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趣味

 昨日、開業する前の職場、宮崎生協病院のO氏から自費出版本『脳いきいきに 川柳・短歌事始め』が送られてきました。O氏といえばサイクリングがすぐ結びつくほどサイクリング大会でも活躍されていたので、本の出版は意外でした。義母に俳句を勧められたものの、季語など勉強すべき事が多く、川柳ならギャグの応用と決め込み挑戦したとのこと。地方紙や全国紙、雑誌などに入選したものを集めただけあって、共感できる句や歌が多く感銘を受けましました。句を作った背景や選評が紹介してあり、それを読むことでその時々の時事も鮮明に浮かんできました。あとがきに[遅くから始める趣味は「目標を低く」「人と比べない」ことが長続きの秘訣]とありましたがこれだけ入選する句を投稿し続けているのはすごい。いつからでも挑戦できるということを教えてもらい、元気をいただきました。ありがとう。

教育虐待・教育ネグレクト

春休みに入ったせいか、車が増えたような気がします。我が家も長女達が半年ぶりに帰国。私の両親も一緒に、話に花を咲かせました。国を離れて改めて日本の良さが認識されたようです。治安、住居、医療制度、食べ物、日本のいいところは随分あるようですが、こと教育に関してはそうも言ってられないようです。卒業式を終え、来月の入学、進学を控えている時期。教育について考える良い時期かも知れません。タイトルは新書本の題名です。あまり聞き慣れない言葉だと思った方も多いかも知れませんね。 『教育虐待・教育ネグレクト』 〜日本の教育システムと親が抱える問題〜という副題がついている光文社新書です。小児科医であり児童精神科医である古庄純一青山学院大学教育人間科学部教授と同博士後期課程在籍中の磯崎祐介氏の共著です。特に磯崎氏は氏自身がいわゆるアスペルガー障害の当事者だけに、発達障害を理解する上で参考になることも多いです。当事者には虐待という意識がなくても教育熱心だったり、価値観の押しつけが当の子どもにとっては虐待に当たるということに気づかされます。教育に携わる方にはもちろん、子どもの教育、進路でお悩みのお父さん、お母さんにも読んでほしい本の一つです。

うれしい知らせ

 今年4月1日生まれた子どもたちを対象に10月1日から定期接種化されるB型肝炎ワクチン。4月生まれの子どもたちが、10月まで接種を待たなくてもよいように、児湯5町は現在行っている任意接種助成をこの定期接種対象の子どもたちにも適用することを決断してくれました。これで、任意接種で一部負担は生じますが、生後2ヶ月からHib,肺炎球菌ワクチンと一緒にB型肝炎ワクチンも勧めやすくなりました。
*4月1日生まれの子どもたちのB型肝炎ワクチンの接種パターンは、以下の3通りが考えられます。
1)生後2ヶ月と3ヶ月を任意で接種して、3回目を定期接種で受けるパターン。
2)生後5ヶ月で1回目を任意で接種して、2回目と3回目を定期接種で受けるパターン。
3)10月1日から定期接種で始めるパターン。これだと3回目が定期接種のぎりぎりになりますので、病気等でスケジュールがずれると3回目が自費になる可能性があるので、注意が必要です。

良い知らせと悪い知らせ

 良い知らせと悪い知らせといったらどちらを先に聞きたいかなんてことがネットでは話題になるのですね。悪い知らせのあとに良い知らせを聞いた方がどうやら良さそうだということで、最初の話題は病気について。
 *インフルエンザが下火になってきたかと思ったら、ロタウイルスによる嘔吐下痢症がここに来てぶり返してきた感じです。先日の会議でも宮崎でロタウイルス感染症が増加している資料をみせていただきました。嘔吐や下痢がひどく、点滴加療を要する子どもたちが増えています。兄弟間の感染もみられます。看護するお母さんも調子を崩して一緒に点滴したりと、ロタによる嘔吐下痢症は大変です。幸い県下では宮崎市や児湯5町をはじめ予防接種の補助が行われている関係で、ロタワクチンを飲む乳児が増えているのは救いです。予防接種の普及でロタウイルスによる嘔吐下痢症で苦しむ子どもが減ることを期待しています。
 ☆次に良い知らせ。准看護師試験の結果発表が有り、児湯准看護学校の生徒は20名全員合格しました。おめでとうございます。スタッフや患者さんに信頼される看護師として活躍されることを願っています。

彼岸の中日

この連休、どのように過ごされましたか?昨日は、春の陽気に誘われ、両親と一緒にフローランテ宮崎に行ってきました。色とりどりのチューリップが咲き乱れていました。子ども連れの家族も多くビニールシートの上でくつろいだり、花に囲まれた芝生でボール遊びをしたりといったのどかな情景に両親もにっこり。タカナベカイドウもピンクの可憐な花をつけていました。
 今日は、午前中墓参り。自分たちの年齢になるとこの墓の維持、先祖の供養のあり方についても考えさせられるようになります。自分たちの子どもがここを訪れることはあるのかなぁ。
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母子手帳

 手帳の中でも一番身近なのは母子手帳。妊娠したときに初めて手にする手帳。保護者が書き込める部分も増え、子どもの成長の証として大人になっても大切に保管しているお母さん方も多いことでしょう。最近は男子の育児参加、男女平等等を考慮してか、親子健康手帳と名前を変えている自治体もあるようですね。さて、この手帳、母親の妊娠時の風しん抗体検査の結果も記載されています。意外にもこの検査をされたこと自体、あるいは書かれている結果について説明されていないお母さんも少なくないようです。抗体価が低い場合はMRワクチンを接種されることをお勧めします。今一度見直して、わからないことがあったら子どもが受診される際一緒に尋ねてください。また、お父さんもこの機会に風しんにかかったことがあるかチェックしてください。1歳未満の子どもは、親が風しんや麻しんの抗体がなくてかかってしまうと、親からもらう可能性が高くなります。*受診時に母子手帳を受付に出すクセをつけて予防接種スケジュール等も一緒にたててもらいましょう。

麻しん風しん対策推進会議・予防接種広域化検討委員会

 17日夕方宮崎市で上記委員会が行われました。行く途中、既に田んぼに水が張ってあり、田植えのすんだところもあったのには驚きました。MR(麻しん・風しんワクチン)の接種率がなかなか95%を越えません。行政もいろいろ知恵を絞っているようですが・・・。あと2週間あまり残っていますが、未接種の方はお急ぎくださいね。任意の予防接種を助成する市町村に小林市と美郷町が仲間入りします。都城と三股町も検討中とのこと。是非仲間入りしてほしいものです。宮崎市と児湯5町は、10月から定期接種化されるB型肝炎ワクチンの助成を次年度も継続してくれるとのこと。4月1日生まれの子どもは10月1日から定期接種の対象になりますが、その子ども達も4月から9月まで、任意で受けることが出来るようにしていただけると有り難いですね。

学校健診についての研修会

 3月14日夜、上記研修会が行われました。今回『学校保健安全法施行規則の一部改正』があったことによる研修会です。改正の内容は、◆座高、寄生虫卵の有無の検査を必須項目から削除したこと。◆四肢の状態を必須項目に追加したこと。◆保険調査の実施を、小学校入学時及び必要と認める時から、小学校、中学校、高等学校、高等専門学校の全学年。幼稚園、大学においては必要と認める時に変更。今年4月1日から適用されます。昨日は最後に宮崎大学医学部整形外科の帖佐 悦男教授が講演されました。教授達が宮崎市で行った運動器健診は、NHKのクローズアップ現代で放送されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかも知れません。先生達は、「しゃがめない小学生」「片足立ちでふらつく中学生」「バンザイが出来ない子ども」「手首が十分に反り返らない」等、およそ10人に1人の割合で、骨や筋肉などの「運動器」に疾患のある恐れがあることが判明。手足や腰の運動器が十分に機能していない子供も少なくないことを報告。こうした状態を放置したまま成長すると、高齢者に多い「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」になるリスクが高くなるとも警告。今回の学校健診の「大幅な見直し」に繋がりました。今回の講演でも現代の子どもたちが、運動をしない子どもと、し過ぎる子どもに二分極化し、する子どもも一つの競技を長時間することで成長期の運動器に障害を来している事例を報告され、子ども時代は多様な運動をする重要性を強調されていました。最後に『子どもの運動器の障害に関し運動器健診の実施、ネット社会への警鐘や運動器の異常を感じたら早期に医療機関を受診してもらうことで、「動く喜び、動ける幸せ」が浸透しその結果として楽しく外で遊ぶ元気な子どもたちが増えることを期待しています』と締めくくられました。

休日在宅医

 今日の休日在宅医は、午前中はインフルエンザを心配しての来院が多かったです。熱が出てすぐ来院される方も多く、残念ながら検査が出来ず明日かかりつけでの検査をお願いした方もいらっしゃいました。印象としてはインフルエンザのピークは過ぎたかなといった感じです。今日はあいにくの曇り空で、ちょっと肌寒いような天気でしたが、高鍋では高鍋大師・花守山の完成式典があったようです。福島の桃源郷『花見山公園』をお手本とした花守山、新名所で賑わうといいですね。また、国立大の後期試験も今日終わったところが多いと思います。希望が叶う事を願っていますが、万事塞翁が馬。結果はどうあれいい方向に自分を持って行ってくださいね。

インフルエンザ流行中の当直

 3月10日は夕方は児湯医師会の理事会でした。来年度の事業計画や予算等内容盛りだくさんの会議でした。相変わらず児湯准看護学校は500万を超える赤字が続いていますが、優秀な学生を輩出していることを誇りに継続している状況です。高看に進む生徒も多いのですが、願わくば地元に帰ってくれる人が増えてほしいと思っています。
 夜は宮崎市急病センターの当直でした。インフルエンザ流行中だけあって覚悟して行きましたが、今回は思ったほどではなくホッとしています。救急電話相談の利用や適正受診で今の状況があるのなら嬉しいです。なにせ、宮崎市急病センターですら、担い手の減少で、若手医師は月2回当直しており、当直免除の年齢の先生がまだ頑張って何とか回っている現状です。
☆3月13日(日)は休日在宅医です。診療時間は午前9時〜12時、午後2時〜5時です。通常診療と異なり、予約は出来ません。

様変わり

 誰でも経験があるぎょう虫検査が、今年度から廃止になります。衛生環境の改善に伴い、寄生虫感染率が激減したことが理由です。ただ、沖縄など地域によってはまだ検出率の高い地域もあり、一概に全面廃止というわけではありませんが。先日高鍋の保育園から連絡があり、10年蟯虫陽性の子どもがいないということで廃止に了承しました。廃止するかどうかには園医の了承がいるようです。*座高測定やぎょう虫などの廃止に代わり、運動不足でしゃがむことができない子供や、クラブ活動のし過ぎで炎症になる子供が増えていることに対応すべく学校の健康診断に、運動器障害の早期発見に向けた新たな検査項目を追加するとのことです。
☆3月13日(日)は休日在宅医です。診療時間は午前9時〜12時、午後2時〜5時です。通常診療と異なり、予約は出来ません。

第20回九州外来小児科学研究会

 3月6日山口県で行われた上記研究会に参加してきました。一般演題では午前の部の山口で流行したヒトメタニューモウイルスの講演が、今後宮崎でも流行を迎える時期なので役立ちそうです。歯ブラシによる食道裂孔から皮下気腫、縦隔気腫を起こしたケースはショッキングでした。発表のように歯ブラシを口にしたまま動き回らないようにという指導では限界があり、万が一口にしたまま転んでも刺さらないよう工夫された歯ブラシの普及が効果的かもしれません。特別講演は2題『子どもの成長と発達に寄り添う〜重症心身障害児と発達障害児への地域支援〜』と題してみくりキッズくりにっく院長本田真美先生が講演。この分野は需要は多いのに供給が追いついていません。民間で頑張られている先生のパワーに脱帽です。午後の部では、3歳児健診で行われる屈折異常や弱視の検査では、不十分で、簡単に使えるビジョンスクリーナーという機器を使うと見逃しが防げるという演題が続きました。全国の自治体での導入が望まれます。沖縄の浜端宏英先生は『ムンプス遺伝子検査とムンプスワクチン2回目接種について』と題して発表されました。おたふくかぜワクチンを1回接種しても罹患した人の解析から、2回目接種は1回目から半年後も考慮されるべきではと提言。諸外国でも1回目から1年以内の接種を進めている国もあるようです。2回目を数年後としている国でも特に流行期には早めの接種を勧めている国もあるとのこと。いずれにしろ、最低2回接種することは必須との結論でした。参加するには地理的にちょっと不便かなと思いましたが、医師72名、メディカルスタッフ131名と予想外の大盛況で、お昼の弁当が足りず急遽調達するというハプニングつきでした。

小児科医と子どもたちの18の物語

 『君がここにいるということ〜小児科医とこどもたちの18の物語〜』 緒方高司著 草思社を最近読みました。本を見ながら自分の医学生時代、静岡こども病院での研修医時代、その後の生協病院勤務医時代、国立精神神経センター、そして開業してからの出来事を思い起こしました。小児科医は誰でも多かれ少なかれ同様の物語を心の中に蓄積していることと思いますが、緒方氏のように万人に読める形の物語としてまとめて、多くの人に伝えることはなかなかできません。緒方氏も書いているようにこの本を読んで小児科医や子どもに関わる仕事に興味を持ってくれるといいなと思います。*私事ですが、今日で60歳大台に乗りました。若い頃は60なんて遠い先の事と思っていましたが、実際その年齢になったなんてびっくり。気持ちの上ではまだ青年…は言い過ぎかな(精神年齢が幼いとどこかから聞こえてくる!?)。 

夜眠るときは暗くして

 今日はひな祭り。端午の節句と違って、ひな人形を飾るのは今日までですね。名残惜しいと思う子どももいるかな。
 さて、 2月25日のMedical Tribuneに夜間の光暴露でうつ症状リスクが増大との記事が掲載されました。奈良県立医大の大林賢史氏が第26回日本疫学会学術総会で『一般高齢者で、客観的に測定した夜間光暴露がうつ症状を有意に増加させることが示された』と発表、今後若年者を対象とした同様の研究、あるいは夜間光暴露を低減するような介入研究の実施が待たれると展望したとのこと。早起き早寝は理にかなっているようで、夜は出来るだけ早く床について朝の光で目覚める生活が健康には良さそうですね。

生後6ヶ月から日本脳炎ワクチン接種を

 はやいものでもう3月ですね。春の嵐のような天気が続いているところもあるようですが、幸いこちらは春の日差しですね。
 さて、この度、日本小児科学会から『日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎患者が発生した地域・ぶたの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されます。』という文章が出されました。南九州は昔からぶたの日本脳炎抗体保有率が高い地域でしたので当院では生後6ヶ月からの接種を推奨していたことも有り、多くの子ども達が生後6ヶ月から受けてくれています。小児科学会からのお墨付きをもらった形です。
 *最近の小児の日本脳炎罹患状況をみると、熊本県で2006年に3歳児、2009年に7歳児、高知県で2009年に1歳児、山口県で2010年に6歳児、沖縄県で2011年に1歳児、福岡県で10歳児、兵庫県で2013年に5歳児の報告があります。また、2015年千葉県において生後11か月児の日本脳炎症例(残念なことに後遺症を残したようです)が報告されました。
 以下は日本のぶたの日本脳炎抗体保有状況です。
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