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訪問救急教室

 天気はよく全国的にも真夏日の所が多い予想。診察室も今年初めて冷房をいれました。今日から『みやざきけんみん総合スポーツ祭』が始まっています。宮崎は黄砂の影響もあってか、PM2.5は基準値を上回っているところが出ています。きれいな大気のもとで競い合って欲しいのですが・・・。さて、今年も訪問救急教室事業が継続されることになりました。この事業は、保育園や幼稚園にその地域の小児科医が出向いて子どもの病気や救急対応等に関して話をするいわゆる出前講座のようなものです。多くの園が申し込まれる地域と、そうでない地域と偏りはあったのですが、今年は例年になく全体的に『訪問救急教室』を希望される園が少ないようです。園の経済的負担はまったくありません。小児科医から希望のテーマに関してじっくり話を聞くことができる良い機会です。現時点では西都、児湯地域はそれぞれ2園(昨年は各3園)しか希望されていません。そのうち3園は昨年も利用された園です。一度も利用されたことのない園が多くあります。まだ申し込みは間に合います。児湯地域で希望される園は私宛にご連絡下さい。多くの保護者の方から園の方に開催希望を出してもらえるとうれしいです。

インフルつながり

 昨日宮崎市で黄砂が初観測されました。今日の大気の状態はどんなかな?午後からは西小学校の高学年対象の健診。前回も気持ちのいい天気にさそわれ、ロードバイクで出かけました。今回も風を受けながら走るのが気持ちいいかな。さて、前回インフルエンザワクチンについて書きましたが、今日の新聞に『インフル重症化原因解明』との記事が。重症化にはサイトカインストーム(サイトカインが過剰に放出される免疫の異常)が関わるとされていましたが、「PDK4」という酵素が体内でエネルギーの生産に関わる別の酵素「PDH」の働きを弱めていることがわかり、これがインフルエンザの重症化の一因だったとのこと。それだけでもすごい発見ですが、研究チームは症状を改善させる薬剤も特定しているとのこと。早期実用化が待たれますね。*昨日配信された医療ニュース『、昨シーズンの子どものインフルエンザワクチン接種は、多くを占めたA型で6割が有効だったことが、慶応大などの研究でわかった。生後6カ月~15歳の4724人を調べた。陽性でワクチンを接種していた子の割合と、陰性で接種していた子の割合を比べた。その結果、全体ではワクチンを接種した人の45%が発症せずに済んだ。とくに、A型は59%、うち1~5歳では約7割で効果があった。B型は効果は確認できなかった。』

2014/2015冬シーズンインフルエンザワクチン株決定

早いものでもう今冬のインフルエンザワクチン株が決定しました。インフルエンザの予防接種にはA型2種類とB型1種類の計3種類が含まれていますが、今冬のA型の一つ(H1N1)とB型は昨年と同じ型が含まれています。A型のうちの(H3N2)が昨年のA/Texas(テキサス)/50/2012(X-223)からA/New York(ニューヨーク)/39/2012(X-233A)に変更になっています。まだ注射するタイプですが、鼻に噴霧するタイプが日本でも認可されるといいのですが。気管支拡張剤のように貼るだけという予防接種が出てくるともっといいかな。
 *2014/2015のインフルエンザワクチン株
 A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
 A/New York(ニューヨーク)/39/2012(X-233A)(H3N2)
 B/Massachusetts(マサチュセッツ)/2/2012(BX-51B)

防災の日

 今日は宮崎県防災の日。新聞で初めて知ったのですが、毎年5月の第4日曜日は「宮崎県防災対策推進条例」に基づいて「宮崎県防災の日」になっているのですね。県庁前で行われた「防災の日フェア」に行かれた方もいらっしゃるかな。私も早速、QR CODEから宮崎県防災・防犯情報メールサービス登録を行いました。知らせてほしい情報や、程度を自分で設定できるのはいいですね。南海トラフ地震による被害想定等目にすることも増えてきた昨今、一年に一回家庭で防災について話すのも意味あるかな。*ノロウイルスによる集団感染が話題になりましたが、当院では病原性大腸菌の検出されるケースが目立っています。幸いベロ毒素を産生するタイプじゃないのでまだいい方なのですが、いつもよりひどい下痢、血が混じる下痢、熱や腹痛がひどい下痢は要注意です。

ネット依存

 中高生のネット依存51万8000人。すごい数ですね。イギリスでは4歳の世界最年少のタブレット依存症がでたとか。フェイズブックやLINE等、携帯やパソコンを使用する時間も増え、いろんな弊害や子ども達が犠牲になる事件等が報道されています。昨年の下半期だけで467人の子どもがスマホ被害に遭っているとか。親がネットに夢中で赤ちゃんが亡くなるというケースも日本で報告されているようです。そんななか、この度NPO法人 子どもとメディア 清川 輝基 編著 古野陽一・山田眞理子 著、『ネットに奪われる子どもたち〜スマホ社会とメディア依存への対応〜』という本が少年写真新聞社からでました。実例や図表を多く使い、現状とその対応の仕方が具体的に書いてあります。その中には東京、長野、宮崎の三都県の保育園、幼稚園の保護者アンケート結果もあります。なんと、子育てアプリの利用率が一番多かったのは宮崎だったというショッキングなデータも。いろんな分野の人と協働してデジタルデトックスをほどこさないといけない現状が出てきているようです。手遅れにならないうちに、一読をお勧めします。

食中毒に注意

 19日に救急電話相談当番。20日は町立わかば保育園健診でしたが、今年はなんと120名を越える園児が在籍していて、まだ待機児童もいて受け入れ増を打診されているとか。持参した舌圧子が足りるかひやひやしながらの健診でした。これで春の保育園健診は終了。後は西小学校の健診を残すのみですが、こちらは木曜午後をあてているので診療には影響しません。さて、院内のソファーカバーも届き、ちょっと院内の雰囲気が変わりました。
 さて、気温が上がると気になりだすのは食中毒。今年は腸管出血性大腸菌O157の感染患者が、昨年同期の2倍のペースで増えているそうで、亡くなる方も出ています。牛レバ刺しの禁止で一時減少したようですが、今年は増加に転じています。患者の4割は馬刺しが関係しているようです。宮崎では鳥刺しを食することが多いと思いますが、生はこのような危険と隣り合わせです。いくら美味しくても命をかけるほどではないですよね。

孫には弱い!?

 一旦落ち着いたかのように思われた手足口病が、ここにきてまた増えてきている印象です。幸い、口内炎のひどい子どもは少ないようです。水痘(水ぼうそう)もダラダラとみられています。4月から東児湯4町で始まったロタワクチン、B型肝炎、水痘、おたふくかぜワクチンも、徐々に受けて下さる方が増えているようです。ただ、全国的に見ると宮崎はまだまだ接種率が低いようです。先日ワクチン関係の方がみえたのですが、富山県のロタワクチン接種率は80−90%とかなり高いそうです。思わず『富山県では全額補助が出ているの』と聞いてしまいました。そしたら、どうやらおじいちゃん、おばあちゃんが孫のためにと接種料金を出してくれているようだと。おじいちゃん、おばあちゃんからの何よりのプレゼントですね。
*5月20日(火)午前10時〜11時20分の間は、わかば保育園健診のため、一般診療ができません。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

イスのリペア

 我が家には作られてから30年以上経った長男と同じ年齢を経た車があります。エンジンがかかるまでが一苦労ですが、まだ、現役で走ります。ただ、古いものを維持するのはそれなりにメンテナンスが大変ですね。当院の待合室のイスや診察室のイス、何回か買い換えましたが、ここにきてワンガリ・マータイさんではありませんが、まだ買い換えるにはもったいないなと感じるようになりました。穴が空く原因は車のキー。新品に替えてもすぐ穴はあいてしまいます。がたついてきたり、座りごこちが悪くなるまでカバーをかけて使うことにしました。注文したカバーが早く届くといいな。*『もったいない』という言葉は、{消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、尊敬(リスペクト)}の概念を含んでいて、一語で表せる言葉がないことから、そのまま『MOTTAINAI』として世界に広まりつつあるようですね。

暑さ指数

昨日のまとまった雨が止み、低く雲がかかっていた早朝、堤防をランニング中にアレッと思って後戻りするとカタツムリ。昔は至る所でみかけたカタツムリ、久しぶりにみました。舗装し直されたアスファルト。早く渡りきらないと暑くなるよ。
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 暑さと言えば、夏日や真夏日といった言葉がニュースで聞かれるようになりました。紫外線も強くなる時期ですが、熱中症も増えてくる時期です。昨年も紹介しましたが、環境省は熱中症の起こりやすさを示す『暑さ指数』をホームページで12日から提供しています。2日後までの予測値を提供しています。http://www.wbgt.env.go.jp/ 無料のメール配信サービスもあるので、園や学校の先生が行事を計画する際にも役立つかもしれません。もちろん、熱中症は野外だけでなく室内でも起こりえます。意識して、こまめに水分を摂取することが肝要です。ちなみに今日の高鍋はお昼頃が警戒レベルです。

携帯所持率

 今日の宮日新聞記事によると、小学生の携帯所持率が約28%で、中学生の26%を上回ったとのこと。高校生ではなんと90%の所持率。一日Ⅰ時間以上使用している小学生は14%、中学生はほぼ半数。県内でもインターネットの出会い系やコミュニティサイトを通じて、児童が犯罪に巻き込まれるケースが後を絶たず、年々増加してるようです。メールやネットでいろんな事が調べられたりと便利な反面、メールにすぐ返事をしないといけないような気持ちになったり、返事をもらえない子どもからいじめを受けたりするケースも出てきているようです。ミヒャエル・エンデの『モモ』ではありませんが、携帯に時間を支配される(盗まれる?)ような感じになっている子どもや大人がいるかもしれませんね。各家庭でのルール作りが急務のようです。

宮崎てんかん実践フォーラム

 金曜夜7時から宮崎市で第6回宮崎てんかん実践フォーラムが行われ、参加してきました。最初は『外傷後てんかんについて』と題して藤元総合病院脳神経外科の大坪俊昭先生が教育講演。てんかんは誤解や偏見の多い疾患ですが、子どもから大人まで誰にでも起こりえる病気。頭部の外傷では、外傷後2年半は発生のリスクがあり要注意とのこと。抗てんかん薬に治療抵抗性だった症例で、病巣が局在化していたので、外科手術でうまくコントロールできた症例の発表がありました。続いて東京女子医科大学小児科名誉教授で日本てんかん学会理事長の大澤眞木子先生の特別講演『小児てんかんの診断と治療〜より良い包括医療を求めて〜』が行われました。てんかんの発症率は小児では100人に1人です。全てんかんの2/3は小児期に発生し、約70%は小児期に寛解します。てんかん診療は正しい診断が基本。てんかんと非てんかん性発作の鑑別が大切なことをビデオを使って紹介され、乳幼児を診る機会の少ない内科や精神科、脳外科の先生方にもおもしろい講演だったのではないかと思いました。その講演で『誤診/First DO NO Harm』という映画を紹介されました(もし、ご覧になった方がいらっしゃったら感想をお聞かせください)。講演後は講師を囲んで女医ならではの苦労話や、診療のコツなど伺うことが出来、多いに勉強になるひとときでした。
 *5月は保育園や学校健診の時期です。5月13日(火)午前10時〜11時は一真持田保育園健診のため、一般診療ができません。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

VPDの流行

VPD(予防接種で防げる病気)である百日咳とポリオの流行に関するニュースが飛び込みました。最初は百日咳の流行に関して。東臼杵郡の中学校で百日咳の集団発生があったようです。現時点で確定患者4名(男2,女2)、疑い患者は27名とのこと。生徒数70名の中学校ですので4割近くの生徒が感染した可能性があるということです。中学生ぐらいになると3種混合(現在は4種混合になっていますが)の効果が落ちている可能性があるということです。2混の追加接種ではなく、百日咳も入れた追加接種を真剣に考慮すべき時期が来ているように思えます。もう一つは国内の話ではないのですが、ポリオの流行です。世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言をだしました。パキスタンやシリアなど10カ国でポリオ(小児まひ)の感染が拡大傾向にあり、国境を越えて広がるケースも出ているのことです。海外から持ち込まれる可能性が否定できません。ポリオの予防接種が不活化ワクチンに変わり、1年目で3回、さらに追加接種1回の4回打たなければならなくなっています。特に追加接種の時期が来ていてまだ接種していない方は早めに受けるようにして下さいね。

こころのメンテ

 昨日の新聞に子どもの数が33年連続で減少との大見出し。宮崎県は全国的には子どもの比率がまだ高い方から5番目ということです。しかし、私が開業した頃5園あった町立保育園も一つに減り、蚊口の保育園は閉園。当院に近かった幼稚園も現在は休園中。小学校のクラスも僕らの頃は1学年6組あったのが、今では1〜2組、多くて3組?。町中から子ども達の姿が少なくなってきているのは実感します。今日の院内は連休明けで子どもでごった返しましたが・・・。さて、5月は五月病という病名もあるくらい心身のバランスを崩しやすい月です。メールで頻繁に連絡が取れ合う環境にありますが、心の友はどれだけいるかな。そんな若者をささえるメンタルヘルスサイトが出来たようです。「からだがだるい、眠れない、イライラする・・・心の健康が気になる時に http://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/」 *『こころの健康副読本』というのも『心の健康副読本編集委員会』で検索するとダウンロードできます。漫画も使いながらこころのメンテナンスに関して学べるようになっています。小学校高学年から思春期のお子さんをお持ちの方、周囲にそんな子どもを持っているお友達のいらっしゃる方、一度覗いてみてはいかがでしょう。

こどもの日

 宮崎からの空路は、福岡便だと階段を使うことがあり、東京便だと降りてからの距離が長く、歩行がスムーズにいかない父を連れての旅は車いすがあると便利だなぁと思って空港で車いすを借りることに。連休中ということもあって手荷物検査には長蛇の列。カウンターもチケットを購入する人で混雑。なかなか車いすを借りるところまでいかなかったのですが、借りてからはチェックインも別ルート。初めての経験。金属探知機はあるものの、X線透視装置がないので、手荷物は財布も含めて全部開けてすべてチェック。ちょっとびっくりしましたが、そこを通過すれば後はスムーズでした。孫と再会して孫たちが楽しみにしていた動物園へ。なんとその日は無料開放。ものすごい人出。ここでも車いすを借りることができて、父は楽々移動。坂の多い動物園だったので車いすを押す方は大変。同じ88歳の母は「父さんは楽でいいね。」とうらやましそう。疲れ知らずの孫たちのあとをなんとかついていってさすがに最後は大変そうでしたが、孫たちの笑顔に疲れも吹き飛ぶ!?
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ゴールデンウイーク後半の当直

 5月2日は、4連休前日ということもあって午後の予約も早い時間に一杯になり,直接来院された患者さんも多くて待合が混雑しました。しかし、スタッフもかなり電子カルテに慣れてきたようで、救急車が飛び込んで来た時以外は待ち時間もあまり長くならなかったようでホッとしています。そしてその夜は、急病センター当直でした。10号線を通って県病院へ向かったのですが、午後の10時半過ぎに塾から高校生が出てきている場面に遭遇。こんな時間まで受験生も大変ですね。受験生には連休も関係ないかな。準夜勤の先生によると20名程の来院だったようで連休前にしては落ち着いていたようです。先生自身が眼底出血で無理できない体調のようでした。お疲れ様でした。さて、深夜帯に入って1時間のあいだに5,6人、その後もコンスタントに来院があり結局準夜帯と同程度の受診者数でした。嘔吐、熱が出てすぐの受診が多く、中耳炎の子どもも2名。血性下痢で来院した子どもは、2,3日前にしっかり揚がってなかった鶏のから揚げを食べていたようです。行楽に出かける際のお弁当に注意して下さいね。また、この時期ならではと思ったのは、明日から旅行に行かないといけないという子どもが熱発で午前4時ごろ来院。「旅行は無理なのでは、急病センターでは1日分の薬しか出ませんので今日休日在宅医を受診してください。」と話したところ「旅先で受診すればいいですね!」-----。終了間際の子どもは熱が出て3日目。インフルエンザを心配しての来院。48時間以上経過しての来院では薬も間に合わず。診断だけならこの時間の受診でなくても良さそうにと思いながら、学校で罹患した人がいると聞いたとおっしゃるので検査をしたらインフルエンザのB。まだまだ、油断大敵。何はともあれ無事終了。Have a nice holiday!

抗炎症薬を含む外用薬に注意を!

 抗炎症薬を含む外用薬には、貼り薬(いわゆる湿布剤)の他に軟膏やクリームがあります。アウトドアでの活動が増える今からの時期、利用する機会が多くなると思いますが使用する際に注意が必要なものがあります。その中の一つに有効成分が”ケトプロフェン”と表示されている非ステロイド抗炎症薬(NSAID)があります。その代表的な副作用は光線過敏症です。ちゃんとテープ薬をいれている袋には「貼付部を紫外線にあてると光線過敏症をおこすことがあります。(1)戸外に出る時は天候にかかわらず、濃い色の衣服、サポーター等を着用し貼付部を紫外線にあてないでください。(2)はがした後、すくなくとも4週間は同様に注意してください」と書いてあります。(2)の注意書きは、使用後かなりたってからも注意が必要ということで、貼った事さえ忘れたかなり後にも光線過敏症を発症した例が実際報告されています。また、今日の新聞にもありましたが、妊娠後期の女性が使用して胎児に動脈管収縮が発現した国内症例が集積したこと、またケトプロフェンのテープ剤を妊娠中期の女性に使用し、羊水過少が発現した国内症例が報告されたことから、「慎重投与」から「禁忌」へ変更指示が厚労省から出ています。*喘息などアレルギー性の病気がある人と、今までに薬や化粧品、サンスクリーン、香水などで過敏症状やアレルギーを起こしたことのある人も打撲等で受診した際は、その旨医師に申し出てくださいね。