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ルーズヴェルト・ゲームとそうじの神様

 ゴールデンウイークが始まりました。天気のいい時は野外が気持ちのいい季節。連休後半は、天気がイマイチの予想(沖縄はなんと例年より11日も早く梅雨入りとか)ですが、そんな時は読書もいいですね。『下町ロケット』で直木賞を受賞した池井戸潤の最新作です。製造業の置かれている状況もさることながら、休廃部が続いている企業スポーツについても読みながら思いをはせました。企業スポーツというとバレーボール、野球、バスケットボールなどを思い浮かべますが、この小説では社会人野球が描かれています。サッカーなどに押され、プロ野球も人気に陰りが見えていますが、企業の姿と重なる部分もありますね。池井戸潤の筆力でしょうね。読み出したら止められない。小説の中の青島会長の「いまこの会社の社員として働くことに、夢があるだろうか。彼らに夢や幸せを与えてやるのもまた経営者の仕事だと思うんだが」という言葉は、小さな診療所を預かる私としても、心しておきたい言葉です。
『ルーズヴェルト・ゲーム』を読んだ直後に『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』 鎌田 洋 著 を読みました。これも何かの縁でしょう。働くということは、サービスとはどういうことかを伝えてくれる本に出会いました。「自分自身が夢を持っていないと、人に夢を与えることはできないよ」「ダメだと思っても、信じる心を共有することで、限界を越せる時がある」 

ポリオの集団接種

 不活化ポリオの9月1日からの接種開始報道を受けたあと、今年初の木城町のポリオ生ワクチンの集団接種に昨日出かけてきました。接種率が下がるのではと思っていましたが、例年とほぼ同じくらいの43名が集団接種を受けました。木城町では、6月にも再度生ワクチンの集団接種があるようです。5月には高鍋、川南、都農3町でポリオの集団接種があります。これら3町での接種率も気になるところです。不活化ポリオワクチンの導入に関する方針(案)が厚労省のホームページにアップされました。9月1日からは、児湯地域全体でも本来あるべき姿の個別接種オンリーになることに。我々が集団接種に関わった最後の世代になるのかな。今後、水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、HPV、Hib、肺炎球菌ワクチンの1類定期接種化もあり、ここ1,2年は受ける方も行政側も医療者側もいろいろ大変かな。

当直

昨日は、宮崎市夜間急病センター当直でした。インフルエンザも峠を超えた今は、それ程ではないだろうと思っていましたが、蓋を開けてみると6時半までコンスタントに来院があり繁忙期に近い眠れぬ当直でした。結局横になるのを諦め、このブログを書いています。
ひどい腹痛が主訴の子どもが二人続きましたが、二人とも浣腸で「今まで見たことがない」という程の排便がありスッキリして帰って行きました。一般の小児科診療所で、熱のない突然の腹痛で多いのは便秘。食べ物もさることながら、夜型の生活の子供に多い傾向があるように思えます。生活リズムを朝方に持っていくといいです。また、夕方に日本脳炎の予防注射を受けて、夜から熱発。深夜になって熱が高くなったという幼児も来院。当院では日本脳炎や3種混合ワクチン、Hibや肺炎球菌ワクチンなどの不活化ワクチンの場合、「接種した当日及び翌日までは発熱することがあります。熱だけなら様子をみて構いません。」と、予防接種の時は必ず言うようにしています。同じことを伝えて帰っていただきました。朝方に来院した小学生は5時に一回嘔吐で来院。「私が昼間仕事で病院に連れていけないから早めにきました」。最後は三日前からの発熱。後2時間でかかりつけで診てもらえます。
看護婦さんの話だと、宮崎市の6歳までに医療費無料化が始まって、急病センターの患者数が確実に増え、土、日は半端じゃない数だとか。無料化で病院にアクセスしやすくなるのはいいことですが、不急な夜間、深夜帯の受診が増えると本当に急を要する人にしわよせがいくばかりでなく、結局医療費の増大につながり、保険料のアップで自分たちの首を締め、救急医療の荒廃につながるのではと危惧します。

不活化ポリオワクチン速報

 不活化ポリオに関して昨日開かれた厚労省の検討会で次のようなことが決まったようです。
1)生後3ヶ月~12ヶ月未満に20日以上の間隔をあけて3回、3回目終了後から6ヶ月以上あけて4回目を接種(標準的接種)
2)すでに生ワクチンを1回接種した乳幼児は、不活化ワクチンを計3回接種
3)生ワクチンを2回接種している場合には、不活化ワクチンは不要
 9月1日から切り替える方針とのことです。
 今回、ポリオの生ワクチンを飲んでも、次回は不活化ポリオになるという方針が出されたことで、今秋のポリオ生ワクチンの集団接種はなくなる可能性が出てきました。どうしようか悩んでおられた方には少し助けになりますね。
 *11月に導入予定の4種混合ワクチンの接種年齢も1)の標準的接種に準ずるのかな。生後1歳までの予防接種は超過密になりそうです。

穀雨

昨日は、新富町の1歳半健診でした。40名近い人数で久しぶりに混雑していたようです。合間に窓から体育館の方を見るとツツジが咲き始めていました。今日は「穀雨」。この時期は春雨が降る日が多くなっていますが、 穀物が生長するために必要な雨ととらえる感性がいいですね。
 さて、スギ花粉は見られなくなりましたが、宮崎市の安達先生の観測によると1週間前はマツ花粉207個、バラ科花粉86個、イネ科花粉72個、ヒノキ花粉5個、不明花粉31個。そして昨日はイネ科花粉26個、マツ花粉18個、バラ科花粉21個、ヒノキ花粉9個、コナラ属11個、イチョウ花粉8個、不明花粉9個、火山灰多数となっています。まだまだ花粉症の方は油断ならないようです。また、風向きによっては火山灰が多い日もあるようです。目をこすらないよう注意が必要ですね。

B型インフルエンザの小流行?

 3月末には落ち着いたかにみえたインフルエンザですが、先週末からB型インフルエンザがみられるようになりました。住吉、新富で発生があると先週宮崎市内の三宅先生からメールがきましたが当院でもみられるようになりました。A型インフルエンザほど重篤感はなく、一度は38度以上の熱が出るもののその後は37度代で軽い風邪症状から、嘔吐下痢などのおなかの症状を訴える子どももいるかと思えば、37~39度の熱が出たり引いたり長引く子どももいるようです。抗インフルエンザ薬の効果はA型ほど良くない場合もあり、使っても使わなくても経過にほとんど差がないという先生もいらっしゃいます。前にも報告しましたが、4月から出席停止期間の基準が変わりました。熱が出た日を0日として、発症してから5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで登校、登園できませんので御注意を。

赤飯

昨日、Nさんが赤飯を持って入学報告に来てくれました。子どもが大好きというNさん。5年間の看護科へ。お母さんの作るお弁当を持って一時間の電車通学とのこと。夢が叶う日が楽しみです。夕方は宮崎市で県小児科医会の役員会。10月の秋季総会の開催を決定。一類予防接種の増加、不活化ポリオワクチンの導入等、変化を続ける予防接種の話を特別講演の一つにし、スタッフを含め勉強することに。11月末には九州医学会が宮崎で行われますが、そのおおまかな段取りまでを決定。そして、小児救急電話相談事業、訪問救急教室事業ともに順調に行われているということで、継続していくことを決定しました。訪問救急教室事業は、まだ増やす余地があるようです。まだ利用されていない幼稚園、保育園はぜひ利用してください。最後に乳幼児個別健診の重要性と、現在公費で行われているのは山口県だけである一ヵ月健診の必要性について宮崎でも理解を深めていくことを今後の課題として会を終えました。来年の3月までの予定がスケジュール表に追加されました。時間の経つのは、早いですね。

ロタウイルスワクチン公費助成状況

 ノロウイルスによる集団食中毒が報道されましたが、こちらではロタウイルスが原因の嘔吐下痢症がみられるようになってきました。そのロタウイルス感染を予防するワクチン。4月2日現在、全国22カ所でロタウイルスワクチンの公費助成がおこなわれているようです。そのうち、宮崎県の西米良村がこの4月から公費助成を行うことにしたとのこと。対象となる子供の数が少ないことも一要因ではあると思いますが、費用対効果が充分認められているワクチン。県内でも公費助成が広がり、ひいては、おたふくかぜや水痘、B型肝炎ワクチンやHPV(子宮頸がんワクチン)などのように1類の定期接種になって、国が責任を持って行うようになるといいですね。
※昨日、児湯准看護学校の第50期生の入学式が行われました。ここ数年の人気を反映して20名の定員に対して22名の入学。3月の資格試験では卒業生全員合格。毎年かなりの赤字で厳しい運営を強いられている児湯准看護学校ですが、講師の一人としてうれしいニュースです。

学校保健安全法施行規則の一部改正

 感染症にかかった場合の出席停止の期間の基準が今年4月1日から以下のように変更になったものがあるという通達がありました。
インフルエンザ:発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで(最低でも5日は出席停止になるということになります。)
流行性耳下腺炎:耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで(最低でも5日は出席停止になりますが、全身状態が良ければちょっと腫れが残っていても出席してもよいとも解釈できます。今までは腫れが引くまでという決まりだったのでかなりの日数休まないといけない子供がいたのでそういう意味ではいいのかな。)
百日咳:特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで(百日咳に対する抗生物質をしっかり5日間服用すれば6日目からは出席できることになります。)
 また、県内で集団発生のみられた髄膜炎菌性髄膜炎を,学校において予防すべき感染症のうち第2種感染症(飛沫感染するもので学校において流行を広げる可能性が高い感染症)に追加し,その出席停止の期間の基準を「病状により学校医等において感染のおそれがないと認めるまで」としたということです。

日本脳炎の予防接種

季節も良くなり、予防接種を受ける方が多くなってきているようです。その予防接種のうち、日本脳炎は勧奨差し控えによって接種機会を逃 した方に対する特例処置が講じられています。すなわち、平成7年6月1日から平成19年4月1日生まれの5歳から16歳の子供は、90か月から9歳未満の期間も含め、20歳になるまでは、1期(3回分)も含め、不足分も接種できます。対象年齢を過ぎてしまって受けることができないとあきらめている方も多いかもしれません。何かのおりに話題にしていただけるとうれしいです。*ロタウイルスワクチンも、こちらが予想していた以上に受けてくださる方が多いように思います。また、BCGの個別接種が増え、定期接種に入る予防接種が今後増えることもあり、予防接種の時間枠も臨機応変に拡大するようにしました。もちろん予防接種の時間以外にも対応できます。特に大きな病気の流行のない今の時期は、夕方の時間帯の予防接種も予約しやすくなっていますよ。

リフレッシュ

休診で御迷惑をおかけしました。おかげさまで、全員リフレッシュして前より元気になって帰って来ました。日常から離れる旅は、いろんなことを考えさせてくれます。普通だと思っている世界を離れ、ちょっと離れた感覚で自分たちの地域、人を見直すいい機会になります。もちろん自分自身を見つめ直すことにも。私より10歳も上の方が、元気に前向きに明るく生き生きと働いていらっしゃる姿も目の当たりにできました。合間に本を読むのも楽しみの一つで、どんな本を持って行くかを考える時間もいいですね。今年はスタッフ全員の参加。今回の経験を、明日からの仕事にも生かしていきたいと思います。

つながり

 ブログを始めてびっくりするのは、こちらの想像もしていない方がこのブログを目にしていることがあるということです。読んでくださる方は当院に来られた方ばかりと思っていたら、全く関係ない方からブログに関してメールやお便りをいただいたり病院の方に問い合わせが来たりすることもあります。インターネットの検索でキーワードが含まれていると私のようなローカルなブログでもヒットすることがあるのですね。時々本の紹介をしていますが、著者の方とメル友になったりすることもあります。思わぬ人との出会い、つながりができるのもブログを続けているご褒美かな。
 *昨年10月のブログに『いつでもあなたを愛してる ~学校へ行かないあなたへ~』(本体1,600円)と『生きていてくれてありがとう』(税込み1,365円)という2冊の本を紹介しちょっと手に入りにくいと書きましたが、著者の石井先生からブログを見たと心のこもった直筆のお便りをいただきました。『いつでもあたなを愛してる』は、一度売り切れたそうですが、先日増刷したとのこと。購入希望の方はご一報ください。

最新の予防接種情報

 新年度から、川南町のBCGも集団接種から個別接種に変更になりました。これで、児湯5町でポリオを除く予防接種がすべて個別接種になりました。不活化ポリオワクチンが始まると集団接種は姿を消しそうです。
 また、うれしいメールが飛び込んできました。以前、水痘とおたふくかぜが予防接種部会で第1類定期接種に分類されたと報告しましたが、先日の同部会でHPV(子宮頸がんワクチン)とB型肝炎ワクチンも第一類に分類し直すことが決定したそうです。あとは、いつから、どの年齢層に公費負担で接種できるかどうかです。子ども達が早くその恩恵を受けることが出来ることを願います。
 ※B型肝炎ワクチンは、多くはB型肝炎の母子感染予防で使われてきましたが、啓蒙活動のおかげか最近B型肝炎ワクチンを希望する方が急増し、10歳未満用のワクチン生産が追いつかない状況のようで現在手に入りにくくなっています。そのような理由で、当院でも現在母子感染予防と留学などでどうしても必要な場合に限って接種しています。メーカーも需要急増へ供給体制増強を行っているようですが、第1類に分類され実施されるとますます必要本数が増します。現場が混乱しないといいのですが・・・。

俳句

 春休みもあとわずか。いよいよ新学期が始まりますね。準備はできていますか?
 さて、季節が良くなり一つ俳句でもひねってみようかなんて・・・思わないか(^_^;)。俳句というと、正岡子規の「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」とか小林一茶の「やせ蛙まけるな一茶これにあり」なんていうのがすぐ頭に浮かびますが、前者は食べものが、後者は動物がその句に入っています。『めくってびっくり俳句絵本 全5巻(岩崎書店)』は、「動物の俳句」、「食べ物の俳句」、「スポーツの俳句」、「日常の俳句」、「いろんな人の俳句」というまとめ方をした5巻からなっています。俳句をこういうとらえ方をして1巻にまとめるというのも珍しいですね。正岡子規や小林一茶の句もありますが、私の知らない人の俳句もたくさん紹介してあります。おもしろいのは一句が見開きの絵と供に紹介してある点です。俳句を味わう楽しみ、その俳句を彷彿とさせる絵をみる楽しみもあるユニークな本です。待合に出しましたので、手に取ってみてください。
 ※4月4日(水)の午後~7日(土)は、職員研修のため休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。4日の午前中は通常通り診療致します。