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口蹄疫募金に対するお礼

 5月中旬から始めた口蹄疫の募金、23,183円集まりました。御協力本当にありがとうございました。皆様の善意を確かに社会福祉協議会の方へ託しました。今回の口蹄疫では、畜産関係にとどまらず、いろんなところに影響が及んでいます。まだまだ別の支援の仕方もあると思いますし、実際いろんな取り組みが新聞等でも紹介されています。全国的にも支援の輪は広がっています。口蹄疫の発生は大変な災難ですが、起こったことを嘆くだけでは何も生じません。『禍(わざわい)を転じて福となす』ということわざもあります。これだけみんなが地元について目を向けたり、考える機会は少なかったのでは。地どれのものをおおいに食べて、地元の商店街やサービスを今まで以上に利用して、地元の活性化を、少しずつでもみんなでやれるところからやっていきましょう。*報道によると、非常事態解除の話も出てきています。早く日常生活が正常化されるといいですね。

方言

先日、延岡の方言で書かれた文章(日向の病院に飾られていたそうです)を紹介されました。原文は縦書きですが、以下に記します。宮崎出身以外の人のために、方言を強調文字にして後で標準語?に言い換えました。
 の山(注;「のさん」と読みます。きつい、たまらない、いやだのような意)
 人生をよく山にたとえる人がいます。確かに人生はどこまで登っても頂上のない山なのかもしれません。
私はその山に名前をつけました。その名もの山です。このの山を登るのは至難の業です。
なんせそのの山には、よだ木という木がべらっと生えているからです。このよだ木くせもんです。
この木を切って開拓しなければの山を登ることはできません。
また、開拓するためにはよだ木の根っこのしかしかむ根を掘りおこさなければなりません。
 さらによだ木にはしょの実、ねた実、ひが実という実がつきます。これらを開拓すればやる木というすばらしい木が生えてきてやっちみろか根がはりだします。そして、そのうち人間実やあわれ実、つよ実というすばらしい実をつけます。の山を登るのを嫌っててにゃ丘に登って満足する人がいます。てにゃ丘にはでい蛇とかぼく蛇というこわい毒蛇がいます。これらの蛇にかみころされてしまうのがオチです。よだ木に負けずの山を精一杯登りましょう。(よだきぃ;めんどくさい、やる気が起きない、 べらっと;たくさん、 くせもん;くせもの、 しかしかむね;偉そうに、 しょのむ;羨む、ねたむ、 やっちみろかね;やってみようかね、 てにゃおか;しかたない、手に負えない、 でいじゃ;ぼくじゃ;両者とも大変だーという意味)
 ちょっと前の話になりますが、今年創刊70周年を迎える宮崎日日新聞社が募集した「残さんね宮崎弁」の大賞に選ばれた方言は「てげてげ」。宮崎以外の人に説明すると「無理せず、ほどほどに」という意味。癒しの言葉として多くの支持を集めたそうです。私自身は、結構標準語をしゃべっていると思っていたのですが、家内にいわせればバリバリの宮崎弁。イントネーションからして違うと厳しい指摘。『じゃーかぁ(そーかー)』と答えた言葉が方言バリバリでした(^_^;)。子育ても、てげてげくらいの気持ちで楽しむ余裕があるといいかななんて最近思います。

今期のインフルエンザワクチン

 今秋以降に接種するインフルエンザワクチンについて、厚労省はWHOも推奨する『A香港型、B型、新型インフルエンザ』の三種類を混合することに決めました。これで、前回混乱を招いた従来タイプと新型のインフルエンザワクチンの2種類を接種しなくてすみ、13歳以上は1度の接種ですみます。新型インフルエンザが流行する前の予防接種体制に戻ることになり、受ける人にとっても接種する側にとっても負担軽減でよかったです。さて、その新型インフルエンザに関して、米国疾病対策センター(CDC)のAlicia M.Siston氏らが妊娠中に新型インフルエンザを発症した788人についての報告をJAMA(The Journal of the American Medical Association)に発表しました。結論は、妊娠中に新型インフルエンザ(H1N1)に感染し発症した場合、
 1)死亡率は5%と高率である。
 2)発症後2日以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始することで、入院リスクや死亡リスクは大幅に減少するということです。
 また、CDCのH1N1インフルエンザ・サーベイを基に、2009年12月までに発症した妊婦、合わせて280人について調べたところ、亡くなったのは56人。そのうち、妊娠第一期の死亡は4人(7.1%)、妊娠第二期は15人(26.8%)、妊娠第三期は36人(64.3%)で妊娠週数が進むにつれ重症になりやすいという結果が出ています。
 ※インフルエンザの予防接種に関しては、WHOの医務官が、
 1)流行の第2波、第3波は確実に来る。
 2)まだ7、8割の人は新型インフルエンザには感染していないと思われる。
ということで、特に妊婦や、心臓や肺の基礎疾患(持病)がある人はワクチン接種の徹底など注意が必要だとしています。
 *新型インフルエンザ予防接種は、どの妊娠週数でも接種可能です。
 まだ、先のことと思えるかもしれませんが、備えあれば憂いなし。アンテナを高くして、いろんな情報を仕入れ、吟味して自分のものにしてくださいね。

 

日本脳炎

 日本脳炎の予防接種が、2005年から今年3月まで事実上一時中断したような形になったため、3~4歳で免疫を持つのは23%にとどまったことが、国立感染症研究所の調べでわかりました。予防接種中断前には62%が免疫を持っており、約1/3にまで低下しています。今年の4月1日から日本脳炎の定期予防接種(第1期)が 積極的勧奨へ変更になっています。このことをご存じない方も結構おられるようです。宮崎はリスクの高い地域に属します。今年は口蹄疫の影響で豚が少なくなっているとはいえ、油断されることなく、基礎免疫をつけてください。また、小学校で受ける2期に関しても近々新しい日本脳炎ワクチンが使えるようになる予定です。わかり次第お知らせいたします。ちなみに、過去に予防接種を受けている8歳から20歳代では、7~8割が免疫を持っていました。
 また、東大や大阪府立大などの研究チームから、「塗るワクチン」として利用できる素材を開発したとの発表がありました。毒性を低くしたボツリヌス菌や破傷風菌をこの素材に混ぜて鼻に塗って、鼻水などに流されることなく、粘膜と血液中の両方に菌を退治する抗体ができたということです。インフルエンザ等にも応用できそうで、注射の痛みから解放される時代が近いかもしれません。早く実用化されるといいですね。

父の日

 今日は父の日。私の父も84歳。膝の痛みで正座したり、長くは歩けなくなっています。歯も悪くなって朝はもっぱらおかゆです。児湯郡内では父の日どころじゃないかもしれませんが、口蹄疫では畜産以外にも飲食店をはじめ多岐にわたって影響が出ているとのことで、今日は、父の好物の鰻を食べにお店に連れて行きました。いつもだったら、人が大勢押し寄せる時間だったのですが、今日はすんなり席に着けました。父は膝が痛くて座ったり立ったりするのに難渋するので、壁に寄りかかれるようにと奥の席をすすめたのですが、その時、見知らぬ隣のテーブルのお母さんが座椅子に座る手助けをしてくれたのです。とってもうれしく、気持ちの良い出来事に、食事がよりおいしくなりました。父も照れくさそうにしていましたが、帰りの車中で喜んでいました。ちょっとした人とのふれあい、思いやりを感じたことで、その日一日みんながいい気持ちで過ごせました。
 夕方からは、宮崎市内で県の小児科医会役員会がありました。その時の報告ですが、1) 4月から始まった、365日体制の小児救急電話相談事業は順調な滑り出しのようで、土、日、祝日しか無かった時と同じくらい平日の利用があるとのことでした。2) 昨年から始まった幼稚園、保育園での「訪問救急教室事業」も、利用した園からはおおむね好評を博したようで、今年も行うことになりました。昨年利用された所もですが、利用されなかったところは、今年是非利用してみてください。講師料の心配も必要なく、小児科医が園まで出かけて話します。小児科医の違った側面が見れるかも。3) 既に始まっていた「新生児聴覚スクリーニング」が、今年4月からすべての産科で希望すれば受けることが出来るようになりました。1回3,000円と有料ではありますが、80%の方が受けているとのことでした。4) 『ワクチンで救える命があります』『経済的な事情で、子どもたちの命に格差があってはならない』と、Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンの公的補助を求めて、宮崎でも署名活動等を行っていこうという方針が了承されました。今から具体化していきたいと思います。その節はご協力くださいね。

乳児への麻疹移行抗体

 乳児への麻疹移行抗体とは、妊娠中のお母さんから胎児に移行した麻疹を防ぐ免疫力(抗体)のことです。このたび、この抗体を獲得した子ども達は、生後どれくらいの期間この抗体を保持しているかという研究結果をベルギーAntwerp大学のLeuridan氏らが発表しました。お母さんが出産前に麻疹にかかってしまっていた場合(自然感染)で約4ヶ月、お母さんが麻疹の予防接種を受けた(幼年期に1回)だけで麻疹に罹患し得ていない母親から場合は、なんと生後1ヶ月までしか麻疹を防ぐ力はなかったという、結構ショッキングな結果です。すなわち1歳未満の乳児の多くが、麻しんの免疫のない状態にあることがわかったのです。沖縄で麻しんの流行があったとき、1歳未満にも麻しんの予防接種を行ったことがあったようですが、十分意味があったということです。現在、経過処置で高校3年生は麻しん、風しんの予防接種がなされていますが、是非接種してほしいし、結婚されている方で小さい頃1回しか麻しんの予防接種を受けていない方は、もう1回MRワクチンを受けておいた方が無難なようです(この研究では、妊娠36週の時点で、ワクチン接種群の母親の26%と自然感染群の母親の8%は感染を防御できるレベルの抗体を持っていなかったという結果も出ています。)。WHO西太平洋地域事務局は、日本を含む西太平洋地域内で、2012年までに麻疹を撲滅するという目標を掲げているそうですが、これまでのMR接種率調査からは少なくとも日本で12年までに麻しんが撲滅されることはない状況です。ポリオをほぼ撲滅できたように、MRの接種率をあげることで麻しんの撲滅も可能です。乳幼児が安心して暮らせるためにも、麻しんだけでなく、その他の予防接種も是非受けてくださいね。
 

プールとみずいぼ

この時期になると、「みずいぼ(伝染性軟属腫)があったら、プールに入ることが出来ないので」という園児の来院があります。みずいぼの治療に関しては小児科と皮膚科あるいは医師によってもかなり対応が異なることと思います。私のスタンスは、みずいぼは自然に治る病気なのでできれば無治療で様子を見たい方です。個数が少なく取ってほしいとの要望が強い場合は、特別な鉗子を使って除去することもあります。ただ、いつも疑問に思うのは、「みずいぼが感染する機会として、プールはそれほど重要視しないといけないのか、いいかえれば、プールに入るだけで(プールの水を通して)はたしてみずいぼは強い感染力を発揮するのか」ということです。ビート板や浮き輪、タオルなどの共用や、肌と肌との直接の接触がなければそれほど感染機会としてプールを目の敵にしなくても良いのではと思います。新潟県小児科医会は、庄司義興会長名で 「水いぼがあってもプールには入れて下さい。」というメッセージをだしているということを、最近ネットで教えてもらいました。子どもは、水遊びが大好きです。みずいぼがあるというだけで、その楽しい機会を奪われるのは忍びない。運良くみずいぼを除去できる子どもはまだしも、小さいみずいぼが多い子どもは取るのも大変(小さいのは取り切れない)ですし、みずいぼをやっつける免疫力がつくまでは、取ってもまた出来てくるので何回も摘除を繰り返さないといけない場合もあります。私も新潟の小児科医会と同じ思いです。
*みずいぼの原因は、ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウィルスです。

百日咳

 百日咳は、おもに乳幼児で流行する小児科領域で扱うことの多かった病気です。それを予防するためにも乳幼児期に三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)を接種するのですが、報道等でご存じのように近年成人の百日咳の増加が問題になっています。成人の割合は2000年2.2%だったものが、昨年40.5%、今年は既に50%を越え過去最高になっています。当院でも昨年から小学校高学年から中学生の百日咳が今までになく多くなっています。予防接種をしていない子どもはもちろん、接種していてもかかっている子どもがいます。予防接種の効果が年数を経るにつれて減少しているようです。現在11歳以上、13歳未満に二種混合(ジフテリア、破傷風)を追加接種していますが、米国では、11歳から13歳において成人向けのTdapワクチン接種が推奨されています。日本でも、2008-2009年にかけて11~12歳を対象に現在接種している二種混合ワクチンのかわりに既存の3種混合ワクチンを接種する臨床試験を終えたそうです。その結果は、副反応などの出現率は、二種混合の追加接種と変わらず、接種者の90%以上が抗体を獲得できたとのことで、今後三種混合の予防接種は見直される可能性が出てきています。
*百日咳の典型的な症状は、コンコンコンと乾いた咳が連続してでたり(スタッカート)、ひどいときは咳き込んで吐いたりします。咳込みで顔は真っ赤になり、コンコンコンとした咳の後,空気を吸い込む時にヒューと笛声音を発するようになります(レプリーゼ)。ひどいと呼吸停止、百日咳脳症をおこすことも。ただ、予防接種をしていたり、成人ではこれら典型的な症状はみられないことが多いので診断が遅れることがあります。熱がなくてもひどい咳が続く場合は、早めに受診してくださいね。

言霊

最近、言霊という言葉を目にしたり聞いたりすることが多かったのですが、川崎 洋 著の岩波ジュニア新書『ことばの力;しゃべる・聞く・伝える』(本体 780円)は、言葉、方言も含め日本語の魅力を伝えてくれる本です。いつも何気なく使っている言葉が輝いてきますよ。岩波ジュニア新書は、大人が読んでも結構楽しめます。ちなみに私が岩波ジュニア新書を知ったのは、医学生時代に尊敬する皮膚科の教授から『詩のこころを読む』(茨木 のり子 著)を紹介されたのが初めてです。この本は、院内誌[すこやか通信]でも紹介したことがありますので読まれた方もいらっしゃるかな。これも一押しです。
 ちょっと変わったところでは『昆虫部』 椙本 孝思 著 幻冬舎 本体 1,400円。普通高校の部活動なら『生物部』というところ、昆虫部というタイトルの付け方に興味を引かれて手にしました。本を読み終えると13の昆虫について詳しく知ることができます。オトシブミのところでは、思わずインターネットで写真を検索しました。「何かにむちゅうになってみるのも悪くない。何もかもつまらないと決めつけずに、ちょっと勇気を出して飛び込めば、もしかしたらおもしろい世界が待っているかもしれない」昆虫が特段好きでもないのに『昆虫部』に入った主人公颯太郎の言葉がこの本を物語っています。
*いっとき、大好きなミステリー分野の本(特にジェフリー・ディーブァーのリンカーン・ライムシリーズ)を読みふけっていて、「本棚」のテーマで書くのが久しぶりになりました。
※以下の本が待合本棚に仲間入りしました。
『おこだでませんように』くすのき しげのり・作 石井 聖岳・絵 小学館。  あとがきを読むと、小学校の先生をしている作者が実際この言葉の書かれた短冊を見たことから書かれた絵本でしょうか? 
『うんぴ・うんご・うんにょ・うんち』 村上 八千世・文 せべ まさゆき・絵 ほるぷ出版。巻末のうんこの種類特大ポスターを掲示しますね。みなさん、いい『うんこ』を目指しましょう。

夕暮れ

 昨日診療終了後、この夏開通する予定の高速道高鍋インター付近はどうなっているのだろうと、自転車で足を伸ばしてみました時間が時間だけに小鳥のさえずりや虫の音もにぎやかでした。今回は、高鍋高校のグランドから元気のいい声が響いていました。堤防沿いに橋を渡って、消防署の横を通るときにちょうどお日様が尾鈴山に隠れる直前でした。思わず携帯のシャッターを切りました。写真で見ると沈みゆく太陽がはっきりしていないのが残念。構図的にもちょっと不満ですが。
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右横に高速道路が隣町の川南町へ伸びていっているのがわかります。はやいもので、稲も随分背丈が伸びています。高速道の案内板も完成して、インターへの導入路もほぼ出来上がっているような感じでした。完成したら、ここから宮崎までも無料化路線になるのかな?なんて考えながら帰路につきましたが、もう暗くなり始めて、東の方からかなりまぶしい光が。どこの光だろうと思いながらペダルをこいでいたら、高校のグラウンドを赤々と照らす照明でした。その光の中でまだ高校生が部活に励んでいました。今年の高校総体で準優勝した女子テニス部も頑張っているのを見て、仲間に入ってラケットを振りたいなぁなんて思いながら帰宅。今朝のニュースで口蹄疫が都城に飛び火したのを知りびっくり!。こんなにみんなが必死になっているのに・・・早く終息してほしい!!

傷害注意速報

 日本小児科学会雑誌第5号に傷害注意速報が掲載されました。『ラムネ瓶の口による舌外傷』です。8歳の女児がラムネを飲み終え、舌を飲み口に付けて中の空気を吸い続けたところ、舌がビンから抜けなくなったというものです。1時間家で抜こうとするも抜けず救急外来受診。そこでも15分かけてやっと抜去に成功しています。ラムネに限らず口の小さい少容量の容器では、同じことが起こりえます。これから夏に向け祭り等でラムネを飲む機会も増えるので注意してくださいね。また、子ども達の間でローラー付きのシューズが流行しているようですが、そのシューズによる事故に対する注意喚起が国民生活センターから出されています。すべって転んで骨折というのは想像つきますが、ローラーがくぼみに挟まって転んだり、すべっていて通行人を避けようとして転んだり、通行人とぶつかってそのぶつかられた方が怪我する巻き添え事故が発生したりしているようです。使用する際はヘルメットやプロテクターなどの安全装具を必ず身につけること、人の多いところの使用や交通の多い道路での使用はやめましょう。それにしても、靴底にローラーとは、人間、遊びに関しては探求心が深いというか、いろいろ考えるものですね。

出鼻をくじかれる

 運動不足を補おうと、久しぶりに13年前に購入したmy carならぬmy bicycleを手入れしました。長いこと乗っていなかったので、タイヤはぺしゃんこ。空気をたっぷり入れて、家内と二人で出発。ちなみに家内の自転車は年齢にそぐわない派手な新品のマウンテンバイク。この自転車、実を言うと祖父が運良くくじで当たった賞品。祖父が『あたった、あたった』と喜んで乗ったはいいのですが、足が地面に届かずこけてしまって、名残惜しそうに我が家においていった自転車です。さて、家を出たらすぐに家内が『後ろのタイヤがかなり押しつぶされてるよ』『えっ、(そんなに体重増えた?とビクッ)』と立ち止まってみると、前のタイヤは普通なのに後ろのタイヤが扁平に。夕方の心地よい川沿いの風の中ペダルをこいでるはずだったのに、結局パンク修理のため自転車を押して修理店へ。サイクリングから一転、歩道橋をまたぐウォーキングになった一日でした。翌日、診療終了後に、近くの小丸川の堤防をサイクリングしました。スポーツ少年団の活動等が中止になっているせいか、お母さん方とマラソンをしている子ども達のグループと遭遇。気持ちよく挨拶してくれました。いつもなら、クラブ活動の声が響く高鍋高校のグランドは、高校総体が終わったばかりということもあってか閑散としていました。堤防から水をたたえた小丸川を一枚。
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流行警報発令

 宮崎県は3日、手足口病の流行警報を発令しました。日南、小林、都城が多いようですが、児湯管内でも流行しています。今年は髄膜炎を起こすタイプの流行が懸念されていますが、幸い、県内ではまだ手足口病に合併した髄膜炎の出現はないようです。また、ヘルパンギーナ(熱は2,3日出ることが多く、のどの奥に小さな水泡ができ、その後つぶれて潰瘍となります。食べ物等を飲み込むときに痛いので食欲が落ちたり、よだれが多くなることも)も増えてきました。感染症報告(定点からの報告)でも、手足口病の3/4に迫っています。プール熱(アデノウイルスによる咽頭結膜熱;結膜炎と高熱が5日前後出ます)も当院で数名出ています。プール熱という呼び名から、プールを介して感染すると思われている方が時々いらっしゃいますが、プールとは関係ありません、念のため。今から流行してくるかもしれません。気をつけてくださいね。

歯科治療第二弾

 2日は午後の診療を一部休んでしまい申し訳ありませんでした。今年初めに抜歯したところの治療がいよいよ始まりました。3日午前11時20分から50分までも治療のため病院を離れます。それ以後は昼休み中に終える予定ですので、ご迷惑をおかけしますが、どうぞご了承ください。*子どもの頃は、耳鼻科で鼓膜切開をされるのが苦手でしたが、成長とともに耳鼻科とは縁遠くなりました。いくつになっても苦手なのは歯医者さん。今日も治療中に変に力が入って、座っているだけなのですが、終わったときはちょっと放心状態。病院に帰ったら、スタッフが私の様子を見るなり『大丈夫ですか?』 ちょっとした手術をしたので、麻酔のため口唇の一部がまるで自分の口でないみたいな感じ。みんなの不安そうなまなざしにこたえることもできませんでした。何針か縫う手術だったのですが、私自身解熱鎮痛剤にアレルギーがあるため、痛み止めが使えません。熱が出ても、痛みがあってもじっと耐えるだけ。そんなときは、お母さん達の産みの苦しみに比べればまだまだ?と自分を慰めています。それにしても、片方だけで食べる食事はうまさも半減。おいしく食事するのに健康な歯は必須と実感。

世界禁煙デー

 毎年5月31日は、WHOが定めた世界禁煙デー。この国際デーを取り上げたメディアは、残念ながら少なかったように感じました。皮肉なことに、その禁煙デーにタバコ誤飲の乳児が来院しました。持ってきてもらったタバコのパッケージのおしゃれなこと。テーブルの上にあったタバコを口にしたようです。昨日は、東京で『女性とたばこ』をテーマにしたフォーラムが開かれたようですが、男性の喫煙が減るなか、女性向けにデザインされたパッケージなど若い女性が新たな市場として注目されているとのこと。世界で毎年300万人が喫煙が原因と見られるガンや心臓病で亡くなり、43万人が受動喫煙が原因で死亡し、うち64%が女性。タバコは一度吸い出すと麻薬と一緒(個人的にはタバコは合法的な麻薬と考えています)でなかなかやめられません。若い人たち、特に次世代を宿す女性にはタバコに手を出してほしくないと切に願います。若い世代でタバコはかっこわるいという風潮がひろがっていくといいなぁと思います。また、タバコに限らず、乳児は何でも口に入れます。手の届く範囲に危険な物を置かないよう、小さい子どものいるご家庭は気をつけてくださいね。
 *ちなみに毎月22日は、何の日だったでしょうか?一つは22をふーふと読ませて夫婦の日、それともう一つ・・の日。出てこない人は2月22日のブログをご覧になってください。