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傷害速報No52

 今月号の小児科学会誌に報告された事故は、2歳の男の子の子が直径6〜7mm、長さ53mmのタバコ状の砂糖菓子を誤嚥し、窒息。救急隊到着時心肺停止状態で、低酸素脳症から最終的には亡くなったという痛ましい事故です。誤飲チェッカーでは、誤嚥する長さではないのですが、折れていたということで誤嚥したものです。
小さい子どものいるご家庭では、当院に掲示している誤飲チェッカーの実物を一度手にしてみて下さい。こんな大きさのものが子どもの口に入るのかとびっくりされることと思います。以下に誤飲チェッカーの図を掲載しておきます。簡単に言えば、トイレットペーパーの芯筒の径の大きさのものは、口に入ると思って気をつけて下さい。特にものを口に入れたまま走り回るのが、危険です。2月は節分を控えていますので特に要注意ですね。
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風しん抗体検査事業終了間近

 昨日県の健康増進課感染症対策室から『風しん抗体検査事業』が今年の3月末で終了となる旨の連絡がありました。昨日はNHKのニュースでも流れましたが、宮崎市を除く25の市町村で先月末までに検査を受けた人は416人と、今年度中に検査を受ける必要があると見込んでいる1667人の4分の1にとどまっているということです。一方、宮崎市は、去年10月末までに当初の見込みを300人余り上回る893人が検査を受けたということです。風疹は妊娠初期の女性が感染すると、産まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出る(先天性風疹症候群)おそれのある感染症で、この予防のため国と県は去年5月から、妊娠を希望する女性や相手の男性を対象に、感染を防ぐ抗体があるか無料で調べる検査を行っています。*宮崎市で抗体検査をされている三宅先生からのメールでは、「風しん以上に麻しん感受性者(麻しんの抗体を持っていない方)がひしめいている」とのことです。対象の方はぜひ実施医療機関(当院でも可です)で抗体検査をして、抗体がない場合はMR(麻しん・風しん)ワクチンを接種して下さいね。予防接種は転ばぬ先の杖です!

県下のインフルエンザ流行状況

 現在、以下のグラフで示すようにインフルエンザ流行が過去最高で推移しており、全国でも一番インフルエンザの報告数が多い宮崎ですが、県内ではバラツキがあります。県内では高鍋保健所管内が一番報告数が少ない地域となっています。
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でも、ここにきて小学校や保育園の学級閉鎖が聞かれるようになりました。全体的には減少傾向が出てきたかと思われる状況ですが、西都・児湯地域ではまだまだ注意が必要な状況です。
 *日曜日は救急電話相談担当でしたが、時期的なものもあるのか準夜(午後7時から11時)まででいつもの約2倍の21件の相談があったようです。1月5日から翌朝午前8時まで相談時間が延長しています。夜不安な時は電話相談を利用してみて下さい。

卒寿

昨日は父の89歳の誕生日。数えで言えばなんと卒寿でした。耳は聞こえにくくなっていますが、幸いなことに、まだちょっとした距離は自力で歩くことができ、幸い子どもや孫、ひ孫のこともまだ分かっているようです。母は「もう、まだらぼけの状態」なんて軽口をたたいていますが、この年齢になるとできないことをくやむのではなく、出来ること、毎日それなりに過ごせていることに感謝するのが一番ですね*昨日久し振りにラーメン屋さんに行ったら、店内が全面禁煙になっていました。店内はもちろん、店外からも禁煙のステッカーが見えるようになっていました。副流煙を気にせずに食事できると、よりおいしいですね。

四木会

 昨夜は、県立宮崎病院で行われた宮崎市小児科医会主催の四木会(第四木曜日に行われる勉強会)に参加してきました。Webカンファレンスで、肺炎球菌ワクチン接種後の肺炎球菌感染症の推移について学びました。ワクチン株による重症感染症、髄膜炎は明らかに著減していますが、非ワクチン株の増加が懸念されています。その後、検討会委員でもある私が、日本小児科医会が昨年度からスタートした『地域総合小児医療認定医』に関して簡単に紹介しました。次いで29年度から始まる新しい専門医制度や宮崎市総合発達支援センター「おおぞら」運営将来構想の骨子案の説明がありました。大庭先生一人に負担が大きくかかっている現状の改善(人的支援)はもちろんですが、発達障害の頻度が8~9%で、もうCommon Disease(日常的にみられる疾患)であるという認識が必要とのこと。センターにすべてを任せるのではなく、我々小児科医や保育等に係る方もある程度対処できるよう、研修会等も含め、携わる人々のレベルアップにつながる支援が必要なようです。最後にインフルエンザの急増で、夜間急病センターが大変な状況になっていることが話題に。診断を求める人であふれかえっているようです。車で長距離を移動して、長時間狭いところで待つことも、子どもにとっては負担です。熱だけで全身状態が良い場合は、翌日かかりつけ医を受診するようにしてくださいね。

ICT

 昨日『子どもとICTの問題についての提言』という冊子が送られてきました。最近英語の略語が多くICT? ITは良く目にするけど恥ずかしながらICTを知りませんでした。ICTは(Information and Communication Technology)の略でスマートフォンやタブレット端末などを指すとのこと。これらが利便性を高め、教育や医療の分野でも有効活用されていますが、子ども社会においてはいろいろな弊害も指摘されているようで、そのことに対する提言でした。偶然なのか、メーリングリストでも同様の話題が。その際以下のような話を紹介して下さったドクターがいました。「スティーブ・ジョブズは自分の子どもたちには決して、決してiPadやiPhoneを触らせなかったらしいです。逆に夕ごはんを子どもたちと一緒にとり、世界中のいろんな話をしたり、本を読んであげたり、まさにアナログな接し方をしていたようで、ジョブズの子どもたちもiPhoneなどが良くないものだと分かっているために、自分からも触りたいと思わなかったようです。ジョブズは成熟した大人が使うためのツールを作ったのに、そのツール自体のキャパシティーが広すぎたために、別の方向性に進んでしまったわけです。」スマフォやタブレットを与えるからにはその使い方(良い面、悪い面)を与えられる側も理解できていることが必要ですね。
 *待合を見てると子ども達は、本が大好きなように感じます。診察室まで何冊も持ってくる子どももいます。ぜひ親子で本を楽しんで欲しいものです。

全国予防接種委員会

 18日(日)東京で日本小児科医会予防接種委員会が開かれ参加してきました。いろいろ話し合われましたが、今回は『B型肝炎ワクチン』に関しての話題を提供します。厚労省の研究班が「B型肝炎は母子感染のほかにも、子どもの日常の暮らしの中で集団感染や家庭内感染が起きている可能性がある」と報告したのを受け、B型肝炎ワクチンの定期接種化が現実味を帯びてきたとの報告がありました。案の段階ですが、1)予防接種対象年齢は出生後から生後12か月まで。2)標準的には、生後2か月からのB型肝炎ワクチン接種を実施する。(生後2か月、3か月、7-8か月での接種。感染のリスクが高い場合には出生直後の予防も考慮する。)。3)使用するワクチン製剤は遺伝子型A型(ヘプトバックス)、C型(ビームゲン)どちらのウイルス由来の製剤も選択可能とする。というものです。この案に対し、渡航関連に詳しい委員の方から、3回目は8か月以降の接種が望ましいので、その旨日本小児科医会として厚労省に意見を述べるべきとの提案がありました。というのも、2回目と3回目の間隔が5か月以上開いていないとアメリカに留学する際、B型肝炎の予防接種が完了したと認められず、再接種しないといけなくなるということでした。幸い、当院では、現在行っているB型肝炎ワクチンに関して3回目は2回目から5か月以上開けてと指導していましたので、一安心。実施時期は、消費税増税延期の影響もあり、すぐにとはいかないようですが。現在児湯地域では、B型肝炎ワクチン補助事業が継続されていますので、是非利用してくださいね。

防衛体力

 今日からセンター試験ですね。今日は冷え込んでいますが、受験生の皆さん、体調に留意してベストを尽くしてください!
さて、宮日の『ひと』欄に、日体大教授野井真吾さんが紹介してありました。その抜粋ですが、「体力」には筋力や敏捷性といった「行動体力」と汗をかいたりウイルスと闘ったりする自律神経、免疫・ホルモン系の「防衛体力」があり、今の子ども達は「防衛体力」が低下しているので、元気がない、疲れやすい、覇気がないと言われるとのこと。この「防衛体力」アップのために、教授が提唱しているのが『光、暗闇、外遊び』。食事をとり、昼は日光を浴びる外遊びで体内に眠りを誘うホルモン「メラトニン」の元を合成、夜は部屋を暗くしてメラトニンの分泌を促す。我々の世代では当たり前の日常だったのですが(ある意味幸せな子ども時代をおくれた世代かな)、それが当たり前でなくなっている現状があるということを認識し、生活環境や習慣をかえていく必要がありそうですね。

当院でもインフルエンザB型

 インフルエンザA型に加えて、14日当院でもインフルエンザのB型が検出されました。なんでも西都の園でインフルエンザのB型が流行しクラス閉鎖になっているようです。今回のケースは高鍋の子どもでしたが、流行中の西都の園に行ったとのことです。高鍋でもB型がみられるようになるかなと思っていたら、その後西都と行き来のない高鍋の子どもでB型検出。A,B混在してきているようです。続けて2回かかる可能性も出てきました。
 *先日届いたMedical Tribuneに『小児のインフルエンザ重症化の高リスク群として「早産児」を新たに特定』という記事が掲載されました。先日の新聞に母親のやせと低出生体重児とが関連するという記事が載っていましたが、これは以前報告した高鍋町の保健師さんのデータと一致します。早産児の原因は多岐にわたるようですが、妊婦さんがしっかり栄養をとって、病気やストレスに出来るだけさらされないのは胎児のために重要なことに違いありませんね。

継続は力

 連休明けの今日は外来が混雑していたのですが、久し振りのぎっくり腰。こんな時に限って検査等で「座ったり立ったりが多く大変でした。しゃきっとした姿勢をとることが出来ず、ちょっと見苦しいところをお見せしました。この場を借りてお詫び致します。
 さて、日本経済新聞には毎日ではありませんが、各地の放射線量と福島県内の放射線量が記載されている欄があります。福島の原発事故が起きてからまもなく4年になろうとして、少しずつ震災に関する報道が被災地域以外では減っている印象があります。が、日経は今でも各地のモニタリングポストと地上1mの放射線量を掲載し続けています。この一覧を見ると福島市は今現在でも通常の4倍前後の放射線量であることがわかります。如何に放射線が長くその地域に影響を及ぼすかを地道に伝えてくれています。阪神・淡路大震災からまもなく20年。東日本大震災と福島の原発事故同様、震災から得た教訓を風化させないようにしないといけませんね。

インフルエンザ注意報発令

 定点あたりのインフルエンザ報告数が20を越え、インフルエンザ注意報が発令されました。例年より3週間早い注意報です。県内で一番多いのは都城で52.9、次いで日南の33.4で両管内は流行警報開始基準の30を越えています。高鍋と宮崎市の管内はほぼ同じで21です。今流行中のインフルエンザはA香港型ですが、つい昨日届いた宮崎市の三宅先生からのメールではB型も今年初めて検出されたとのこと。A型が終息に向かってB型が流行するのか、A,B混在で流行していくのか、どちらにしてもインフルエンザの流行はまだおさまりそうにないですね。昨日の夜間急病センター当直もインフルエンザを心配しての来院が多く大変だったようです。*1月5日から救急電話相談が夜7時から翌朝8時までのオールナイト対応になりました。この時間延長にも大切な税金が使われています。こちらも多いに利用して、適正受診にご協力のほと、よろしくお願い致しますm(_ _)m

当直始め

 8日(木)は、今年初めての宮崎市夜間急病センターの当直でした。インフルエンザ流行中だったのでさぞかし多いかなと覚悟して行きましたが、準夜帯ではさほど多くなく、インフルエンザも一人だけとのことでした。引き継いだ深夜帯の第一号は高鍋の子どもでした。その後インフルエンザを心配されて来院されるも検査陰性。日付が変わる前後に、なんと日南から救急車が。その後も嘔吐や腹痛、熱発、耳痛、口唇外傷と多彩でした。終了10分前に、高熱で受診された方も検査陰性で、結局今回当直ではインフルエンザはゼロ。感染性胃腸炎の方が勝っている印象でした。
 *検査をしたあとの待ち時間、診察室の壁をなにげにみた時のカレンダ−。子犬も書かれてあった言葉もかわいらしかったので思わず一枚。
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春の七草

せりなずな、ごぎょうはこべらほとけのざ、すずなすずしろ春の七草とリズム良く覚えている人が多いのでは。
春の七草は早春の頃一番に芽吹くため、七草粥は邪気を払うと言われ,1月7日に、その年1年が健康で、平和に暮らせるようにとの意味を込めて、食べるそうですね。正月に飲み食いして疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという説もあるそうですが、私の場合こちらに相当するかな。久し振りに体重計に乗ったら、年初の誓いにもかかわらず、1.5kgも体重オーバー!!。毎日おかゆにしないといけないような状況です。
*なんと宮崎市の安達先生から、スギ花粉の初観測メールが今日入っています!

仕事始め

 昨日の休日在宅医は、受診が多く混雑を極め、ご迷惑をおかけしました。駐車場も混雑したようで、午前の受診をあきらめ午後の受診に切り替えられた方も多数いらっしゃったようです。そんな外来でしたが、インフルエンザが昨日だけで40名。すべてA型。受診した4人に1人がインフルエンザだったことに。。里帰り中の子どもや大人もいらっしゃいました。診察上はインフルエンザらしいけど、検査するには早いという子どももいたので実際はこれ以上だったようです。猛威をふるっているといってもいいかな。そんななかで感染性胃腸炎もまだ衰えていず、嘔吐、下痢での受診も多かったです。3学期の始まりが近いですが、どうなることか。センター試験も近いですね。受験生は、この時期は健康管理が一番の重要事かな。気を付けてくださいね。

初夢、初打ち

 皆様はどんな初夢を見ましたか。私は明日の在宅医のことが気に掛かっていたのか、仕事関連の夢を3回も見て早朝に目を覚ましました。縁起のいいと言われている一富士、二鷹、三茄子は全く夢に出てきませんでした。どんな2015年になるやら。また、昨日は年末当直勤務だった長女夫婦が帰県。近くのコートでテニスの初打ちでした。冷え込んだ夜ということもあって、他には誰もいず、貸し切り状態。でも久しぶりに運動したのか、楽しんでいました。明日には宮崎を離れ、当直に入るとか。どこも、小児科救急は厳しいようです。明日は当院の仕事始め。感染性胃腸炎やインフルエンザはどんな具合になっているかな。今日は早めに就寝して明日に備えます。

あけましておめでとうございます。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年もいろいろありましたが、当院で大きな出来事と言えば、電子カルテの導入でした。友人たちが、現役を引退し始める年齢になっての新しい事への挑戦。今まで慣れ親しんだシステムを変更するのは無謀かなとも思いましたが、元来新しい物好き。いつまで仕事するつもりと揶揄されるかもしれませんが、物事に挑戦する気力と体力が残っているうちはまだ大丈夫かな(心の中では生涯現役!?)と自分自身を納得させました。一年の計は元旦にありと言われますが、皆様はどんな一年を思い描かれましたか?私は、今年も好奇心のアンテナを高く上げて、診療に役立つ知識や物は何でも取り入れよう、今年もいろんな事に果敢に挑戦していこうと誓い新たにしました。やっとこっと更新しているブログですが、今年もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
 ※今日1月1日から、「小児慢性特定疾病」の新たな制度が始まります。新たに107疾病を助成の対象とし、小児慢性特定疾病は704疾病に拡大。医療費の自己負担の割合が、全員2割となり、所得に応じ、自己負担する金額の限度額が変わります。国立成育医療研究センターが「小児慢性特定疾病情報センター」のホームページを新設しました。そのサイトで詳しい情報を手に入れることが出来ます。