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衣替え

 いよいよ8月が終わろうとしています。子ども達の新学期が始まったのをきっかけに、私の短パンでの診療を終了し、昨日からいつもの格好に変えました。久しぶりに来られた方は、短パン姿での診察に『とてもカジュアルね』とびっくりされたり、『そのままテニスに行けますね』と笑われたり、『短パン姿、かわいい』と思わぬ反応にであったりしました。夏やせということばが、当てはまらなくなってかなりたちます。今年もやはり夏太りして秋を迎えようとしています。衣替えを機に再び足に重りをつけて、無駄なあがきを始めています。
 さて、今日准看の第2回目の講義で細菌性腸炎の話をしたのですが、夏の胃腸炎は腸炎ビブリオに感染した魚介類による胃腸炎が多いのですが、先日、レバ刺しを食べたことが原因のキャンピロバクター腸炎に家族が罹患したケースを2家族続けて診ました。ユッケやレバ刺しでいろいろ問題があった後なので、もうレバ刺しによる食中毒はないだろうと思っていたのですが・・・。いくら新鮮でも生肉は細菌に汚染されていると考えて、食べるべきではないともう一度強調しておきたいと思います。

破傷風

 今日の午後1時に、高鍋町営テニスコート場でテニスをしましたが、まだまだ暑さは厳しいですね。コートに立っているだけで汗が出てきます。体育館では、バトミントンの大会があっていたのでしょうか、駐車場が一杯でした。体育館の中も結構厳しい環境でしょうね。
 さて、宮崎県における破傷風発生が全国の中でも多いという注意を促す情報が、つい先日県の健康増進課感染症対策室からありました。2006年以降、全国で毎年67~123件の患者が発生しているとのことですが、今年は、全国の約9%をしめる6件の患者が発生してるとのこと。発生原因としてはクイや、釘、雑草のとげなど鋭利なものの刺入による感染や、創傷感染などが多いようです。今回、転倒して傷をおった8日後に筋肉のこわばり、開口障害、嚥下(えんげ)障害がみられ、その翌日に亡くなったケースが報告されたとのこと。今でもこわい病気です。成人での百日咳増加も懸念されている昨今、ジフテリア、百日咳、破傷風を予防する3種混合ワクチンも大切ですね。

新学期始まる

 西都市など4市町村で昨日から2学期がスタート。本日スタートの所もあり、来週月曜には、ほとんどの学校で新学期突入のようですね。私の頃は、8月いっぱい夏休みが常識だったので、昨日学校から早退した子どもが来院した時、思わず『もう学校始まったの!?』と言ってしまいました。過ぎてしまうとあっという間の夏休みですね。新聞には宿題を提出する子どもの写真がありましたが、昨日は遅くまで親子で頑張った家庭もあったかな?。
 さて、小児科では手足口病も峠を越えたようで、病気の比較的少ない時期です。体調のいい時には予防接種がお勧めです。昨日院内で、予防接種の勉強会があったのですが、震災等の影響で予算が逼迫し、現在行われているHib,肺炎球菌等の接種年齢の見直しもあり得るかもしれないとのこと。10月からはインフルエンザの予防接種も始まります。公費対象年齢の方は、早めに接種しておいて下さいね。特に子宮頸がんワクチンは、初回接種して6ヶ月後に最後の3回目を接種する必要があるので、9月中旬頃までには初回接種を完了しておいた方が無難です。

当直明け

 昨日、准看護学校に行ってみてびっくり。当院に子どもを連れてきていらっしゃるお母さんやお父さんが数名いらっしゃいました。家事や育児等あっての勉強。若い人に混じっての勉強、きついことも多いかもしれませんが、今までの学生生活では得られないものも多いと思います。健康に留意して資格を取得してほしいと願わずにはおれません。また、昨日は乳健、予防接種の時間(午後2時から3時)がつぶれたせいか、通常の診療時間の予防接種がいつになく多かったようです。夏休み後半になって、一通り行事が落ち着いたのか、予防接種を受ける方が増えてきていて、午後2時から3時までの時間帯は曜日に関係なく混み合っています。早めの予約をお願い致します。また、サーバリックスは、遅くとも9月までに初回接種を受けておいてくださいね。
 昨夜は、急病センター当直でしたが、夏休みを反映してか県外の方の受診も目立ちました。準夜帯で、2名点滴、また1名は急性虫垂炎で外科にまわったようです。引き継いだ深夜帯では、明け方に嘔吐頻回の0歳児が来院。終了間際まで点滴しました。感染性胃腸炎がみられているようです。暑さの戻りがあるような天気予報です。食中毒には引き続き気をつけて下さいね。

准看護学校講義

 早いもので、准看護学校では2学期がスタートしています。そして、明日からは小児科の講義が始まります。私が准看護学校の小児科担当になって、8年になります。その間、いろんな学生との出会いがありました。地元の病院で頑張っている元学生の姿を見ると感慨深いものがあります。今年は、過去最高の難関を突破してきた学生。出会いが楽しみです。さて、その講義に、8月23日、30日、9月6日、13日、20日、27日、10月4日の各火曜日の午後1時~2時30分まで児湯医師会に出向かないといけません。計7回、これら火曜日の予防接種、乳児健診の時間帯は、私が不在となります。もちろん、通常の診療時間内でよければ、予防接種、乳児健診とも可能です。ご迷惑をおかけしますが、未来の准看護士誕生のためにご協力よろしくお願いいたします。

学校医部会総会

 20日の午後、予防接種終了後、県の医師会館に直行。学校医部会総会の特別講演2題を聞いてきました。最初は『宮崎県の児童・生徒の不登校の現状と問題点』として、宮崎県教育庁学校政策課の深江祐史氏の講演でした。宮崎県の不登校の率は小学校で全国最低、中学校で全国で3番目に少なく、小中合わせると0.18%で全国最低の率ということです。しかし、不登校をしている本人、家族、学校の先生にとってはそんな率は関係なく、今不登校にある子どもにどう向き合うか、その家族や先生をどう支えていくかが大きな問題。不登校は小学6年生から中学1年にかけてぐんと増えるそうで、この年齢は、友人関係、ことに周りから自分がどう思われているかがかなり重要な要素になるようで、いかにこの中1ギャップを埋めていくかが今後の課題とのことでした。スクールカウンセラーやスクールソーシャル・ワーカー活用事業等いろいろ考えられているようですが、要は、不登校はどの児童生徒にも起こりえることという認識と、子どもの目の高さになって、共感的理解をして、子どもに関わるみんなで協力して対処することが重要だと再認識しました。次の講演は『トラウマを体験した子どもの心のケア』という演題で武蔵野大学人間関係学部の藤森和美教授のお話がありました。今ではかなりポピュラーになった心的外傷後ストレス障害;PTSD(post traumatic stress disorder)という言葉ですが、子どもに関しては、診断もケアの仕方も難しいようです。内容が広範囲にわたるだけに、演者の方が用意されたスライドの半分くらいで時間となりましたが、「教職員と保護者がしっておきたい災害を体験した子どもたちの心のケア」という冊子ができていて、そのパンフレットの中に演者のいわんとすることがわかりやすくまとめてあります。インターネットで検索するとPDAの形で同じパンフがダウンロードできるとのことです。一度、目を通してみられませんか。

最近読んだ本

 東野圭吾作家生活25周年記念第1弾「麒麟の翼」(講談社)を友達から借りて、加賀恭一郎を堪能し、第2弾「真夏の方程式」(文藝春秋)で湯川博士との再会を喜んだあとに、リリアン・R・リーバー著の『数学は世界を変える あなたにとっての現代数学』を読みました。帯に「アインシュタイン絶賛」とあって、いつの時代の本と思ったらなんと1942年に刊行され未だに読み継がれている数学入門書の古典とのこと。自分の生まれる前の数学の本を手にするとは思ってもいませんでした。今、数学ブームだそうで、社会人が微分積分や、オイラーの定理等を理解しようと参考書片手に奮闘しているとTVで紹介しているのを思い出しました。その後、池井戸 潤の直木賞受賞作『下町ロケット』を読みました。著者の力量でしょうか、あっという間に読み終えました。ロケットを飛ばすのに大事な燃料バブルシステムの特許を取り、それを大企業のロケットプロジェクトに部品として納入するまでの過程での様々な出来事。生活の糧を得るための仕事だけではつまらない、それ+α、夢に向かって頑張ることの楽しさ、素晴らしさが実感できます。最近読み終えたばかりの小説は、ドン・ウィンズロウ作の『夜明けのパトロール』。サーファーで私立探偵ブーンが活躍するサスペンス。サーフィンの魅力にも触れることができます。高鍋にもプロサーファーの方がいて、子ども達に指導したというニュースが流れ、より親近感を持って読めました。現在、obert K. Wittman,John Shiffman著 『FBI美術捜査官 奪われた名画を追え』を読んでいますが、ちょっと違った世界を覗くことが出来て面白い本です。
8月20日(土)は、午後の予防接種の時間が終了次第、宮崎市で行われる『学校医部会総会・医学会』出席のために高鍋を出発します。そのため、午後3時からの診療が臨時休診になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

異物

 夏休みは県外の方の受診が多くなる時期ですが、お盆は特に多くなります。虫さされや、あせも、とびひが多くなる時期ですが、今日は、小児科では滅多に使わないピンセット類を2回も使いました。一度目は、1歳のこどもがのどに魚の骨がささったと時間外に来院。魚を食べた直後に痛がりだし、ごくんとしないとのこと。小さい子は、口をしっかり開け続けてくれないのではたして取れるかなと思いながらのどを見ると、奥の方に骨らしきものが。お母さんが身体を固定し、看護師一人が頭を固定。もう一人の看護師が口の中をライトで照らすという4人がかりの仕事。子どもは必死に身体全体をつかって抵抗します。それに加え、泣いているのと唾液がたまるのとでなかなか見づらく、何回か失敗した後にやっと取れたのは2.5cmの結構な長さの骨。その骨を見た時、一同思わずオーッ。その後は、クレヨンを鼻に詰めたと男の子が。鼻の奥に堅そうな物が詰まっています。耳鼻異物鉗子という先が曲がったちょっと特殊な鉗子を鼻に挿入して引き抜くと、円錐形の黄色いものが取れました。異物が取れるとやっている方はすぐ結果が目に見えるので、達成感はあるのですが・・・。子どもはいろんなものを鼻に詰めたり、口に入れたりします。気道に異物が入るとかなり重篤な症状をきたす場合もあります。気をつけて下さいね。

キャンピングカー

 昨日、キャンピングカーで友人夫妻が訪ねてきてくれました。神奈川県を出発して、日本海側の福井県、それから太平洋側へ、一昨日は湯布院、そして高千穂経由で高鍋へ。キャンピングカーの実物を初めて見ました。車幅があり、車高が高いのですね。10数年ぶりで、遅くまで話に花が咲きました。キャンピングカーで子どもといろんな所を巡られたようですが、子どもが大学生になり、13年目の今年はご夫婦で長めの休みを取られたようです。西都原(原をバルと読むのは関東からみると珍しいそうです)を案内して、高速入り口へ案内。今日は長崎の方へ、灯籠流しを見に行くとのこと。キャンピングカーは、スピードが出ないのでゆっくりとした旅で、疲れたら休む、眠たくなったら少し仮眠をとって、地元の食を楽しんでるようです。うらやましい休暇の過ごし方です。さて、お盆で明日まで休診の所も多いようですが、当院は、明日も通常通りの診療です。

帰省ラッシュ

お盆の帰省ラッシュが始まったようです。我が家の次男も本日帰省するようです。明日は、遠方から友達家族が遊びに来てくれる予定で、久しぶりに賑やかになりそうです。帰省する家族や友達のために、手料理のおもてなしをするご家庭も多いことでしょう。ただ、この時期気をつけてほしいのは食中毒。先日も県内でサルモネラ感染症(生卵)でなくなったという悲しいニュースがありましたが、卵や鶏肉はいくら新鮮でもサルモネラやキャンピロバクターに汚染されている可能性があるという前提で取り扱った方が無難です。地域がら、卵かけごはんや鶏刺しの好きな方も多く、久しぶりに帰ってきた家族に郷土の味として鶏刺しなどを振る舞おうと考えておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは安全を重視して加熱した料理を心がけてほしいと思います。また、高温注意報が二日連続して発令されています。熱中症への注意が連日のように呼びかけられていますが、熱中症で搬送される方は減っていないようです。海や川へ出かける機会の多い夏、気をつけすぎるということはありません。注意を怠らず、楽しい夏休みにして下さいね。

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冷や汁(ひやしる)

 早朝に電話があり、何事かと思ってでてみると『今冷や汁を作っているから取りにおいで』と母。行ってみると父が頭にはちまきをして、大小二つのすり鉢を前に奮闘中でした。宮崎の夏といえば冷や汁。この冷や汁も各家庭で作り方が違うのだと知ったのは、よその冷や汁をいただいた時です。我が家の冷や汁はいたってシンプル。いりことごまをすりつぶし、みそをくわえてふたたびよくまぜてそのあとお湯を加えながらすこしずつのばしていき、最後にキュウリの薄い輪切り、しその葉の千切り、ニラ、みょうがの薄切りを入れてできあがり。あとは、麦飯になみなみとかけてかきこみます。麦飯でないといけません。お豆腐を手でちぎっていれるところもあるようですが、我が家では豆腐なしです。今日は珍しく、アジの開きの焼いたのをすりつぶしていたようです。大きい方のすり鉢と麦飯を持って帰り、今年初めての冷や汁を味わいました。冷や汁だけは父のおはこ。お袋の味ならぬ親父の味を堪能しました。そろそろ、私が父の味を引き継ぐ頃かな。

立秋

 朝起きて、日めくりカレンダーをめくると『立秋』と書いてありました。暦の上ではもう秋。しかしながら残暑の厳しい日々が続いています。今年は昨年に比べ熱中症が増えています。大学のアメフト部の部員が7名熱中症で運ばれたというニュースもありましたが、日中の炎天下はかなりきついですね。かくいう私も日曜午後、高鍋のテニスコートでテニスをしましたが、湿度も高くコート上にいるだけで頭がボーッとなるくらいでした。私が若い方に入るグループなので、みんなで休み休みゲームを楽しみましたが、それでも2リットル近い水分を補給しました(炭酸飲料の取りすぎは、ペットボトル症候群の危険性があります。補給する水分は、失われるナトリウムやカリウムなどの電解質も考慮しましょう)。また、残念なことに今年も車の中に放置された1歳の子どもが亡くなったというニュースが。夏場の日中、エアコンを切って窓を閉め切った車内は、15分で60度以上になるそうです。警察庁が、乳児や児童を連れて車でパチンコ店を訪れた客について、駐車場への入場を断るよう求める文書を業界5団体に送ったそうですが、警察にいわれるまでもなく、車内に子どもを放置するのは一種の虐待です。子どもに害を及ぼすパチンコ熱中症はいただけません。
 *この頃天気が不安定で、突然雨が降り出した入りして、窓を閉め切ることも多いですね。節電が呼びかけられていますが、エアコンも上手に使って熱中症にならないよう、無事にこの夏を乗り切りましょう。

ご迷惑をおかけしました。

 休診中は、随分とご迷惑をおかけしたことと思います。おかげでリフレッシュできました。ありがとうございました。昨夜さっそく救急搬入があり、今日から通常診療予定でしたが、ちょっと早めに通常診療に心身ともにスイッチ切り替えが出来ました。
 さて、昨日昨年度のMR(麻しん・風しん)予防接種の接種率が発表されました。宮崎県では、麻しんの排除を目標にして、平成24年度までに予防接種率を95% 以上にする取組を行っていますが、1期でかろうじて95%を越していますが、全体では目標の95%には達していない状況です。(下表参照)
MR接種率_convert_20110806111307
県内の市町村の中でみると西都、児湯では、1期で新富町が87.8%(県内ワースト3)、2期では木城町が76.1%で最下位!、新富町が84.5%(ワースト3)、3期では西都市82.2%(ワースト4)、都農町84.4%(ワースト5)、新富町84.8%(ワースト6)、4期で西都市71.6%(ワースト2)と芳しくない所があります(院内に掲示しています)。
麻しんの定期予防接種は、1歳、小学校入学前、中学1年生相当、高校3年生相当 年齢の方が対象になっています。また、今年度に限り、修学旅行等で海外に行く高校 2年生も定期予防接種の対象となっており、対象の方は無料で接種が受けられます。対象となる方で、まだ接種を受けていない方は、早めに、忘れずに、MR(麻しん・風しん)の予防接種を受けてくださいね。

効果覿面

 普段、一日座ってばかりいるので、その反動か休みになると無性に体を動かしたくなります。連日2百何十段の階段を上り、クマザサの生い茂る森を一日中歩いています。蝉時雨の中、フィトンチッドを思う存分吸い込みながら、吸いだめできるといいのになんて馬鹿なことを考えながら足場の悪い道を歩き続けると、さすがに膝が少し悲鳴を上げかけています。体を動かした後のごはんは、ことのほかおいしいですね。次の日のおなかのすき方も全然違います。我ながら、朝からよくこんなに食べれるものだというくらい食べることができます。そして、その効果は覿面。な、な、なんと一日1kgしっかりしかるべきところについたようです。ときどき、子供がご飯を食べてくれないと嘆かれるお母さんがいますが、外で思い切り遊ばせてください。おなかがすくと、おにぎりだけでも最高のごちそうになります。この夏、目や指を動かすゲームの代わりに、野外で家族楽しく体を動かしてみませんか。日頃体を使っている方も子供との遊びだと普段使っていない筋肉を使いますよ。 

インフルエンザ接種量の変更

 休んでいる間に、インフルエンザ予防接種に関する変更が決定されました。今の時期にインフルエンザの話もありませんが、接種量の変更だけでなく、接種間隔の変更もありましたので取り急ぎご連絡します。。
先ず、量に関しては
1)6ヶ月以上3歳未満は、1回0.25mlで2回接種。
2)3歳以上で13歳未満は1回0.5mlで2回接種。
3)13歳以上は0.5ml1回接種。(2回でも可)
次に接種間隔に関しては
小児(6ヶ月以上13歳未満)のみ「2~4週間」に変更されました。
13歳以上は、「1~4週間」で変更はありません。
小児で使うワクチン量がかなり増えることになります。
以前のようなワクチン不足がおきなければいいのですが・・・。