連休の谷間
連休前半あけの今日は、朝6時過ぎに救急隊からの電話で診療スタート。旅行で宮崎に来ていた1歳女児。40度の熱で救急要請があったとのこと。思わず『熱だけ?その他の症状は?』救急隊の方も申し訳なさそうに『そう、熱だけなんですが』。救急車で来院されたお母さんに伺ったら、『普段は様子を見るのですが、旅先でどこに病院があるかも分からず不安で救急要請しました。インフルエンザも心配だったので・・・』子どもは旅先とか、何か行事がある前とかに結構熱を出しますね。私の子ども達も、旅先や引っ越し途中でよく熱を出していたのを思い出します。昔と違って、Hib、肺炎球菌ワクチンが始まって髄膜炎は明らかに減少しているので、気分的には随分楽になりました。
*連休で旅行や実家に帰省される方等多いことと思います。いざというとき困らないよう保険証を忘れないようにお出かけ下さい。
※今日は診療スタート時点で予約がかなり埋まっており、直接来院する方も多く、待ち時間が長くなる時がありました。ご迷惑をおかけしました。
*連休で旅行や実家に帰省される方等多いことと思います。いざというとき困らないよう保険証を忘れないようにお出かけ下さい。
※今日は診療スタート時点で予約がかなり埋まっており、直接来院する方も多く、待ち時間が長くなる時がありました。ご迷惑をおかけしました。
東京出張
連休初日の27日(土)診療を終えたあと、日本小児科医会の『第4回地域小児科総合医検討委員会』出席のため東京へ。もともと小児科医は小児の総合医なのですが、小児の診断、治療とだけでなく健康増進、予防医療、育児支援など総合的に担い、地域の社会的・人的資源と連携し小児の成長発達支援に当たるための研修を如何に行っていって総合医としての小児科医のアイデンティティーを保ち高めていくか、次世代のためにその研修システムの構築、認定をどうするかいろいろ詰めないといけない問題も多く、まだまだ会議は続きそうです。
*今回の出張で早速ウオーキングシューズを履いてみました。さすがに前回と比べて足の疲れ具合が少なかったです。それにしても、ゴールデンウィークの東京も人が多かった。逆に飛行機の方は行きも帰りもゆったりしていました。
*今回の出張で早速ウオーキングシューズを履いてみました。さすがに前回と比べて足の疲れ具合が少なかったです。それにしても、ゴールデンウィークの東京も人が多かった。逆に飛行機の方は行きも帰りもゆったりしていました。
ウオーキング
昨年から、日本小児科医会の委員会出席のため、東京に行くことが増えました。そのときに感じるのは宮崎にいるときとは比べものにならないくらい歩くこと。特に地下鉄の階段の上り下り。足底、膝に結構負担がかかります。何年も同じドライバーズシューズを使っていて靴もゆるゆるになっていたので、久しぶりに靴屋さんに行きました。そこでわかったこと、立位時にかかとに重心があること、かかとに重心があると腰への負担も増え良くないとのこと。また、足底のアーチが崩れかけていることも判明。ショックでした。足指を動かすこと、そして、ウオーキングを勧められました。確かに、普段から仕事柄ほとんど椅子に座りっぱなしでほとんど歩かず。また県内だとどこに行くにもマイカーで目的地近くまで行けるので意識しない限り歩くことが少なくなります。今までデザインで選んでいたシューズ。今回は機能優先で初めてウオーキングシューズを購入しました。もうすぐゴールデンウイーク突入。おおいに歩こうと思っています。
新しい予防接種
昨日の新聞に、国立感染研が鼻から吹き付けて感染を予防するワクチンを開発。一般のインフルエンザを使った臨床研究で効果を確認したとの報道がありました。現在、中国で感染拡大している鳥インフルH7N9型のウイルス株を入手し、今後のワクチン開発を目指すということです。また、動物衛生研究所は、高病原性鳥インフルエンザの家禽用ワクチンを開発。こちらは、点眼ワクチンということです。一方、インターネットでは、6種混合ワクチン(三種混合+不活化ポリオ+Hib+B型肝炎ワクチン)が生後6週から接種可能なワクチンとしてヨーロッパで認可されたとのニュースが飛び込んできました。欲を言えば、6種混合ワクチン+肺炎球菌ワクチンの7種混合ワクチンが日本で開発、使えるようになるといいなと思います。今後の予防接種は、その投与経路(注射→皮膚や粘膜を介して)と混合ワクチンの開発へと進みそうです。どちらにしろ、身体への負担、経済的負担が少ない方向へ早く進んでほしいですね。
里帰り
20日(土)宮古島にいる長女が短時間でしたが久しぶりに里帰り。宮崎沖縄便は一日一便で、これだと祖父母と会えない時間帯になると便数の多い鹿児島経由でした。ハードな日々が続いているのか午後10時には就寝。起きてきての一言、「宮崎は寒いね」。宮古は普段タオルケット一枚で寝ているそうです。友達の結婚式のスピーチを頼まれているとかで21日朝大阪に。病院の方は待望の研修医が入ってきたとかで、昨年よりは労働環境の厳しさが緩和されるかなと。親としては顔を見られただけで一安心。身体に気をつけて離島医療にがんばってほしいと送り出しました。昨日は第3日曜「家庭の日」で高鍋町内の施設が使えず、楽しみにしているテニスが出来ず西都原に。みつばつつじの季節は過ぎていましたが、緑が美しく、今まで歩いたことのないところも含めウオーキングを楽しみました。散歩やランニングを楽しんでいる人は多かったのですが、家族連れは少数。ちょっともったいない。みなさんはどんな休日を過ごしたのかな。
今年度初の1歳半健診
4月、今年度初の1歳半健診が、先週高鍋、今週新富町でありました。そこでちょっと驚いたのは、風しんがこれほど話題になっているにもかかわらず、MR(麻しん・風しん)ワクチンを受けていない人が少なからずいたこと、また、ポリオの予防接種を一度もうけていない人も多かったことです。不活化ポリオワクチンに関しては、新しく始まった4種混合ワクチン同様、当初供給本数が少なく接種を控えた医療機関もあったことから、接種率が上がっていないこともあるかもしれません。現時点では、不活化ポリオワクチン、4種混合ワクチンとも問題なく入ってきています。特別流行している病気もなく、季節もいい今、接種していないワクチンがないか今一度確認して下さいね。また、予防接種を受ける際に、ロタウイルスワクチンについて相談されることが多いのですが、その時点で接種可能年齢を過ぎている方が多いのがとても残念です。当院で扱っているロタウイルスワクチンは、生後6週から接種可能で、初回接種は生後14週6日までにおこなうことが推奨されているワクチンです。遅くとも生後24週までには2回の接種を完了させます。生後2ヶ月児にHibワクチン、肺炎球菌ワクチンと一緒に接種(飲むワクチン)されることを勧めています。
アレルギー検査のタイミング
先日、『自分の2歳の子どもはアレルギーの検査を受けたことがない。アレルギー検査のタイミングは?』という質問が寄せられました。症状が何も記されていないので一般論ですが、ケースバイケースです。ただはっきりしている事は、アレルギーの血液検査は入園前にルーチンに行われる検査ではないということです。アトピー性皮膚炎や喘息などを疑わせる症状がないお子さんには必要ありません。子どもは年齢で陽性に出るアレルゲンの種類も異なりますし、成長とともに検査の数値も変わってきます。アレルギー体質があるかどうかをみるIgE(RIST)検査も、低年齢ではアレルギーのある人とない人で値がオーバーラップしますし、結果の解釈も個別化(個々人の状況を総合的に判断)する必要があります。というわけで、アレルギーを疑う症状がある場合には主治医に診ていただくことをお勧めします。
ネットの功罪
インターネットの発達で非常に便利になった反面、サイバーテロ、フィッシング詐欺とかなりすましとか、負の側面も多々あるのも周知されるようになりました。時々、ブログ炎上などということも聞きますが、今日『口コミ書き込みサービス』の利用を促す会社からのFAXが入りました。病院を選ぶのに「口コミ」は結構なウエイトを占めるようですが、それを逆手にとって「口コミサイトに貴院のプラスの評判を書き込みます」とそれを商売にしようというのです。こんな商売も成り立つのかとびっくり。いわゆる『やらせ』ですね。インターネットの情報は鵜呑みにせずよく吟味すること、情報の真偽を判断する能力を磨く努力は必要だと痛感させられますね。
地域連携懇談会
昨日は、古巣宮崎生協病院の第10回地域連携懇談会に参加してきました。久しぶりに懐かしいスタッフに会えました。さて、特別講演は東京慈恵会医科大学小児科医診療部長の勝沼俊男准教授。ちなみに、東京慈恵会医科大学の創始者は、ビタミンの父とも称される宮崎の旧高岡町出身の高木兼寛です。本題に戻ります。今回の講演のテーマは『小児アレルギーのA to Z』と題して1.乳幼児喘息、運動誘発喘息 2.アトピー性皮膚炎 3.食物アレルギー 4アナフィラキシー の項目に関してわかりやすく話して下さいました。印象に残ったことを書いてみます。運動誘発喘息に、抗ロイコトリエン薬が効果があること、アトピー性皮膚炎の治療でステロイドに嫌悪感を抱く保護者の方が多いけど、アトピー性皮膚炎の慢性瘙痒(Alloknesis)には、初期にしっかり(3,4週間)ステロイド軟膏を使うことが大事。食物アレルギーは乳児期の6~10%にみられるが、入学前には1~2%に減る。保育園からよく血液検査をするよう言われたと来院される方がいるが、血液検査の数値がそのまま除去食の目安とはならない。血液検査強要は子どもへの虐待と思われるときもある。食物アレルギーは食べてみないとわからない。半分以上が必要のない食事療法を行っている。アナフィラキシーに関しては、調布市の学校で起こった例をあげながら、対処法だけでなく、起こしにくくする努力の必要性も話されました。また、現在内科で使われているアレルギーに関係するIgEを押さえる新薬(注射薬)が、小児へも使えるようになるとの情報提供もありました。重症喘息の子どもには朗報です。
新入生
ほとんどの小学校で10日が入学式。真新しいランドセル姿での登校風景がみられていますが、当院にも新メンバーが入りました。元気いっぱいの一児の母です。よろしくお願いします。さて、宮崎での風しん患者が9名になったとの報道がありましたが、新メンバーにも早速、MR(麻しん・風しん)ワクチンと、おたふくかせワクチンを接種しました。当院でも大人の風しんワクチン希望の電話が増えていますが、風しんのワクチンが手に入りにくいので、入荷まではMRワクチンで対応しています。*11日夜は、宮崎市で予防接種に関する勉強会があったのですが、今後も新たなワクチンの登場、ならびに開発が進んでいるようです。黄熱ワクチン、コレラワクチン、腸チフスワクチンなどのトラベラーワクチンの導入のみならず、髄膜炎ワクチン、海外で使用されている4種混合ワクチンにB型肝炎ワクチンを加えた5種、さらにHibワクチンを加えた6種混合ワクチンなども日本国内用が開発されているようです。一度に多くのワクチンが接種されると、子どもへの負担は軽くなります。安全性の高いワクチン開発が進むことを期待します。
米寿
9日は急病センターの当直でした。インフルエンザも落ち着き、特段流行している病気はないような感じです。今朝は少し冷え込んだせいか、終了間際に喘息発作のお子さんがみえました。急病センターから自院に帰宅途中、何台ものパトカーや交差点に立っているおまわりさんと遭遇。何かあったのかなと思ったら、春の交通安全週間が始まったのですね。上下線ともいつもより車の流れが遅く、混雑。お巡りさんの効果抜群!
さて、今日10日は私の母の87歳の誕生日。昔からの風習(数え年)に従うと今年両親そろって米寿ということになります。グランドゴルフが趣味。父が仕事をリタイヤしてからは、母の方が元気な感じ。両親を見ていると男は仕事以外でのつながりが薄いような気がします。父も自営業(建築業)で定年がありませんでした。定年がない代わりに、自分で引き際を決めないといけません。巷では65歳に定年が延長されたようですが、私は何歳まで小児科医としてのアイデンティティを保てるかな?還暦では赤いちゃんちゃんが定番のようですが、ネットでみると米寿は金色のちゃんちゃんこ!?ちょっと品がないかな。ちゃんちゃんこよりも、子供や孫、ひ孫の笑顔が何よりのプレゼントでしょうか。
さて、今日10日は私の母の87歳の誕生日。昔からの風習(数え年)に従うと今年両親そろって米寿ということになります。グランドゴルフが趣味。父が仕事をリタイヤしてからは、母の方が元気な感じ。両親を見ていると男は仕事以外でのつながりが薄いような気がします。父も自営業(建築業)で定年がありませんでした。定年がない代わりに、自分で引き際を決めないといけません。巷では65歳に定年が延長されたようですが、私は何歳まで小児科医としてのアイデンティティを保てるかな?還暦では赤いちゃんちゃんが定番のようですが、ネットでみると米寿は金色のちゃんちゃんこ!?ちょっと品がないかな。ちゃんちゃんこよりも、子供や孫、ひ孫の笑顔が何よりのプレゼントでしょうか。
衣類用スプレーによる事故
ほとんどの学童にとって春休み最後の日曜日でしょうか。7日の休日在宅医、すごい強風と寒い一日でしたが、いつもとほぼ同じ来院数で、午前中混雑、午後ゆっくりの診療でした。まだインフルエンザのB型があったのと、咽頭結膜熱もコンスタントに出ているようです。さて、先日国民生活センターから「衣類用スプレー」に対する注意喚起がありました。紫外線カットや、静電気、汗染み防止効果を歌うフッ素樹脂やシリコーン樹脂を含む衣類用スプレーを吸い込むと呼吸困難や咳を引き起こす恐れがあるとして、換気に注意し、乳幼児の近くで使わないように呼びかけています。1990年代、防水スプレーでも同様の事故が相次ぎ、こちらでは注意表示を目出たせるなどの措置がとられているようですが。今から出番の多い衣類用スプレー。換気に注意し、乳幼児の近くで使わないようにして下さいね。
転ばぬ先の杖
春の嵐!?春休み最後の週末、天気が荒れそうですね。天候だけでなく、感染症の世界でも異変の兆候が。中国では、鳥インフルエンザ「H7N9型」の感染拡大が懸念されている状況。マスクが品薄になっているときくと、以前の新型インフルエンザ騒動当時の日本の状況と全く同じです。昨年は、そのとき買い占められたマスクが格安で出回ったようですが・・・。児湯地域では、口蹄疫で牛や豚が殺処分される前に鶏の殺処分も経験しています。対岸の火事では済まされません。自然災害同様、いざというときに慌てなくていいよう今から準備しておきましょう。予防接種も感染予防という点で有効な手段です。今日も予防接種の予約が一杯になっていますが、B型肝炎、水痘、おたふくかぜ、ロタウイルスワクチンなど任意接種を受ける方も多くなっています。この春休み、予防接種を受ける方が多かったのもうれしい限り。「自分の健康は自分で守る」という気概が必要だと思います。
*7日(日)は休日在宅医となっています。朝9時〜午後5時までの診療になります。休日在宅医の際は予約できません。また、事前の電話も不要です。来院順の診察になります。よろしくお願いいたします。
*7日(日)は休日在宅医となっています。朝9時〜午後5時までの診療になります。休日在宅医の際は予約できません。また、事前の電話も不要です。来院順の診察になります。よろしくお願いいたします。
休診および休日在宅医のお知らせ
誠に申し訳ありませんが、本日2日(火)〜4日(木)まで、休診とさせて頂きます。スタッフ減でなんとかこの冬を乗り切れました。スタッフの慰労も兼ねて少しゆっくりしたいと思います。5日(金)より通常診療となります。また、7日(日)は休日在宅医となっています。朝9時〜午後5時までの診療になります。休日在宅医の際は予約できません。また、事前の電話も不要です。来院順の診察になります。よろしくお願いいたします。
*4月1日から、肺炎球菌ワクチン、Hibワクチン、子宮頸がん{HPV(ヒトパピローマウイルス)}ワクチンが定期接種になりました。子宮頸がんワクチンは、対象年齢が小学校6年〜高校1年と変更され、今まで臨時接種の対象でなかった小学校6年生も接種できるようになっています。
*4月1日から、肺炎球菌ワクチン、Hibワクチン、子宮頸がん{HPV(ヒトパピローマウイルス)}ワクチンが定期接種になりました。子宮頸がんワクチンは、対象年齢が小学校6年〜高校1年と変更され、今まで臨時接種の対象でなかった小学校6年生も接種できるようになっています。
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