猛暑
ようやくセミの大合唱がきこえるようになり夏らしくなってきました。昨日は、診察室を出て自宅へ向かうドアを開けたとたんむっとする異様な熱気、高鍋では35度を超えたようです。全国でも熱中症で救急搬送される方が急増しているようです。子どもたちも屋外に行く時は水筒持参するようですが、この時期は水分だけでなく、適度な塩分補給も必要です。年齢がいくと暑さ、寒さへの適応力やのどの渇きを感じる力も減弱するようで、意識して水分、塩分を取る必要があります。私の父も真夏食思不振ということでみにいったら、汗をかきながら長袖シャツを着ていてびっくりしたことがあります。小さい子どもとご高齢の方には特に気をつけてあげて下さい。
*8月1日(土)の午前9:40〜11:30まで、新富町のいずみ保育園での「訪問救急教室」開催のため院長不在となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
*8月1日(土)の午前9:40〜11:30まで、新富町のいずみ保育園での「訪問救急教室」開催のため院長不在となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
世界肝炎デー
7月28日は何の日?と訊かれて「世界肝炎デー」と答えられる人がどれだけいるかな? WHOは、2010年ウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として、7月28日を「世界肝炎デー」としたそうです。なぜこの日になったのか、その理由はわかりませんでした。日本肝炎対策振興協会のHPには「肝炎とは何か、そしてどのように感染するのか、どのような人に危険性があるのか、そして様々な予防方法と治療法を知ってもらうことを目指します。肝炎は、健康に対し驚くべき損害をもたらすにも関わらず、いまだに認知度が低く、多くが診断されず治療も施されていないという疾患です。例えば、B型肝炎ウイルスに世界では20億人が感染していると推計されながら、その多くの人たちは自分の感染に気付いていないなど、肝炎は私たちが思っているよりも、ずっと身近で切迫した健康リスクであることを再認識する必要があります。」と書いてあります。日本でもB型肝炎ワクチンの定期接種化が決定したので、少なくともB型肝炎は少なくなるかな。
柑皮症
手のひらや足の裏、ひどくなると身体全体が黄色くなって黄疸ではないかと心配されて来院される方がいます。ほとんどは柑皮症です。以前はみかんを多く食べる冬に多く、皮膚がミカンの皮のように黄色になることから、柑皮症といわれます。しかし、最近は季節性がなくなってきました。みかんの食べ過ぎ以外で多いのは、野菜ジュースの飲み過ぎです。柑皮症はみかんに限らず、β-クリプトキサンチンやβ-カロテンといったカロテノイド色素の過剰な摂取で皮膚が黄色くなるので野菜ジュースの過剰摂取でも生じます。つい最近も身体全体が黄色いことを心配されて来院した1歳の子どもがいたので、野菜ジュースを飲ませていない?果物のジュースは?ときいても飲んでいないと。原因は何だろうと考えていたら、「そういえば、毎日カボチャを食べてます」と母。カボチャの過剰摂取による柑皮症は初めてでした。
感染症動向
県全体で手足口病が大幅に増加し、高鍋保健所管内でも流行警報レベル開始基準値を越えたことが分かりました。現在流行中の手足口病もいろいろタイプがあり、口内炎は軽度だけど発疹が目立つタイプから、手のひらや足の裏に限らず手足全体に発疹が広がり、水ぼうそうかと思わせるようなハデハデ手足口病も先週から目立ってきています。手足口病は患者を隔離することで病気を防ぐ事は出来ず、「熱もなく全身状態が良く、食事も取れている」ならば、集団生活はOKとされています。残念ながら手足口病に効く薬はありません。手足口病は、エンテロウイルス71(EV71)のほか、コクサッキーA16やA6等のA群エンテロウイルスが起因ウイルスです。このうち、重症中枢神経疾患の発症に関与する頻度が高いEV71を抗原とした不活化EV71ワクチン開発が現在進められているようです。
署名
今までにもいろいろな署名に御協力いただいてきましたが、今回は『成育基本法』成立に向けての署名活動のお願いです。『成育基本法』は、胎児期から新生児期、乳幼児期、学童、思春期を経て、次世代を育成する成人期に至る「人のライフサイクル」を「成育過程」と定義づけ、その成長周期を包括的にとらえ、その過程に生じる様々な健康問題に適切に対応することを目指しています。この法律が制定されることで□子どもの権利条約を守る □子どものための国の予算増額 □子ども家庭省の設置実現 □すべての予防接種の無料化 □妊娠、出産、育児までの継続的支援 が可能になります。子どもと親のためにぜひ成立させて欲しいと思います。こどもの病気で来院される大変な時に、誠に恐縮ですが、主旨をご理解いただき署名に御協力いただければうれしいです。
経鼻アジュバント加不活化インフルエンザワクチン
学童は夏休みに入ったばかりですが、今日はインフルエンザの話。先日、今年からインフルエンザの予防接種が4価(A型2種類、B型2種類)になることはご報告しました。ただ、内容が充実した分、ワクチンの価格が少なくとも1.5倍になる予想との連絡がきています。出来るだけ安く供給して欲しいものです。
さて、今回は、国立感染症研究所感染病理部の長谷川秀樹先生の開発した『経鼻アジュバント加不活化インフルエンザワクチン』の話です。同ワクチンが今年中に臨床試験第1相P1入りをしたとの情報がメールで寄せられました。このワクチンは、新型インフルエンザはもちろん鳥型を含めあらゆる型のインフルエンザにも有効とのことです。2018~9年度には使えるようになるかも。ただ、現時点での情報ではインフルエンザのB型にはきかないようで、その点が改善されるといいですね。。
さて、今回は、国立感染症研究所感染病理部の長谷川秀樹先生の開発した『経鼻アジュバント加不活化インフルエンザワクチン』の話です。同ワクチンが今年中に臨床試験第1相P1入りをしたとの情報がメールで寄せられました。このワクチンは、新型インフルエンザはもちろん鳥型を含めあらゆる型のインフルエンザにも有効とのことです。2018~9年度には使えるようになるかも。ただ、現時点での情報ではインフルエンザのB型にはきかないようで、その点が改善されるといいですね。。
今年初めての食中毒注意報発令
宮崎県衛生管理課は7月14日に今年 初めての食中毒注意報第1号を発令しました。今後、最高気温32°C以上が相当期間継続することが予想され、また、 台風の影響による急激な気温及び湿度の上昇も予想され、食中毒の発生 しやすい気象条件となることが発令の根拠です。
食中毒を防ぐ基本は、原因微生物を「つけない」「増やさない」 「やっつける」です。最近は手指や調理器具の消毒には気を遣われている方が多いのでは。あとは、冷蔵庫を過信しないことでしょうか。注意報発令を機に、冷蔵庫の清掃を行うのもいいですね。おにぎりや総菜等お店で購入した際は、賞味期限にも注意して出来るだけ早く食べるようにしましょう。また、夏休みにはバーベキューをする機会も増えると思いますが、肉をあつかった箸やまな板の取り扱いに、また生焼けのまま口にしないよう気をつけましょうね。
台風の影響といえば、終業式が早まったところもあるようです。幸い今日の予報では本県への影響は少なくなる進路を取りそうですが、こちらも油断は禁物ですね。
食中毒を防ぐ基本は、原因微生物を「つけない」「増やさない」 「やっつける」です。最近は手指や調理器具の消毒には気を遣われている方が多いのでは。あとは、冷蔵庫を過信しないことでしょうか。注意報発令を機に、冷蔵庫の清掃を行うのもいいですね。おにぎりや総菜等お店で購入した際は、賞味期限にも注意して出来るだけ早く食べるようにしましょう。また、夏休みにはバーベキューをする機会も増えると思いますが、肉をあつかった箸やまな板の取り扱いに、また生焼けのまま口にしないよう気をつけましょうね。
台風の影響といえば、終業式が早まったところもあるようです。幸い今日の予報では本県への影響は少なくなる進路を取りそうですが、こちらも油断は禁物ですね。
予防接種広域化意見交換会
13日医師会館で行われ出席してきました。12年前から始まった広域予防接種、今年もこれまで同様に行われることが確認されました。また、水痘の発生が今年過去最低になり、昨年から開始された水痘の予防接種の効果が出てきていることが報告されました。残念な報告は、MR(麻しん・風しん)ワクチンの平成26年度の接種率が、県平均でMRⅠ期が93.8%、Ⅱ期が93.1%と昨年を下回っていることでした。95%以上の接種率が目標です。2ヶ月でワクチンデビュー。1歳からワクチンレビュー(1歳になるとMR、水痘、おたふかぜ、Hib、肺炎球菌、4種混合の追加接種と再び予防接種スケジュールの再確認を)。接種率をあげて防げる病気は防ぎたいというのが会の共通認識です。
☆今年度の任意予防接種の県内市町村助成調査結果も報告され、うれしいことに西都市が地方創生補助金の一部を使って、おたふくかぜ、B型肝炎に加え、今年度からロタ、インフルエンザワクチンの助成が始まるとのこと。ロタワクチンに関しては県内26自治体中10自治体、おたふくかぜに関しては半数の13自治体、B型肝炎は12自治体が助成することが分かりました。都城や小林日向、日南、串間、えびの市などで助成が行われていないのが残念です。県は今年度「愛の予防接種助成事業」と銘打って任意接種助成を行っている自治体を費用面から援助する事業を始めるようです。うまく活用されて任意接種助成自治体が増え、子ども達が居住地で不利益を受けないことを願います。
☆今年度の任意予防接種の県内市町村助成調査結果も報告され、うれしいことに西都市が地方創生補助金の一部を使って、おたふくかぜ、B型肝炎に加え、今年度からロタ、インフルエンザワクチンの助成が始まるとのこと。ロタワクチンに関しては県内26自治体中10自治体、おたふくかぜに関しては半数の13自治体、B型肝炎は12自治体が助成することが分かりました。都城や小林日向、日南、串間、えびの市などで助成が行われていないのが残念です。県は今年度「愛の予防接種助成事業」と銘打って任意接種助成を行っている自治体を費用面から援助する事業を始めるようです。うまく活用されて任意接種助成自治体が増え、子ども達が居住地で不利益を受けないことを願います。
予防接種の勉強会
日曜日予防接種の勉強会に出席して来ました。Hib や肺炎球菌の定期予防接種が始まってから髄膜炎は激減しました。ただ最近はHib や肺炎球菌の追加接種を受けてない子どもが1割程いることが問題になっています。特に肺炎球菌は7価から13価に変更されましたが、この13価のワクチンを受けてないがために髄膜炎にかかってしまったケースが複数報告されていました。「1歳になったらMRワクチン」はかなり定着して来ましたが、今後は「1歳になったらMR、水痘、おたふくかぜ、Hib、肺炎球菌ワクチン」を合い言葉に予防接種率を上げていく必要があるようですね。
*13日(月)は、7時から宮崎市で行われる『宮崎県予防接種広域化意見交換会』(小児科医の代表と県及び各市町村の関係者が出席する会議)に出席しなければなりません。6時には当院を出発できればと思っています。月曜日は早めの受診をお願い致します。
*13日(月)は、7時から宮崎市で行われる『宮崎県予防接種広域化意見交換会』(小児科医の代表と県及び各市町村の関係者が出席する会議)に出席しなければなりません。6時には当院を出発できればと思っています。月曜日は早めの受診をお願い致します。
腎臓検診委員会
昨日の午後は『高鍋町学校保健会総会』に出席し、総会後半「食物アレルギー」に関して話をしてきました。学校現場では、アナフィラキシーも含め、食物アレルギーには関心が高いようで、質問も多く出ました。次いで、夕方からは児湯医師会理事会出席の前に、『腎臓検診委員会』に出席。心臓検診の時と違って、要精密になった児童は少なかったのですが、それにしても3次検査を受けた児童はわずか4名で拍子抜けしました。まだ、3次検査を受けていない人は早急に受けて下さいね。☆今日で高校生の体験学習が終了します。御協力ありがとうございました。ぜひ看護師になる夢を叶えてほしいものです。
手足口病の流行
休み明けの外来診療で多かったのは手足口病とヘルパンギーナでした。先週の宮崎県感染症週報でも、県内の多くの地域で手足口病は流行警報レベル開始基準をオーバーしています。東京では、りんご病[伝染性紅斑]の流行が問題になっているようですが、宮崎ではまだチラホラといった状況です。夏にしては涼しい日々が続いているせいか、喘息発作での来院もいつもに比し多かったようです。*本日から体験学習で看護師志望の高鍋高校生が一人みえています。診察室に入ってきた子供が珍しそうに見ています。時々、聴診させてもらったりするかもしれませんが、よろしくお願いします。金曜日までです。
不慮の事故に注意
子どもは思わぬ行動を取ったり、大人では想像もつかないような物を口に入れたりします。最近では、ドラム式の洗濯機に小学生が閉じ込められて死亡する事件がありました。ドラム式の洗濯機のほとんどは中からはあけられない構造になっているようです。もし何かの拍子で中から空いたら水浸しになる可能性があるからそのようになっているのかもしれません。ふたの高さは小さい子どもでも入り込める高さです。我が家にも同じタイプの洗濯機があるので見てみたら、チャイルドロック機構がついていました。お子様のいるご家庭では面倒でもこの機能を毎回使用するようにして事故を防ぎましょう。洗濯つながりで、ジェル洗剤の誤飲事故も多いようです。こちらも子どもの手の届かないところに置きましょう。夏は小蠅を捕るゼリー状の物もでていますが、この誤飲も急病センター当直のとき経験しています。あわせて気をつけて下さいね。
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