聴いてきました。補水液は糖分とNa濃度のバランスが大事なようで、結論としては、中等度までの脱水では経口補水療法で十分ということです。ただ、経口補水液を飲めない子どもがいるのも事実。メーカーの方も工夫を凝らしたようです。O社の経口補水液が、今回容器がかわりましたが、容器が変わっただけではなく、味も変わって今までよりは子どもが飲みやすくなっているとのことでした。輸液に関する最新の知見も紹介いただき勉強になりました。また、熊本出身の先生の実家も今回の熊本地震で甚大な被害を受けまだ、当時のまま手つかずで残っているとのこと。地震の際避難所でもトイレにできるだけ行かないようにするため水分摂取を控える方が多く、脱水やエコノミー症候群が問題になったようです。エコノミー症候群を防ぐには、運動だけでなく水分摂取も重要なようです。これから暑くなって熱中症も増えてくる時期ですが、水分と塩分摂取を忘れないようにしましょうね。特に年齢があがると、脱水になっていることを感じにくくなるようで、人ごとではありませんが、意識して水分を取る必要があるようです。
☆6月26日(日)は休日在宅医です。診療時間は午前9時〜12時、午後2時〜5時です。通常診療と異なり、予約は出来ません。

訪問救急教室事業

 今年も訪問救急教室事業が継続されます。現時点で昨年同様、31園から希望が出され、講師選定に入っているところです。既に締め切りは過ぎていますが、忘れていたあるいは、今からでも希望したいという園がございましたら宮崎県医師会の方まで御連絡ください。つい先日も一園から追加希望があり、希望が受け入れられました。日程と会場さえ確保していただければ、小児科医が出向いて園の希望に添ったテーマでお話しします。県の事業ですので園の金銭的負担はありません。是非利用してください。子ども達の健康増進、小児の救急医療を守りうまく運営していくためにも多くの園が希望されることを願います。ちなみに児湯地域は昨年より1園減でした。減ると、講演内容がまずかったかななんて、ちょっと不安になります。よろしくお願いいたします。

配給制!

 配給制と聞くと、戦後世代の私ですが、戦時中の食糧難時代を想起します。皆様はどうですか。現代で配給制ってあると思いますか?それがあるんですね。なんと今週からMRワクチンが配給制になりましたとの連絡が卸からはいりました。MRワクチンを製造している1社の製造減のあおりを受けて、当院が採用しているメーカーにも出荷規制がはいったようです。今週は土曜にわずか10本しか入らないとのこと。風しんの大流行や輸入麻しんが問題になったにもかかわらず、なんともろい製造体制でしょうか。宮崎市内ではMRのⅡ期の方に待っていただき、Ⅰ期を優先せざるを得ない所も出てきているようです。まだ当院はそこまでありませんが、早く通常の出荷体制になってほしいものです。

生後6ヶ月から

 雷鳴と豪雨で早く目を覚ました方が多いかも知れない今朝のNHKニュースで、千葉県の小児科医会や医師会が生後6ヶ月から日本脳炎の予防接種を受けるよう、自治体と連携して広く呼びかける取り組みを始めたことが紹介されました。それは、千葉県で昨年生後11ヶ月の赤ちゃんが日本脳炎を発症し、残念ながら後遺症を残してしまった苦い経験を教訓に始まった取り組みです。国立感染症研究所によりますと、3歳未満で日本脳炎と診断された子どもが過去7年間で3人います。千葉県での取り組みで、全国に生後6ヶ月からの日本脳炎接種がスタンダードになってくれることを願います。当院では、宮崎県は養豚が盛んで以前からリスクの高い地域の一つであること、標準的接種年齢3歳が医学的根拠に乏しいこと、隣の熊本でも3歳未満の発症があったりしたこともあり、早くから生後6ヶ月からの日本脳炎接種を呼びかけ、ほとんどの方が生後6ヶ月過ぎると接種してくださるようになってきています。日本小児科学会が、今年2月、生後6か月からワクチンの接種を始めるよう呼びかける提言をまとめたのも大きな後押しになっています。予防接種で予防できる病気は早めに予防するにこしたことはありません。母子手帳を定期的にチェックして、計画的に予防接種を進めていきましょう。

インフルエンザワクチン

 暑い夏を前にインフルエンザワクチンの話は季節外れと思われるかも知れませんが、既に製造が始まっています。今シーズンの製造株はA型株が、 A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09、とA/香港/4801/2014(H3N2) B型株が B/プーケット/3073/2013(山形系統) B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統) で、昨年との違いでいうと、A型(H3N2)が変わっています。また、熊本の化血研が地震の影響で例年通りの本数が確保できません。そのしわ寄せが、他社に及び、今年はその不足分を補うよう要請があったようで、生産効率が低いシリンジ製(一人分があらかじめ注射器内に入っているもの)が製造中止となったとのことです。同様の理由で今年はチメロサールフリー(チメロサールがはいっていない)のインフルエンザワクチンも製造出来ないということです。というわけで、昨年まで、当院が採用していたチメロサールフリーのシリンジ製は今年は入手不可ということになります。よろしくお願いいたします。
 地震の影響、思わぬ所に及んでいるのですね。

ナノとノナ

ナノテクノロジーが脚光を浴びています。理学部の化学出身なので、数を1から10まで、次のように覚えていました。モノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタ、ノナ、デカ。トリオ、テトラパック、ペンタゴン、などこれらに由来する名称にはなじみがあるのでは。さて、ノナとナノ、似ていますが、ナノは10の−9乗。ナノテクというと分子や原子レベルでの素材や技術を言いますが、医学の分野でも金属アレルギーの原因が、『金属ナノ粒子』だとみられると、大阪大の東阪和馬(ひがしさか・かずま)助教(ナノ安全科学)のチームが10日発表、その成果が英科学誌ネイチャーナノテクノロジー電子版に掲載されたと報道されました。免疫機序がわかれば、治療法の開発にもつながる期待が持てますね。
 

二日目の教育講演

 朝7時からの委員会が9時ちょっとで終了。その後、教育講演『小児肥満とメタボリックシンドローム〜個人と社会の生活習慣〜』と題して鳥取大学医学部保健学科の花木 啓一教授が講演されました。以下自分なりのまとめです。文科省の調査によると12歳の肥満頻度は、1970年から2000年の30年にかけて約2〜3倍に増加。1970年に12歳だった小児の肥満頻度は3〜4%、30年後の2000年に40歳代になった彼らは、その6〜7倍の約20〜25%が成人肥満に。同じ2000年に12歳小児の肥満度は既に10%、このままの傾向が続くと仮定すれば、彼らが40歳代になる2030年度の肥満度は70%!?高カロリー、高脂肪、高甘味料(砂糖、果糖)にさらされている現代。肥満対策に個人の努力だけでは限界。子どもを取り巻く社会全体の変革が必要な時期。米国はその取り組みを始めている。同程度の肥満では東洋人の方が高率に糖尿病を発生。健康的な食生活や適切な運動機会が保障される社会構造の構築が求められている。果糖は麻薬やタバコ同様身体に悪い!との認識を。
 せっかく米子まで出かけましたが、どこも見学できず。せめて米子鬼太郎空港と名の付く空港を利用したので、そこでの写真をアップします。一枚目は出発ロビーの天井から吊り下げられたモニュメント。2枚目は記念撮影用の舞台。
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日本小児科医会総会

今日は鳥取県の米子で行われている日本小児科医会総会に出席。午前中は社員総会というものに初めて参加してきました。日本小児科医会が公益社団法人になったので、社員総会になるのですね。12ある委員会で昨年度も様々な活動がなされていました。その報告と今年の予定、予算、役員の一部改正があり、私も今年度から九州ブロック推薦の理事に就任しました。責任ある役職が一つ増え、不安もありますが、子どもたちのため微力を尽くすことにしました。午後は、10月から定期接種が予定されているB型肝炎の特別講演を聴いてきました。この道の専門家鳥取大学名誉教授の白木和夫先生の講演でした。母子感染(垂直感染)予防でキャリア発生が激減した結果、家族内感染や性交感染による水平感染が増加傾向にあり、今年の定期接種にいたった経緯と医療哲学等を話されました。現時点で予防できる4つの癌、肝炎ウイルスによる肝細胞がん、HTLV-1感染による成人T細胞白血病、HPV感染による子宮頸がん、およびH.pylori感染による胃がん。これらが、早く過去の病気になることを願いたいものです。

オレンジドクター

宮崎「オレンジドクター」認定という医療ニュースが流れてきました。オレンジという色からは救急というイメージを持っていましたが、中身を読むと、全く違っていました。さて、皆様はどんなドクターを想像しましたか? 答えは以下、記事からの引用です。『高齢化に伴って増加する認知症患者のサポート体制を充実させようと、県は認知症に関する相談に応じる医師を「みやざきオレンジドクター」として登録する事業を進めている。現時点で9市11町2村の146人が認定され7日、県庁で認定プレートが交付された。県は今後も同ドクターを増やし、認知症を早期に発見して治療へつなげる環境を整える。県レベルでの取り組みは全国4例目。県によると、県内では昨年10月時点で、認知症とみられる高齢者は約5万人。2025年度には約7万人に上ると推計されている。認知症は初期段階で発見し、適切な治療を受ければ進行を遅らせられる。だが、症状に気付いても「認知症になるのは恥ずかしい」「どこに相談すればいいのか分からない」などと考え、受診をためらう傾向があるという。そのため、県が配布する認定プレートを病院内に掲示することで、医師に悩みを打ち明けやすい環境を整える。』2025年には私は70歳目前。予防できるのであれば予防したいものです。いつまでも好奇心を失わないよう、頭の活性化にも励まねば。 
☆6月10(金)の午後〜11日(土)は、日本小児科医会総会出席のため休診となります。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

中学生まで医療費無料

串間市が、出生から中学生まで通院、入院にかかわらず、すべての医療費が1日から無料になると報道されました。全額無料は県内9市で初めてです。子どもの貧困が問題になっている今、無料化は朗報です。一方医療費無料化で問題になるのはコンビニ受診。それを防ぐため、保護者の理解を求める文書も送ったとのこと。安心して子育てできる環境整備が進んだことで、移住や定住の促進につなげたいという思惑もあるようです。これに任意の予防接種助成も加われば、理想的なのですが・・・。

結婚式と急病センター当直

 4日(土)の午後は、臨時休診でご迷惑をおかけしました。これからの宮崎をしょって立つ小児科医の結婚式に招待され、出席してきました。盛大な結婚式でした。私にとってサプライズだっだのは、宮崎生協病院時代にみていた女の子が新郎新婦に創作カクテルのプレゼンターとして登場したこと。最近創作カクテル大会で日本一になった女性でした。とても残念なことに、その夜は急病センターの当直だったので行列をなしていたカクテルが味わえなかったこと。もう一つ失敗したなと思ったのは、名刺を持参しなかったこと。今までも名刺を出す機会はめったになく、ただ単純に結婚のお祝いに出かけたつもりでしたが、出席者同士の挨拶の際、目上の相手方が名刺を差し出されたとき、若輩者の私が名刺を持ってないのはなんとも居心地が悪かったです。この年齢になると結婚式も社交の場でもあることを痛感。今後は忘れないようにしないと。さて、当直のほうは、準夜帯まで雨がひどかったせいか土曜日にしては少なかったようです。ところが、雨足が弱まった深夜帯は、準夜帯を上回る数の来院。翌朝7時直前にも二人。全体としては嘔吐や腹痛がいつもより多い印象でした。季節柄でしょうか。皆様気をつけてくださいね。

救急搬入

 2日午後は、高鍋町の1歳半健診でした。予防接種をほとんどしていない子どもがいてちょっとびっくり。その後隣の床屋さんに行ってすっきり。髪は年々薄くなるけど伸びる速度は変わらず。薄くなっただけ、伸びる速度も遅くなるといいのになんて思っていたら、都農の救急隊から電話。まだ他の病院があいている時間だったので、なぜ休診の当院にとは思いましたが、受けました。9ヶ月乳児のマニキュアの誤飲のようです。マニキュア、それともマニキュア除光液?持ってきてもらったものを見ると不幸中の幸い、マニュキアの方でした。異臭もなく、誤飲の量も多くなく事なきを得ました。棚の上に置いていたのが落ちてそれを拾って口にしたようです。マニュキアの主成分はトルエン、マニュキア除光液の主成分はアセトンで小児の経口中毒量は約2-3ml/kg。問題になるのは誤嚥による化学性肺炎。除光液を誤飲したときは決して吐かせてはいけませんよ。マニキュアやマニキュア除光液による小児の誤飲事故は結構多いようです。くれぐれも御注意を。
 ☆4日土曜日は、予防接種までで、午後の診療は臨時休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

禁煙週間

 昨日5月31日(火)は、世界禁煙デーでした。宮崎でも日南の野田隆医師が代表の禁煙健康ネット宮崎がJR宮崎駅周辺で吸い殻拾いやチラシ、冊子を配り禁煙を呼びかけたそうです。イメージキャラクター「みやざき吸ワン」も登場して盛り上げたようです。 5月31日(火)~6月6日(月).は、禁煙週間。禁煙週間のテーマは 「2020年、受動喫煙のない社会を目指して ~たばこの煙から子ども達をまもろう~」 。禁煙が進むことを願います。
 ☆6月5日午後1時から宮崎市の南宮崎カトリック教会で、「ヘイワノタネマキ〜子どもとけんぽう、どうつながっているの?〜」という催しがあります。宮崎中央法律事務所の成見暁子弁護士の講話と歌人の鳥居さんとのトークも予定されています。参加費は資料代500円。希望者は1日までに電子メールheiwanotanemaki@yahoo.co.jpへ連絡してください。