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今後の予防接種の動向

 報道でもご存じのように、要望の多かった不活化ポリオワクチン、ようやく国産の4種混合ワクチン(DPT-IPV:三種混合+不活化ポリオワクチン)のめどが立ったようです。早ければ2012年度中に接種できるということですが、問題なのは、今までに三混や、ポリオの生ワクチンを1回でも接種した子どもをどうするかということです。不活化ポリオワクチン単独も同時進行かと思いきやそうではないようで、「DPT-IPVの導入時期にあわせるため、開発力がある企業に打診し、できるだけ早期に導入できるよう、検討している」(厚労省同省健康局血液対策課長)とのこと。新型インフルエンザワクチンの時同様、輸入(海外生産品;国内産と使用株が違う)に頼らざるを得ないかもしれません。4種混合ワクチンを待って、三混やポリオの接種を控えるようなケースが出て、百日咳の大流行やポリオに感染する人がでないか心配なところです。
 また、子宮頸がんワクチンに関して、現在出回っている「サーバリックス」の他に、「ガーダシル」を1ヶ月後をメドに承認する方針ということが伝えられました。選択肢が増え、供給量も増えるので未接種者の接種は早まる可能性が出てきました。
 最後に、WHOが接種を推奨していたロタウイルスによる胃腸炎を予防するワクチン「ロタリックス」を近く承認する方針を固めたようです。これが普及すると嘔吐下痢症で苦しむ乳幼児が減るのではと期待されます。是非、定期接種化してほしいものです。

台風一過

 台風直撃がなくてよかったです。28日(土)は、宮崎市急病センターの当直でした。台風が来ていたので、風雨も強くいつもより少ないかなぁと思っていたら、台風が最接近する前にという来院もあったのか、いつもと変わらずといった感じでした。救急車も立て続けに来たりして、小児科だけでなく内科、外科ともに遅くまで混雑していました。台風のせいで、日曜夕方予定の県小児科役員会も来月に延期になりましたが、昨日の夕方はもう台風の影響は随分治まっていてこれならできたかな。それにしてもこれだけ科学が発達しても気象予報は難しいのでしょうね。
 さて、夏を迎える前に日脳の予防接種をと思う方が増えているのか、日本脳炎の予防接種が増えています。こんな時に恐縮ですが、明日31日(火)の予防接種の時間2時~3時は、西小学校の健診のため不在になります。その日で前期の園や、学校の健診は終了です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

本棚

巣立っていった子どもたちの本棚を何気なくながめていたら『息子へ 愛をこめて  人生での大切なことについて』という詩画集があるのをみつけました(スーザン・ポリス・シューツ 著 スティーブン・シューツ 画 ブティック社)。息子の誕生日に妻がプレゼントした本でした。子どもに対する親のいろんな気持ちが、さすが詩人、端的な言葉で表現されています。絵もとってもいい感じで、このイラスト入りのグリーティンカードが大ヒットしたのもわかります。「親の心子知らず」といいますが、どれくらい親の気持ちが伝わったのかなんて考えながら読み返してみました。息子もこどもを持った今、手に取ってみるとまた違った感慨をいだくのではと思い、今度帰省してくるのでもう一度手渡してみようと思います。
 *何回も繰り返し読めるように、丈夫に出来ている絵本も、人気のある絵本から破れたりして待合室から消えていきます。そろえてほしい絵本のリクエストがあったらお知らせくださいね。
『リタとナントカ』ジャン=フィリップ=ヴィ二ョ ぶん こだま しおり やく オリヴィエ・タレック え 岩崎書店 『おふろだいすき』松岡 亨子・作 林 明子・絵 福音館書店
『からだっていいな』山本 直英・片山 健 さく 童心社 (日本絵本賞受賞) 仲間入りです。  

電子化の波

 先日、来院した子どもからは、『聴診器が変わった』。お母さんからは『聴診器まで電子化?ですか』と言われました。今まで使用していた聴診器の耳にかける部分のバネが何回も折れるので、思い切って最新の電子聴診器にしてみました。当初は、電子聴診器なんてと馬鹿にしていたのですが、使ってみるととても楽。ノイズキャンセリング機構がついていて、かつ心音、呼吸音が好みの強さに増幅できるのでちょっとあてるだけで聴きやすい。「弘法筆を選ばず」といいますが、「やぶ医者聴診器を選ぶ」といったところでしょうか。私が持っているタイプの上位機種は、パソコンと無線通信して心音をコンピュータにとりこめるとか。将来は、診察室で一緒に聴診器の音を聞きながら、お話しすることが当たり前になる時代が来る!?なんにしても、道具に負けないよう、しっかり聴いて聴診の精度をアップしていきたいと思います。

予防接種法施行令の一部改正

この度、予防接種法施行令の一部改正が行われました。
改正の概要
1)麻しん及び風しんの予防接種について
  平成23年5月20日から平成24年3月31日までの間、麻しん及び風しんの定期の予防接種の対象者に高校2年相当の年齢の方が追加されました(修学旅行や研修旅行などに行く場合:各自治体に確認して下さい)。
2)日本脳炎の予防接種について
  平成17年度から平成21年度の間に日本脳炎の予防接種の機会を逸した方々(平成7年6月1日から平成19年4月1日までの間に生まれた方)の接種時期が緩和されました。
 平成7年6月1日から平成19年4月1日までの間に生まれた方に、6ヶ月以上20歳未満の間、日本脳炎の定期予防接種が出来るようになりました
 *これまで定期接種ができなかった、7歳半~9歳未満、13歳以上20歳未満でも接種できるようになりました。
 ☆1期接種を一度も接種していない場合は、通常の実施方法で、1回でも接種されている方は残りの回数分の接種を行ってください。(2期接種は、1期接種を終えた9歳以上での接種になります)
 不明な場合は、病院までお電話を(0983-23-4423)。

予防接種委員会報告

今回は、先日の宮崎市医師会館で行われた「予防接種委員会」の報告を簡単に行います。
・子宮頸がんワクチンは、夏には供給体制が整う予定(日程が判明次第このブログでも連絡致します)。
・3月の中断以来、Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンを受ける人が減っている。
・3月の中断後の調査でも因果関係が否定され、諸外国でも一般的に行われている同時接種に関する不安が、保護者の間で払拭できていない。ただ、南那珂からの報告では、行政も医療者とタッグを組んで説明会などを行って予防接種の啓発に力を入れ、接種率、同時接種に関しても減っていない。
・子どもたちのために、防げる病気は防ぐという観点から定期予防接種も含めた同時接種の利点(下記)をアピールして行く必要がある。
 同時接種の利点
 1)各ワクチンの接種率が向上する。
 2)子どもたちがワクチンで予防できる疾患から早期に守られる。
 3)保護者の経済的、時間的負担が軽減する(保護者の方が、仕事などを休んで何回も病院に予防接種を受けに来なくてもすむ)。
・接種率向上のための講演会、また接種する医療者側の技量アップのための勉強会の開催を企画。
 {勉強会を6月末に、講演会を9月に開催予定。講演会には「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう」の会代表の薗部友良(日本赤十字社医療センター小児科)を特別講演の講師として招待することを決定}
 小児科だけでなく、内科、産婦人科、医師会、行政責任者も集まり、活発な意見交換があった有意義な会議でした。(20日は、私が出かけた後で来院された方もいらっしゃったようで、診療短縮でご迷惑をおかけしましたことをお詫び致します。)
24日(火)、華頂幼稚園健診のため、午前9時50分~11時まで不在となります。
また、24日午後2時から3時までの予防接種の時間は、西小学校健診のため、院長不在となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

避難訓練

 先日、私の住んでいる地域で22日の日曜日に「高知沖地震による大津波に対する」避難訓練をする旨の連絡が回ってきました。東日本大震災の津波被害を受けての津波訓練ということです。先日の標高マップといい、今回の避難訓練といい、いざというときの備えをすること自体は大賛成です。しかし、今回の大津波訓練の避難場所はいただけない。当病院周辺の萩原、御屋敷、菖蒲池西地域の避難場所は、なんと近くの東中学校体育館。このまえの標高マップでは、東中学校も海抜0-5m地域。中学校校舎の2階でも4mしかない。残念なことに、東日本大震災の教訓が全く生かされていない!東日本大震災で、いつもの訓練で指定された避難場所に逃げた人は津波でやられ、高台に逃げた人だけが助かったと、ニュースでさんざん流されたのに。大津波の時に海抜の低い地域の人が同じ海抜の所の施設に逃げてもはじまらない。このあたりの人は、雲雀山の南九州大学校舎、あるいは舞鶴公園を目指した方がまだ助かる可能性は高いのでは(災害時は車での移動はダメ。歩きに自信がない人でも、自転車ならそんなにかからない距離)。近くのサーフショップを経営し、ライフセーバーでもある東川さんも自身のブログで、蚊口の浜からの避難場所として雲雀山の南九州大学をあげ、そこまでの経路と所要時間(歩きで約11分)を公開しています。訓練のための訓練は意味がない。自分たちでしっかり避難場所を決めて、一度確認しておくことが肝要です。
 *その日(22日)は、当院は休日在宅医(午前9時~12時。午後2時~5時)で仕事中。9時2分にサイレンが鳴るそうですが、訓練のためのサイレンですので、来院された方は驚かないでください。

髄膜炎

小林の高校生が髄膜炎で亡くなったというショッキングなニュースが流れ、今日は調理を担当されていた方も髄膜炎で入院していたと報道されています。昨日の予防接種の時間にも、Hibと肺炎球菌ワクチンの同時接種をされた方から「例のニュースになった髄膜炎は、今回予防しようとしている髄膜炎と同じですか?」という質問がありました。髄膜炎は、簡単に言うと脳や脊髄などの中枢神経系を覆っている髄膜に炎症が起きた状態です。大まかには、細菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎に分けられます。細菌性髄膜炎はウイルス性髄膜炎に比べると頻度は低いのですが、重症化することは多いという傾向があります。ニュースになっている髄膜炎は、髄膜炎菌という細菌が原因の細菌性髄膜炎です。Hib(ヘモフィリスインフルエンザ菌)や肺炎球菌は乳幼児の髄膜炎の原因菌として特に重要で、毎年多くの犠牲者を出してきました。そこで急遽Hibワクチンや肺炎球菌ワクチンが今年臨時で導入されたいきさつがあります。また、乳児の結核性の髄膜炎は、BCGで防ぎます。ウイルス性髄膜炎の原因ウイルスとして多いのは、ムンプスウイルスで、これは、おたふくかぜワクチンで防げます。髄膜炎でもワクチンで防ぐ事のできる髄膜炎があります。はやっている病気が少ない今、予防接種を受けるいい時期です。とくにHibワクチンや肺炎球菌ワクチンは、生後2ヶ月が過ぎたら早めに受けてくださいね。
 *20日(金)の夕方は、宮崎県の予防接種委員会が宮崎市で行われます。その委員長を仰せつかっている関係上、出席せねばなりません。そのため、誠に恐縮ですが、午後5時半で診療を終え、宮崎市に向かいます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

手足口病

 真夏日があったあとでのここ最近の朝の冷え込み、結構こたえますね。節電のために便座の電源を切っているウオッシュレット、さすがに冷やっとします。さて、5月に入って手足口病がみられるようになりました。晩春から夏へと向かうちょうど今の時期から好発します。原因ウイルスは、コクサッキーAやエンテロウイルスです。手足口病というから、手、足、口だけかというとそうでもなく、膝や肛門周囲にも赤紫っぽい発疹が出ます。口の痛みで食欲が落ちることがあります。また、髄膜炎を合併するタイプの手足口病もあり、油断はできません。特効薬はありません。手足口病の子どもを隔離することで流行が防げるわけでもないので、熱もなく、飲んだり食べたりできていれば、登園、登校は原則OKです。
 *ヘルパンギーナもコクサッキーウイルスが原因で起こりますが、こちらは口内炎が主症状で、熱も2,3日で落ち着きます。こちらも、ちらほら出始めています。子どもたちの病気からみても、もう夏はそこまで近づいてきているようです。

子どもの心のコーチング

 子どもを心身共にすこやかに、そして一人前の人間に育てたいと思わない親はいないでしょう。しかし、実際に子供が生まれる前に年齢(発達段階)に応じたた子どもとの接し方について勉強する機会は、皆無に等しいのが日本の現状ではないでしょうか。子供が生まれて試行錯誤しながら、これでいいのだろうかとか、反省と後悔の日々を過ごしている親御さんも多いことでしょう。そんな方にお薦めの一冊をみつけました。『子どもの心のコーチング』菅原 裕子 著 PHP文庫 本体 552円。著者は、1995年頃から「ハートフルコミュニケーション」という名前のプログラムとして、ワークショップを開催し、講演等を通じて1万人近い人たちの子育てや生き方を応援してきた人材開発のコンサルタントです。ヘルプとサポートの違いが実例を挙げてわかりやすく説明してあります。「子どもに教えたい3つの力(愛すること、責任、人の役に立つ喜び)」と「心を結ぶ聴き方、伝え方」等5つの章からなりたっています。子どものためだけでなく、自分のためにも読んでみる価値ありですよ。*「自立」とは、人をあてにしなくても自分で生きられることと、自分ではできない時に素直に人に援助を求める能力。
 ☆先日、お母様から『なぞなぞクイズ絵本』全10巻 寄贈して頂きました。子どもたちが喜んで読んでいるようです。ありがとうございました。
17日(火)、わかば保育園健診のため、午前9時40分~11時20分まで不在となります。

転ばぬ先の杖

 アデノウイルス感染症(咽頭炎と結膜炎があるとプール熱とも呼ばれます)が、ぽつぽつ出始めました。御注意を。
 さて、先日高鍋町から「高鍋の標高マップ」というものが配られました。これを見ると、海岸端にある高鍋駅は標高5~10mなのですが、それから標高が下がって当院のあるところから町役場のあるところまでは標高5m以下、それから再び標高が上がっていくというすり鉢状地形になっています。大きい津波が来るとかなり厳しいことがわかります。当院から高台に避難するとしたら、南九州大学高鍋キャンパス、舞鶴公園、総合体育館が地理的に近いところになりますが、いざというとき車で渋滞するのではとちょっと心配です。ただ、一度でもこのマップを見て家族でいざというときどんなルートで避難をするか話し合いをしておくのは意味があると思います。家族で一度そのルートを散歩がてら歩いてみるのもいいかもしれませんね、
 また、平成18年6月1日から火災報知器の設置が義務づけられています。宮崎県では既存住宅は今月一杯までに設置が義務づけられています。設置場所は1)寝室(普段就寝している部屋。 子ども部屋などでも就寝に使用される場合は設置します。)2)台所 3)階段 {就寝に使用する部屋(主寝室、子ども部屋)のある階段の踊り場に設置}することになっています。まだな方は、お急ぎください。その際、くれぐれも悪質な便乗商法に御注意を!

からくり時計

 ゴールデンウイークが終わり、インフルエンザもやっと終息に向かっている感じです。外来の方も随分落ち着いてきました。ただ、りんご病(伝染性紅斑)はまだコンスタントにみられています。
 *開院のプレゼントにいただき、診察室で時を告げていたミッキーのからくり時計。とうとう故障してしまいました。ミッキーのお耳が揺れるのがかわいく、名残惜しいのですが引退です。その代わりの新しいからくり時計が待合室にデビューしました。ジャストタイムにしか”からくり”はみられませんが、今までの待合の時計を診察室に移して新しいからくり時計を待合室に設置しました。機会があったら楽しんでください。
 ※浜岡原発停止に伴って九電でも電力不足の可能性が取りざたされています。当院でもできるだけ節電をしていく方向です。待合のライトは、すでにLEDライトに変更しました。LEDライトも電球を変えるみたいに簡単にいくといいのですが、追加工事が必要でした。蛍光灯タイプも追加工事なしでできるといいのですが。隔離室のモニターは、撤去することにしました。今後もできる限り節電をしていきたいと思います。御不便をおかけすることも出てくるかもしれませんが、趣旨をお酌み取りいただき、ご協力のほど宜しくお願い致します。

呼吸の日

 昨日は、母の日。日頃の労をねぎらってもらえましたか。さて、今日5月9日は、何の日かご存じですか?59を呼吸と読ませて、呼吸の日。昨日、この日にちなんで、禁煙に関するテレビがありました。そのなかで印象的だった映像は、喫煙家のお父さんがベランダに出てサッシを閉めてタバコを吸っているのですが、室内の粉じん濃度が時間とともに上昇し、基準値を瞬く間に超えたことです。外で吸っても受動喫煙は防げないのですね。番組の中でタバコを吸っている人は、歩く毒ガス発生器という言葉が印象的でした。また、禁煙した人の肺年齢が、確実に若返っていました。なかなかやめられない喫煙、今日を契機に周りに禁煙宣言して、若さを取り戻す一歩を踏み出しませんか。

連休明け

 連休明けの疲れはたまっていませんか。昨日はさすがに外来が多く、予約が結構早く一杯になってご迷惑をおかけしたことと思います。峠を越したとはいえ、まだインフルエンザがみられています。幸い、麻しんを思わせる方の来院はありませんでした。外来が終わって一息入れた後、5月、1回目の急病センター当直に出かけました。天気が崩れたので、気管支喘息発作での来院が多いかなとスタッフと話していたのですが、深夜帯、喘息発作での来院はなく、吸入したのは仮性クループの子どもだけ。後は、ほとんどが急な発熱を心配しての来院。外来で走っている子、来院途中に眠ってしまった子、診察室で早く帰って眠りたいとだだをこねる子など、重症な子どもがいなくて幸いでした。
 今日は、ゴールデンウイーク最後の土曜日。日本脳炎の予防接種を受ける子どもが多かったです。季節もよく、調子のいい時にできるだけ早く予防接種を受けておきましょう。
 *来週から、園や学校健診が始まります。5月10(火)午前10時~11時は一真持田保育園,17(火)午前10時~11時20分はわかば保育園,24(火)午前10時~11時は華頂幼稚園、午後2時~3時30分は高鍋西小学校,31日(火)午後2時~3時30分も高鍋西小学校の健診が入っており、私が不在になります。来週から、5月一杯は火曜日の診療時間に御注意ください。

風をつかまえた少年

 今日は子どもの日。国民の休日に関する法律で「こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」と1948年に定められた日。父が出てこないのがちょっとざんねんですが・・・。さて、子どもがいると、読書三昧の休暇というのは難しいというか、贅沢な部類でしょうか。『風をつかまえた少年』(ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミラー著 文藝春秋 本体1,667円)。主人公は、世界最貧国のアフリカ、マラウイに生まれ育った少年カムクワンバ。貧困のせいで学費を払えず、中学を途中退学。学校に行けないけど、勉学に対する意欲は衰えず図書館に通い、そこで出会った『風力発電』という本に感化され、自力で風力発電を作ってしまった14歳の少年の物語。前半は、マラウイの事情、生い立ち等が書かれ、後半の第9章から14歳の少年が満足のいく材料も手に入らない中、いろんな工夫をして風力発電をなしとげ、自分自身だけでなく、家族や地域の生活を豊かにしていく。1冊の本との出会いがまさに彼と彼の取り巻く世界を変えたとも言えます。学ぶことの楽しさ、素晴らしさ(知識は力なり!)、教育の力を再認識させてくれます。彼の言葉『何かを実現したいと思ったら、まずはトライしてみることだ』を子どもたちにプレゼントしたいと思います。
 *原発の安全神話が崩れた今、代替えエネルギーとして風力発電、太陽光発電など真の意味でのクリーンエネルギーの普及が望まれますね。

生食はダメ

 報道でもご存じのように、ユッケを食べた子どもが、病原性大腸菌O111が産生するベロ毒素によって、溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こして腎不全で亡くなるという不幸な出来事が起こっています。鶏刺しなど、生の肉を食べる風習のある宮崎では、サルモネラやキャンピロバクターなどによる細菌性腸炎が多く、血便や激しい下痢、腹痛で大変な思いをしている子どもが少なくありません。また、これまで食中毒の原因となる寄生虫がおらず、刺し身として食べることが可能とされてきた養殖ヒラメと馬肉に、食後数時間で嘔吐、下痢など食中毒のような症状を起こす可能性のある寄生虫が発見されました(食品衛生などについて話し合う厚生労働省の専門部会報告)。養殖ヒラメから「クドア・セプテンプンクタータ」、馬肉からは「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫が発見されています。刺身の好きな私は養殖ヒラメから寄生虫が発見されたのは、かなりのショックですが・・・。生を食べないことで防ぐしかないですね。特に抵抗力の弱い子どもには、生は避けて下さい。

恵みの雨?

 早くも沖縄、奄美が梅雨入り。高鍋でも土曜の夜から日曜早朝にかけて久しぶりにまとまった雨がふりましたが、7時頃にはもう日差しがさしてきました。梅雨の早めの到来で、宮崎の水不足が解消するといいのですが。
 先週からインフルエンザもようやく下火になった印象です。今日は救急電話の当番でしたが、特別問題もなく終えることができました。明後日からは最後の連休、天気は今ひとつのようですが、有効に使って楽しい思い出を作って下さいね。夜、不安になったときは救急電話を思い出して下さい。毎日午後7時~午後11時. #8000(NTTのプッシュ回線、携帯電話からご利用いただけます。ダイヤル回線、IP電話等からおかけの場合は、0985-35-8855をご利用ください。
 *また、小児科学会から予防接種スケジュール表がホームページに発表されました。どのような順序で受けようかと迷っている方は http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_110427.pdf を一度のぞいてみてください。