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高鍋町テニス大会

 28日日曜日は、早朝救急車対応で幕を開けた一日でした。一仕事終えた後、第27回高鍋町テニス大会(ダブルス)に参加してきました。二部予選を全勝し、運良く決勝トーナメントへ駒を進めることが出来ました。そこで、1-5からの絶体絶命のピンチをなんとかしのぎ、7-5でからくも逆転勝ち。どうせ負けて早く帰るだろうというつもりで、テニスシャツ一枚にウインドブレーカー一枚という出で立ちでいったのが大間違い。待ってる間はあまり陽も差さず風も冷たく少し寒い思いをしましたが、結果が身体を熱くしてくれました。決勝は2-6で力負けしましたが、ホントに珍しく準優勝できました。高鍋のテニス大会の副賞は伝統的に、優勝から3位までお米です。お母さんに喜んでもらおうという趣旨でしょうか。今年の優勝賞品ははおいしいと評判の「ひのひかり」。準優勝は「自然のまんま育てたお米」5kg。お米大好きな私ですが、今まで縁のない賞品だったので、とてもうれしい一日でした。夜は両親を連れて川南のイルミネーションを見てきました。まだ見ていない方へお裾分け。上はトロントロンドーム前広場、下は川南では有名な個人のお宅です。残念なことにちょっとピンぼけでした。
 インフルエンザ流行の兆しです。快食、快眠、快便で乗り切りましょう。
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電話相談と講演会、相談会

 最近、学校でのいじめの話を聞くことが多くなったような気がしますが、「子どもの権利条約」宮崎の会が、今日(27日)午後7時から9時まで「子どものいじめ・人権110番 悩みホットライン」を開設します。悩みを一人で抱え込まないで勇気を持って電話してみませんか。話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなることもあります。子ども自身からはもちろん家族からの相談も受け付けます。周囲に悩んでいると思われるご家族がいらっしゃったら、教えてあげて下さいね。宮崎 電話 0985-41-0236 、 0985-50-0175、 0985-56-3131 延岡 電話 090-9569-7543 小林 電話 0984-22-7143 どの電話番号にかけてもよいとのことです。
 また、12月19日(日)午前10時から午後4時まで鹿児島県青少年会館大ホールで『てんかん総合講座』が開かれます。国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター 診療部長で日本てんかん協会(波の会)副会長の久保田英幹先生の講演と個別の医療相談会が予定されています。申し込みは、電話 099-229-7385 日本てんかん協会鹿児島県支部 前原東十 様。支部のメールアドレスはnami-kagosima@adagio.ocn.ne.jp 申し込み締め切りは12月5日です。参加費は学生500円(当日1,000円)、一般1,000円(当日1,500円)。隣の県での開催ですが、託児も可能で、参加しやすくなっています。

インフルエンザ講演会

 日向で再びインフルエンザの集団発生があったようですが、先日、九州大学病院総合診療科の林純教授の『インフルエンザのすべて ~対策と治療~』と題した講演会が高鍋でありました。その要点を自分なりに以下にまとめてみました。
1)昨年流行した新型インフルエンザは思ったより軽かった印象を持った医師が多かったようだが、こと小児と妊婦に関しては重症化がみられた。
2)迅速診断の当たる確率は、発熱して12時間以内は38%。12時間から24時間以内でも56%であった。時間がたつにつれて当たる確率もあがった。
3)日本の新型インフルエンザによる死亡率は、他の国に比してかなり低かった。発症早期から抗インフルエンザ薬が使用できる環境がその一因と思われる。
4)予防接種は、その予想した型があたれば、効果は高い。
5)手洗い、マスク、うがいは有効。
6)抗インフルエンザ薬以外に、漢方の麻黄湯も効果があった。
 *以上からすると、今期のインフルエンザでも、手洗い、マスク、うがい等をしっかりして、インフルエンザにかかったかなと思っても状態が悪くなければ、検査は発熱して少なくとも12時間は経過してからの方がよさそう。
治療の幅も少し広がったという所でしょうか。ただ、演者もいわれていましたが、合併症のないインフルエンザは一般的には1週間以内に治癒します。
 ちなみに先週当院でインフルエンザと診断した子どもは、予想通りA香港型との連絡が保健所からはいりました。児湯地域では日向と同じく、A香港が出てきているようです。

今期のインフルエンザの治療

 日曜に引き続き、月曜日の時間外にも一人インフルエンザAの患者さんが出ました。インフルエンザの発生が報告され出すと気になるのは治療ですが、ニュース等でもご存じのように今年は新しい治療薬が登場します。その一つは点滴注射剤です。ただ、当院では今期この薬を使用する予定はありません。その理由は、1)まだ、使用実績が少なく、今後どのような副作用が出てくるのかわからず、特に小児においては注意深くみていく必要がある。2)重症例への切り札として、安易に外来で使用すべきではなく、原則入院させた上で使うべきとの意見がある。3)2)に関連しますが、外来での点滴加療だと院内にインフルエンザの患者さんを長くとどめておくことになり、感染機会を増やす可能性が高くなるからです。また、この冬新登場の単回吸入薬も小児への使用実績がないことと、供給不足(一病院あたり3個の割り当てでは話になりません)で事実上使えません。そういう訳で、当院では長年使用されてきて、いろんな知見が得られているという点で、昨年同様希望される方には、タミフル(経口薬)、リレンザ(吸入薬)を処方する予定です。ただ、インフルエンザに罹患したからといって、積極的に抗インフルエンザ薬を使わないといけないという訳ではありませんので、そこのところは念のため。
 

紅葉狩り

 11月21日(日)午前中で、今年度の日曜日のインフルエンザワクチン接種を終了しました。これからは、診療時間内の対応となります。よろしくお願いいたします。
 さて、ホッとしたのも束の間、ワクチン終了後の臨時診療でついに当院でもインフルエンザA陽性の子どもが出ました。印象としてはA香港型のようです。いよいよインフルエンザの流行が始まるのかなぁと、ちょっと憂鬱になりました。
 午後は、そんな気分を吹き飛ばすべく紅葉狩りに行ってきました。昨日は、各地でいろんな催し物があったせいか、初めて行った小林の「ひなもり台県民ふれあいの森」は、閑散としていました。行って初めて知りましたが、そこは私が17歳の時に植樹祭があったところだそうです。県民の森というだけあって県内各地の市町村の郷土の森もありました。自然林森林浴コースを歩いていた時のワンショットです。
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 明日は勤労感謝の日でお休みですね。秋を満喫して下さいね。

百日咳の現状

 延岡市内の高校で百日咳の集団発生が報じられ、びっくりされた方も多いのでは。百日咳は2008年には例年にない発生が報告されていたのですが(ピークは第22週)、先日届いた資料によると今年は24週まで増加傾向が続いているとのことです。年齢群別では、20歳以上が51.4%。0歳が9.3%、1歳4.6%2~3歳8.2%、4~5歳7.6%となっており、19歳以下で最多は0歳児となっています。成人では咳は長く続きますが、子どもほどひどくなく軽い症状で経過することもあります。しかし、新生児や乳幼児では、咳き込んで吐いたり無呼吸発作を起こしたり、徐脈になったり、けいれんを起こしたり脳炎を起こしたりと重症化して、時に生命に危険が及ぶこともあります。三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)ワクチンを受けていない方は、早めに受けておいて下さいね。インフルエンザと同時接種もできます。かかってしまうと「特有の咳が消失するまで出席停止」となり、学業に影響するだけでなく、親の仕事にまで影響することもあります。この時期、人混みはできるだけ避けた方が無難です。

公費助成の行方

 子宮頸がんワクチン、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチンの公費助成ですが、公費助成が盛り込まれた補正予算案がやっと衆議院で承認され参議院に舞台が移りました。ただ、参議院はご存じのように野党優勢。このままだと、年内実施はきわめて困難な状況になりつつあります。とても今年最後の町議会には間に合いそうにない、次の議会は3月。下手すると年度が替わってからになるかもという声も聞こえてきます。(予算が通っても、議会の承認、県に基金を設置、医師会との委託契約、行政から医療機関への説明会開催、そして住民への周知という手順を踏まないといけません)承認されてから、実際の助成までのタイムラグができるだけ生じないよう関係諸機関の善処を強く求めたいと思います。
 そういう動きとは関係なく、宮崎県小児科医会では、『生後2ヶ月になったら、Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種を子どもへのプレゼントにしましょう』という運動を産婦人科医会の協力の下行うことになりました。今から出産される方は、産婦人科の先生からそのパンフレットを手渡されるようになることと思います。
 ☆待っている間に不幸なことが起きないよう、対象年齢の子どもたちにはこの二つのワクチンを是非接種してほしいと思います。同時接種ができます!
 当院でも同時接種される方が随分増えてきました。しかし、まだ同時接種できること自体をご存じない方もいらっしゃるようです。周りのお友達にも教えてあげて下さいね。
 また、接種後30分~1時間たっても特に問題がなければ、ふだんの生活ができ、保育園などにも行くことができますよ。

初代ノートパソコン

 今から忙しくなる季節、なぜかこの季節になると、私のパソコンが壊れてしまう。去年はデスクトップ、そして今年は私が医師になって初めて購入したノートパソコンがとうとうダウン。『ハードディスクが見あたりません』というメッセージが流れてとうとう起動しなくなりました。その前からも、調子が悪く、なだめすかしながらつきあってきた愛着のあるノートパソコン。OSはなんとWindows 95。古くて能力的にも今のパソコンからすると時代遅れの代物でしたが、開業時からこのパソコンで、当院で使用している疾患パンフレットの大部分を作っていたこともあり、ちょこちょこと訂正しながら今に至っていました。開業してから使っているパソコンで一番の長寿でなんと15年頑張ってくれました。古くていろんな機能が付いていなかった分、長持ちしたのかなと思っています。人間もいろいろ思い悩んだり、考えすぎるより、単純で物事を自分の良い方に解釈するあっけらかんとした性格の持ち主の方が長生きするかな?論理が飛躍しすぎ!(^_^;)
 *その関係で今までのパンフを作り直しています。もう少ししたら順次新バージョンに変わる予定です。乞うご期待!?

七五三

 昨日、今日と七五三のお祝いをされた方も多かったのでは。遙か昔!?の自分の子どもたちの七五三を思い出します。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳。乳幼児が成人まですこやかに成長することの困難だった時代、乳幼児の生存を祝う節目として定着したとか。祝う年齢の違いは、男の子の方が女の子の方よりも生存率が低かったからだそうですね。※遺伝子の大きさからも女性が強いのがわかる!?
 こんな由来を知ると、以前『はしか(麻疹)が命定めの病気だった』と聞いたことが実感できます。はしかにかかって生きるか死ぬか、それを乗り切ったものだけが大人になれた時代はそう遠くない頃まで続いていたのですね。今はMR(麻しん・風しん)ワクチンで防げるようになりましたが、以前書いたようにまだまだ流行阻止できるレベルに達していないのは残念至極です。年長さん、中学1年生、高校3年生でまだMRワクチンを接種していない方は、残すところあと4ヶ月となりました。インフルエンザ等が大流行する前の今の時期に受けておいて下さいね。そして、子どもたちみんながすくすくと健やかに成長することが当たり前の時代を、少なくとも医療の分野ではいち早く築きたいですね。

夜間のインフルエンザワクチン接種

 スタッフの強い使命感で始めた夜間のインフルエンザワクチン接種も、今年度は今日で終了しました。何名か体調を崩してキャンセルされた方もいらっしゃいましたが、10月13日に夜間のインフルエンザワクチン接種を開始して延べ9回、夜間だけで、トータル262名の方が接種されました。10月31日(日)の午前中は97名の方が接種されました。まだまだ夜間の要望が強いようですが、現在平日昼休みも返上して予防接種をしている関係で、数少ないスタッフの負担も大きく(病院を後にするのが夜8時頃になります)、今日で終了せざるを得ません。ご了承ください。時間外のインフルエンザワクチン接種に関しては、11月21日(日)午前中を残すのみ(予約はいっぱいになっています)となりました。
 ☆今年のインフルエンザワクチンにはA香港型(ビクトリア株)、新型インフルエンザとB型インフルエンザの3種類が含まれてますが、今回検出されたA香港型は、ビクトリア株の近似株との情報があり、今年のワクチンは当たりのようです。接種する側、受ける側のおもいが報われるとうれしいですね。

傷害注意速報:スリング

 今月号の小児科学会誌に、生後2ヶ月の赤ちゃんが、スリング(子守帯)で抱っこされていて帰宅した時は心肺停止になっており、救急救命センターで一時的には心拍が再開するものの、不幸にも亡くなったケースが報告されています。アメリカ消費者製品安全委員会は、4ヶ月未満の乳児にスリングを使う場合の窒息の危険性について2010年3月12日警告情報を発しているとのこと。我が国の国民生活センターは2010年3月26日に、国内でも過去10年間にスリングからの転落による乳児(生後3ヶ月から8ヶ月の乳児に多い)の頭蓋内損傷など64件の事故報告があったとして注意を呼びかけたそうです。
 現在使用中の方は、このような事故報告があることを踏まえ、使い方の再チェックと使用中は子どもの状態をよく観察されるようお願いします。先のケースでも、上の兄弟にも使用経験のあるお母さんですので、使い慣れているから大丈夫ということにはなりません。油断大敵です。

もつ鍋

 昨日は休日在宅医でした。午前中は、検査や処置を要する子どもたちが続き混雑しました。A香港型でなくなった方も出たとの報道でインフルエンザを心配される方もいて、迅速検査も数人に行いましたが、幸い検査陽性者はゼロでした。
 診療を終えたあと、高鍋の『もつ鍋屋』さんに行きました。もつ鍋といえば、今では博多のもつ鍋が有名ですが、私は博多に6年間も住んでいたのに、なんと『もつ鍋屋』さんに行ったことがありませんし、もつ鍋なるものをお店で食べたこともありませんでした。どうも『もつ』あるいは『レバー』という内蔵系に偏見があって、焼き肉でもホルモンを自分から頼むことはありませんでした。しかし、昨日、もつ鍋を食べてみて、考えを180度変えました。そのおいしかったこと。野菜もたっぷり取れてヘルシー。そのとき出てきたお鍋は真ん中にしきりがあるタイプで、みそと和風醤油だしの二つの味を堪能。最後もチャンポンの麺とおじやの二つの味を楽しむことが出来ておおいに満足して帰ってきました。食わず嫌いは、損だと実感。鍋を囲むと話も弾み、身も心も温かくなったひとときでした。そういえば、恒例行事になった「東児湯鍋合戦」は、11月14日午前10時から高鍋町の県農業科学公園ルピナスパークで開かれるようですね。楽しみにしている人も多いかな?

足の浮き指

 先日、子どもたちが歩かなくなっているという記事が(日経、10.27)ありました。習い事で多忙、外で遊ばなくなった・・・。ということで都会の子どもの方が歩かないかと思ったら、意外にも地方の方が深刻とのこと。考えてみれば、地方は車での移動が多いからかも。歩かないと体力低下だけでなく、生活習慣の乱れ、学力低下の要因になるとのことですが、その記事のなかに『足の浮き指』という言葉がありました。恥ずかしながらこの言葉を知りませんでした。『指上げ足』ともいうそうで、兵庫教育大名誉教授原田碩三先生の研究によると1980年から2004年までで、浮き指のある5歳児の割合が約6%から90%以上にまで増えたとのこと。かなりの増加率ですね。一度お子さんの歩行時を観察してみませんか?重心がかかとの方に偏っていることによって起きるそうで、転びやすく、全身のバランスをとるために猫背になりやすいそうです。また、敏捷性が失われるため運動量が減り、肥満の一因にもなるとのことで、小児のメタボリックシンドロームの予防のためにも、指先の運動ではなく、体全体を使った運動を習慣づけてほしいものですね。

西都原

 文化の日の昨日、朝起きたら天気がよかったので、西都原までコスモスの写真を撮りに行きました。まだ、休日の朝7時頃だったにも関わらず、カメラを手にしている人が結構多いのにびっくり。朝日を浴びたコスモスの写真をアップします。待ち合いの写真もかえるのを長いことさぼっていたので、ハマユウの花でしたが、今日からコスモスの花です。また、病院前の花壇にも小さなかわいい花が咲いています。背丈が低いので気づいてない方もいらっしゃるかな?
コスモス
 *日向の保育園でインフルエンザの集団感染があったとの報道。今回検出されたのは、季節性のA香港型。今年はA香港型と新型インフルエンザの両方が流行するのかな?幸い、当院ではインフルエンザはまだ出ていませんが、西都や木城では出たようにも聞いています。気をつけてくださいね。

県小児科役員会報告

 31日行われた役員会の報告です。
1)救急電話相談が、毎日午後7時から11時までに変更になったが、順調に運用されている。
2)昨年度のMR接種率発表(以下の表参照)。木城のMRⅠ期が極端に悪い(県内最下位)!接種率向上へ向けて、早急の対策が必要。
MR接種率H21.
3)子宮頚癌ワクチン、Hibワクチン、肺炎球菌ワクチンは、まだ補正予算が国会を通っていない状況で、いつから助成が始まるか全く不明。予算が通って各町と所属医師会との委託契約を結んで、説明会を開いてやっと助成開始になります。待ってる間に不幸な出来事がないよう、Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンは、やはりできるだけ早めに(生後2ヶ月から)やっておいた方がベスト。*子宮頚癌ワクチンは、助成対象が、13歳~16歳の予定。
☆インフルエンザワクチンとMRワクチンの同時接種も可能です。調子のいいときにできるだけ予防接種をうけて、予防接種で防ぐことのできる病気は防ぎましょう。