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万歩計

 30日は急病センターの当直でした。かなり冷え込んだので、仮性クループの犬吠様の咳で訪れるこどもがいつもに比し多かったです。救急車も2台きました。2台目は午前4時前。数時間に及ぶ夫婦げんかの仲裁に入った中学生が突然倒れたと運ばれてきました。子どもの前ではできれば夫婦げんかはしてほしくないなぁと常日頃思っているのですが、中学生が倒れるほどのストレスを与えることもあるのですね。
 さて、3月26日のブログに普段の診療では一日1,407歩、消費カロリーはたった608kcaだったと報告しましたが、急病センター当直ではどんなものだろうと測定したら、2,095歩でした。28日の日曜日、小雨もぱらつく中で行った3時間半のテニスでは16,100歩と一桁違っていたのですが、消費カロリーはわずかに826Kcal。食べた分を運動で取り戻すのは結構大変なんだと実感できました。
 明日の4月1日(木)と2日(金)は、職員研修のため臨時休診となります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。4月3日(土)からは通常通り診療致します。

地域医療貢献加算?

 4月からの診療報酬改定で、診療所の再診料が下がります。しかし、地域医療に貢献している診療所ではその下げた分を『地域医療貢献加算』で補い、勤務医の負担も軽減できますと厚労省は言います。その加算が出来る要件は、『24時間365日患者さんからの問い合わせに応じること』です。申し訳ありませんが、私には出来ませんし、勤務医の負担軽減には決してつながらないと思います。というのも、こんなことを個人の診療所がやっていたら、その医師は結局つぶれてしまい診療所は確実に減るでしょう。その分、病院を受診する患者さんが増えることになります。また、この制度はますます医師の偏在を助長するのを助けるものです。というのも、当初単独の医院での24時間対応を想定していたのですが、さすがにそれは無理と思ったか、複数の診療所での対応でもいいと算定要件を緩和しました。たとえば、小児科でいえば都会(宮崎でいえば宮崎市?)のようにたくさんの診療所があるところでは、みんなで割れば、一つの診療所あたり月に数回の対応でも大丈夫ということになります。ところが、田舎ではそうはいきません。そしたら、新規の開業はいろんな意味で条件のいい都会にますます集中するのではないでしょうか?
 宮崎県では、4月から救急電話相談が夜7時から11時まで毎日出来るようになります。これでも、今まで土、日を有志で回してきて実績を作り、今年から原則宮崎県の小児科医会会員の全員医参加を前提にしてやっとかなったことです。また、宮崎市急病センターは、本来なら勤務免除される年齢の先生方有志の参加継続と、参加しているドクターの勤務回数の増加でやっと回している状況。これらに参加していても、診療報酬の制度上は地域医療には貢献していない!?
 日本の医療費総額はOECD加盟30カ国中21位の8.1%。一方で平均寿命は世界一であり、国民皆保険とアクセス制限のない制度で世界一効率的な医療がなされています。しかし、国庫負担は減少するなか、個人の窓口負担はイギリスの7~8倍と家計の負担は年々大きくなってきています。診療報酬が改定されるたびに、医療を提供する側にも医療を受ける側にもやさしくないなぁと感じます。

制服

 ドクターの制服は、白衣を羽織るのが相場ですが、私の場合、研修医として最初に勤めた静岡こども病院から貸与された服がブルーの上下だったこともあり、その後開業当初まで同じ服装でした。しかし、子どもとともに成長してきた腹囲のため開業途中からズボンにゴムの入ったグリーンの上下に。そして今月からテニスウエアに変更しました。『洋服が替わった』と目ざとく指摘する子どもも。今回の変更の理由も・・・、そしてもうひとつ、スポーツウエアだと少し若々しく見えるかななんて?決してすぐにテニスができるようにというわけではありません、念のため。スポーツウエアはさすがに動きやすく、きつい感じもないから楽です。ただ、上半身が少し肌寒いような。通気性をよくしてるからかな。でも、これでますます腹囲だけが成長していくといけないので、同時に消費カロリーがわかる万歩計をつけてみました。今日朝から一日診察終了時までの歩数は1,407、消費カロリーはたった608kcal。ほとんどデスクワークに近いので少ないのも当然かな。定期的運動を続けていく必要がありそうです。

シーフードピラフ

 連休の一日、家内が用事で留守にしていたので料理に挑戦。十数年ぶり。男の簡単料理でパエリアを作って以来。今回は、シーフードピラフと小松菜とベーコンのバター炒め。スーパーで買い物するのも久しぶり。インターネットで探した男が簡単に作れる料理サイトは一人分。小松菜の量しか書いてないのでそこから試行錯誤の始まり。最初に簡単そうな小松菜の炒め物に挑戦。小松菜も油揚げもベーコンもサイズはばらばらだし、ベーコンをどれだけ入れたらいいかもわからず、油揚げも最初は半分使う予定でしたが、結局最後は全部切って加えてできあがり。それにしても炒めると野菜がこんなにボリューム減少するとは(油揚げ、ベーコンの入れすぎ?)。次にシーフードピラフへ。野菜入りのシーフードミックス(便利なものがありますね)を入れてバターで炒めてフライパンに白ワインを少量と書いてあったのですが、いざ冷蔵庫をのぞくと白ワインはなく赤ワインが。同じワインだからいいかとそれをいれて、ご飯を入れて塩、コショウ、醤油で味付け開始。全くもって簡単なレシピと思っていたのですが、味付けがなかなか難しい。調味料を少しずつたしていっても満足のいく味にならず、コンソメスープの素を使ったらとひらめいて食品保管庫を探したら固形のやつがあったのでそれをフライパンに直接入れるもなかなかほぐれず、ご飯が焦げかかり一苦労。あとで聞いたら粉のタイプを使うか、固形のものは手でほぐして入れると。こんなことも実際やってみないとわからないものです。できあがったピラフは、レシピのできあがり写真の白いのとは違って茶色に。それでも自分で作った料理はおいしかった。また、主婦はこんなことを毎日当たり前のようにやってくれているのだと感謝。皆さんも子どもと一緒に料理してみませんか。子どもは楽しみながらいろんなことを学ぶと思いますよ。
シーフードピラフ1

県小児科医会報告(最終回)

 一昨日、昨日とすごい風、そして黄砂でかすみがかかっていましたね。この連休、行楽地はどうだったのでしょうか。
 さて、いよいよ最後の学会報告です。当院でも受動喫煙の害に関してパンフを用意して啓蒙していますが、野田Drが禁煙支援について発表されました。その際、タバコを吸っている人とそのそばにいる人の衝撃的な映像が紹介されました。タバコを吸っている人がフーとタバコの煙を吐くと白く見えますが、それはごく一部で特殊な光を当てるとなんと近くの人はタバコの副煙流で全く見えなくなっていました。たぎったやかんと一緒で湯気(見える部分)と水蒸気の関係を考えるといいといいます。また、ニコチンは常温では液体で煙の状態の気体が冷やされると液体となって服や家の壁等に付着してしまいます。タバコ1本でドラム缶500本分の有害な煙が出ます。ドアを閉めて屋外でタバコを吸っても部屋のニコチンは吸ってない場合の2倍、換気扇の下だと3.2倍、別の部屋で吸っても10.3倍になるとのことです。みんなの健康のため是非禁煙に取り組んでほしいものです。
 沖縄の安慶田Drは、平成20年2月~21年1月までの1年間、沖縄での小児肺炎球菌感染症の疫学調査に関して発表されました。調査期間中、菌血症104例、髄膜炎10例、肺炎球菌は菌血症83例、髄膜炎4例、インフルエンザ菌は菌血症14例、髄膜炎5例だったそうで、早期の肺炎球菌ワクチン、Hib(インフルエンザ菌)ワクチンの定期接種化が望まれると締めくくりました。同時に、鹿児島大学病院小児科の西Drの集団生活前に小児用肺炎球菌ワクチン接種を訴える新聞記事『予防接種は子どもの権利、親の義務』の紹介もありました。宮崎県小児科医会でも定期接種化への運動に向けて活動を始めようとしていることをお伝えして今回の学会報告を終わりたいと思います。おつきあいくださり、ありがとうございます。
 

県小児科医会報告(3)

 巷では明日から3連休ですね。さて、今回は一般演題から。高村Drは、県内の小児科外来の予約制のアンケート調査結果について報告。約7割が予約制を取り入れていること。取り入れた理由として多かったのは 1)待ち時間の短縮 2)院内感染の予防 3)待合室や駐車場の混雑緩和でした。当院でも上記の理由に加え、朝早く順番取りにこられること、病院から遠くの人は順番取りに不利なことも予約制導入を後押ししたことを思い出しました。実際、この冬は、新型インフルエンザを疑った人の隔離部屋誘導で2)の院内感染の予防に大いに役立ったと実感できました。ただ、患者さんからみた不満は、予約時間通りに診察ができないときに多いようです。それでも、予約した人は予約しなかった人の半分の待ち時間ですむということで待ち時間の短縮にはつながっているようです。
 佐藤小児科からは、院内誌の取り組みについての報告がありました。院長が巻頭言、その他はスタッフ全員で作成しているとか。当院でも開院当初から『すこやか通信』を毎月発行して現在148号になっていますが、ほとんど私だけで作っています。これからは、当院のスタッフの協力も仰いで、マンネリ化しないようにしようと、早速ですが、スタッフには交代で毎月一つのテーマで書いてもらい、また絵本を一冊ずつ紹介してもらうことにしました。5月号からそのようにしたいと思います。ご期待ください。
☆3月22日(月)は、午前8時30分から10時まで臨時診療いたします。お困りの方は23-4423に電話のうえ、ご来院ください。

県小児科医会報告(2)

特別講演で興味を引いたのは、吉永陽一郎先生の『愛着形成という名の育児支援-タッチケアの思いとこれから-』という話でした。その話の要旨を紹介します。育児支援には1)育児の負担を軽くすること(時には母親の肩代わりをできるようにする) 2)母親が安心して育児できるよう情報や相談窓口の整備をすること 3)母子の愛着形成支援 4)リフレッシュ がありますが、タッチケアはこの3)の育児支援に当たります。新生児ケアで有名になった言葉に「カンガルーケア」というのがありますが、これは生まれた赤ちゃんを裸の胸に抱っこしてじっとしてるというものです。カンガルーケアが静的なイメージであるのに対して、タッチケアはもっと能動的に赤ちゃんとの接触を楽しもうというものです。初期は赤ちゃんが対象だったようですが、乳児、保育園、乳児園や障害児施設に暮らす子ども達にも試みられ、友達とのトラブルが減った、問題行動が減ったなど様々な効果を実例を挙げながら報告されました。まさに肌と肌のふれあいは大事なのですね。『ハグしちゃおう』という歌がドラえもんの主題歌になったのも時代を映しているのかな。タッチケアは母親だけでなく、子どもの保育に携わる方にも子どもとの愛着形成に役立つ一つの方法ではないかと思いました。日本タッチケア研究会が設立され、実際のやり方を紹介する本やビデオの販売、講習会等が開催されているようです。HPのアドレスは  http://www.touchcare.jp/contents/shop/index.html です。

県小児科医会報告(1)

 14日に行われた総会で来年度の事業計画が確認されました。その中で、現在土、日の午後7時から11時まで行われている小児救急医療電話相談事業についての話がありました。土、日だけでも今年は相談件数が1,500件を越えそうということで、宮崎県としても365日体制に持って行きたいという希望があり、それを小児科医会としてバックアップするかどうかという協議がありましたが、賛成多数で365日体制でいこうということが可決されました。4月1日からは、午後7時から11時までならいつでも救急医療電話相談ができることになります。急病センターの当直回数も増えつつある現在、小児科医の拘束時間はますます増えますが、これで不急の受診が減り、急病センターや県立病院等のDrの時間外の負担軽減につながればとの切なる願いが込められています。宮崎県の小児科医の現在の年齢構成は、50~60代が多くを占めていますが、がんばれるだけ頑張ろうと小児医療に対する情熱はまだまだあついものがあります。今回は九州外来小児科学研究会も一緒に行われ、南は沖縄から北は福岡、山口県からDrが来県しホットな学会になりました。次回は、そのいくつかをかいつまんで紹介したいと思います。

春の兆し

 先週は高鍋でも雪がちらつくほどの寒の戻りがあったかと思えば、暖かいなと思う日もあるなど、まさに三寒四温の日々。そんななか西都原に行ってきました。菜の花は咲き誇ってましたが、まだ桜は咲いている木もあるかなという程度でした。少し足を伸ばして、西都原考古博物館を過ぎた小高い山の方に行ってみるとなんともうツツジの花が。つぼみもびっしり。春は確実に近づいていますね。
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今日は朝から夕方まで学会で宮崎です。昼休みもランチを食べながらのランチョンセミナー。しっかり勉強してきます。後日その様子を報告したいと思います。

入学準備

 国公立大学前期の合格発表があり、県立高校入試も終わりましたね。今からお別れ遠足、卒業式、そして4月に入学式を迎える子どもも多いでしょうね。新聞で、春から小学生になる子どもと親の心構えなる特集記事がありました。その中で「今から慣れよう、和式トイレ」というのがありました。時代が変わったなぁと痛感。今でこそ我が家も洋式トイレですが、子どもの頃は今と違って洋式トイレが少数派。洋式トイレに座らずに、洋式トイレの縁に足を乗せ和式トイレのように使ったという今では笑い話のようなことがまことしやかに伝えられ、洋式トイレの横には、人のイラスト入りで使い方が貼ってありました。現在は、逆に和式トイレが少数派。確かに盲点かも。使い方がわからず我慢するようだと身体にもよくありません。家が洋式トイレの場合、和式トイレの使い方を教えておく必要があるかも。ちなみに、宮崎市の急病センターの当直医等が利用するトイレも昨年は和式だったのですが、洋式に変わりました。洋式の利点は、ぎっくり腰など、腰を痛めたときにそのありがたみがわかります。当直医の高齢化で洋式になったのかな! 
 入学前は、あれもできないといけない、これもできないと子どもがかわいそう・・・と親も子どもも心配の種はつきないかもしれませんが、不安をあおりすぎないように気をつけてくださいね。

最近読んだ本

 『食堂かたつむり』小川 糸 著 ポプラ社 1,300円。この本を読んだとき、以前紹介した内田 美智子さんの『いのちをいただく』と『ここ 食卓から始まる生教育』を思い出しました。生きることは食べること、食べるということはただ単に食材を食べているのではなく、愛を食べていると内田さんも書いていましたが、そのことを物語で伝えようとした本といってもいいかな。2月に映画が封切られたようです。著者の小川糸は『ちょうちょ』という絵本を出しているのですね。
 『片翼チャンピオン』 平山 譲 著 講談社 1,500円 。死因の第3位を占める脳血管障害に突然襲われた3人の物語。総患者数は約137万人。突然我が身に降りかかるいろんな障害。元気なときに当たり前と思っていることがいかに当たり前でないか感じさせられるとともに、終わるまで終わらせまいと生きていく3人に力をもらえます。著者のほかの作品には阪神淡路大震災で、家も、店も、友もなくした。神戸市長田区のカメラ店主が被災者の救助と新たな街づくりに奔走し、自身は60歳にしてプロゴルファーを目ざす『ありがとう』という作品、これもお勧めです。これは赤井秀和主演で映画化もされました。
 推理小説が好きな人にお勧めは、ジェフリー・ディーヴァー著 『ソウル・コレクター』 文藝春秋 刊。・・・コレクターというと映画化されたボーン・コレクターを思い出した人もいるのでは。そう、リンカーン・ライムシリーズの最新作です。カード社会、コンピュータ社会の現在、情報の価値や悪用されたときの怖さが実感できます。実際こんなことが起きる、あるいは起きてるかも・・・。 

花粉症

 花粉症調査結果の報告が先日新聞に掲載されました。ご覧になった方も多いかと思いますが、本県の花粉症発症割合は26%で全国36位。最高は静岡県の38%、最低は鹿児島県の21.33%、全国平均は32.2%。花粉総飛散量が多い都府県ほど、発症者が多い傾向にあったとのことですが、宮崎のスギ飛散量は全国2位。飛散量に比してなぜ発症者が少ないのでしょう?以前北郷にコケの調査にこられた学者が言われたそうです。『ここは、スギ花粉は多いけど、花粉症の人は多くはないでしょう。地面に落ちた花粉が再飛散することが少ないでしょうから』と。関東甲信と東海のすべての都県が全国平均を上回り、九州は全県で平均を下回ったとのこと。アスファルトで舗装された道路やビルの多い都会の方が、花粉症は厳しいのでしょうね。今年の花粉飛散量は、過去5年で最も少ないとのことですが、実際花粉症で受診される方が例年に比し少ないように思います。何はともあれ良いことですね。
 3月に入って、急病センター当直、救急電話当番と救急に関わる仕事が続きました。来週の日曜日は宮崎県小児科医会総会、九州外来小児科学会研究会が開かれます。学ぶことが多い週末になりそうです。エッセンスを紹介できたらと思っています。

謝恩会

 昨日、児湯准看護学校の卒業生主催の謝恩会がありました。みんながスーツ等で着飾り、こんな子がいたかな?なんてみんなの社会人としての成長に目を見張りました。また、今年は、当院で事務主任をしていたMさんが、一念発起し准看護学校入学してはや2年。晴れて卒業を迎えたこともあり、感慨ひとしおでした。主婦として、職業人として、そして学生としてほんとに大変だったことと思いますが、はたからみていてもよく頑張っていました。違う世界に触れて、看護学以外にもいろいろ学んだことと思います。教務の先生からMさんはとても優秀でとてもいい人だったとわざわざいいにこられ、自分の子どもがほめられたようにうれしい一日でした。准看護学校には若い人から主婦までいろんな年齢層の方がいます。若い人のほとんどは高看にすすんで看護師の資格を目指すようです。今年その中に、1年しっかり勤めて学費を貯めて来年高看に進学するという人がいました。目標に向かって頑張る人達をみて教えている方も元気をもらえます。准看護学校に携わると、勉強って何歳になってもできるし、その人の意欲が勉学には一番大事だと感じます。何歳になっても毎日が勉強。『少年老い易く学成り難し』痛感する毎日。医聖といわれるHippocrates、我が母校にもその銅像があり、"Ars longa, vita brevis・・・"という語句(英語では "Art is long, life is short.")  が台座に刻んであります。

ひな祭り

 今日は桃の節句。お祝いを計画されている家庭も多いでしょうか。さて、一昔はやった連想ゲームではないですが、桃の節句→女の子→子宮頚癌予防ワクチン・・・に持って行くのにはかなり無理がある!?昨日NHKで子宮頚癌予防ワクチンの公費負担を仁科明子さんらが訴えているニュースが流れましたが、杉並区では新中学生を対象に全額公費負担を決めたということも同時に報道されていました。住む地域での格差もこれからは広がるのでしょうか。
 また、同日浜田先生からフィリピンで麻しんが流行しているとの情報(The Manila Times online)を教えていただきました。フィリピン全土では、この2ヵ月足らずの間に約700名の麻疹患者が報告され、2010年始めから2月13日までに報告された麻疹患者数は、前年同期よりも70%も増加しているとのこと。日本では沖縄で麻しんの流行があり、乳幼児がなくなる事態が出て、2001年の沖縄県はしかゼロプロジェクト委員会の発足に至ったことを思い出しました。宮崎でも1992年、 1995年、 1998年、 2001年と2年おきに比較的大きな流行が発生し、2002年9月に県医師会、 市町村および県などを実施主体として「みやざきはしかゼロ作戦(プロジェクト“M”)」事業が立ちあげられた経緯があります。交流が地球規模になっているグローバルな現代社会、しつこいようですが、予防できる病気はぜひ予防したいものです。