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電池の誤飲

 民主党の圧勝に終わった総選挙。医療・福祉に優しい国になってほしいと切に願うのみです。
 さて、乳幼児の誤飲、特にボタン電池の誤飲は比較的よく見られるのですが、8月号の日本小児科学会のInjury Alwet(傷害注意速報)にボタン電池の誤飲のケース2例が報告されました。いずれも、1歳代の乳児で、誤飲4時間後に全身麻酔下に摘出されています。しかし、2例とも食道粘膜の損傷を認め、うち一例は約2週間入院、もう一例はコイン型のリチウム電池(直径20.0mm、厚さ1.6mm)を誤飲して食道に穴があいてしまい、26日間も入院しています。電池の小型化、薄型化、長時間使用に耐えるよう電池の起電力が高くなる傾向等もあり、ボタン電池誤飲後の後遺症を残す可能性が以前より増しているようです。子どもはまさかと思うようなものでも口にします。危ないものを手の届く範囲に置かないよう、乳幼児のおられるご家庭は特にご注意くださいね。

光陰矢のごとし

 今年も開業前に勤務していた病院でみていた子どもさんから、便りが届きました。一年一年成長の跡を見せてくれます。今年ではや18歳、、大学を目指しこの夏も頑張っているようです。自分も高校三年の頃、夏の暑さに辟易し、あと残り時間がわずかという焦燥感のようなものにも駆られながら過ごしていたのを思い出します。(今の年齢になっても試験に遅れたり、答案を書く時間が足りなかったりする夢を見て飛び起きる小心者の私です。)子どもたちの成長ぶりを目にできることは、小児科医になってよかったなと思うことの一つです。日々、子どもたちからエネルギーをもらっているように思います。
 さて、このブログもあっという間に1年がたっていました。毎日アップするというわけにはいきませんが、皆様の拍手にも支えられながらどうにかこうにかやってこられたような感じです。これからも応援よろしくお願い致します<(_ _)>。
☆8月30日(日) 午前9時から10時半臨時診療致します。お困りの方はどうぞ。

学校医部会(part2)

 もう一つの特別講演は、NPO子どもメディア専務理事 古野 陽一 氏による「ケータイ・ゲーム・ネットと子ども」というものでした。演者は、最初はゲームソフトを作る側のベンチャー企業を学生時代に立ち上げた人で、結婚、子どもができたのをきっかけに、正反対の立場に立って活躍されている方です。さすがに、詳しかったです。私自身、携帯はいつでもどこでもやりとりができて便利ぐらいの感覚しかなかったので、携帯と子どもを取り巻く現状に唖然としてしまいました。自分なりに講演の要旨をまとめてみました。
1)子どもは携帯をメール、ゲーム、サイトアクセスに使っている場合が多い。35%は電話としては使っていない!
2)授業中、食事中、なんと入浴中にも、また、小学生でも23時以降の深夜に携帯を使っている子どもが結構いる。
3)プロフィールサイトやゲームサイトなど、個人情報の流出の危険、いじめ、誹謗中傷、犯罪の増加などリスクが高い。
4)ケータイが作り出すのは、親の安心=油断だけ。連絡用に持たせたいならネット解約した通話のみの携帯電話にした方がよい。
5)3歳児でも20%、5歳児では60%もがゲームをしてる。幼児期から小学校低学年までは、空想の世界で遊び、創造力、自発性が育つ時期。ゲームはその機会と時間を奪う。
6)ゲームでは、人の命、痛みにリアリティがない。命に対する尊厳が薄い=生への欲求の低下をきたす。
7)ケイタイ、ネットゲーム中毒者の脳は、薬物中毒者に似たパターン。長時間使用による体調不良、ひいては家庭をも崩壊させる。
8)依存症に近づいてくると、理性だけではやめられない。
9)メディアOFFの習慣化が早期予防策になる。朝はテレビOFFでスタート。食事の時はテレビOFF。
10)テレビ・ビデオ・ゲーム・パソコン・ケータイの合計一日2時間以内(ゲームは30分以内がベスト)、ゲームはしない日を作る。
※参考図書 『「メディア漬け」で壊れる子どもたち』 清川 輝基・内海 裕美 共著 少年新聞社
☆~親子の対話による~ケータイ問題対応マニュアル NPO法人子どもとメディア 2009/05/28版
 このマニュアルは非売品です。院内で閲覧できるようにしましたが、家でじっくり読みたい方は声をおかけください。

学校医部会(part1)

 8月22日(土)はの午後休診でご迷惑をおかけしましたが、その時間、宮崎市で県の学校医部会総会があり出席してきました。そのなかで特別講演が二つありましたが、今回はそのうちの一つ神奈川県警友会けいゆう病院 小児科部長 菅谷 憲夫先生の「ブタ由来新型インフルエンザとその対策」の講演要旨を自分なりにまとめてみました。
1)新型インフルエンザやブタインフルエンザに弱毒も強毒もない(弱毒、強毒は鳥インフルエンザに使う)。いまだにマスコミは誤用し続けている。
2)日本での流行第一波はこれから(9月から10月頃か)。
3)ECDC(欧州疾病対策センター)予測を日本に当てはめると、この流行第一波で人口の20~30%すなわち2,560万人~3840万人が発病(うち小児が30~40%)、その1~2%;25~77万人が入院。ニューヨークのケースではその約23%は4歳未満。(ワクチンの優先順位よりもこれだけの入院を受け入れる医療体制にあるか、患者に使うレスピレーターが足りるかどうかを国は真剣に考えるべき)。その0.1~0.2%;2.5万人~7.7万人が死亡。また、新型インフルエンザでは、その死亡する年齢層が低くなると予想され社会的影響が大きい。
4)WHOの勧告:ハイリスク群(4歳以下の新生児、乳児)、65歳以上の高齢者、妊婦、呼吸器疾患、心疾患、肝疾患、糖尿病、ガンやHIVで免疫低下の患者)は、重傷度に関係なく、ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフルやリレンザ)での治療を徹底すること。
5)新型インフルエンザワクチンは第一波には間に合わない可能性。また、効果に過度の期待を抱かない方がよさそう。それよりも、第一波の流行では、抗インフルエンザ薬による治療が重要。
 次回にもう一つの特別講演の要旨を紹介します。

解熱剤

 新型インフルエンザがいよいよ流行期に入りつつあるようですね。致死率も通常のインフルエンザの5倍とのデータも発表され、子どもが熱を出すといつもより不安が増す方も多くなっているのではと危惧します。
 さて、先日大人用の解熱剤(ボルタレン)を幼児に使ってしまったと救急車搬入がありました。幸い大事には至りませんでしたが、子どもを預かっていたおばあちゃんの方が真っ青になっていました。夏休みで子どもだけが帰ってきていて、“熱が出た”とあわてて近くにあった解熱剤の座薬を使ってしまわれたようです。使った後で、子どもに使えるかお母さんに電話したところ、それは大人用だと言われ救急隊に電話されたようです。熱が出ると頭がおかしくなると信じていらっしゃるおじいちゃん、おばあちゃんは結構多いようで、親よりも心配されることがあります。現在では、熱は病原体をやっつけるために一生懸命出しているということが分かってきており、熱が出たからといって慌てる必要はありません(インフルエンザの検査も、熱が出てすぐよりはある程度時間がたたないと陽性に出ないことも少なくありません)。熱は数値化できるので、38度から40度になったりするとドキッとするかもしれませんが、数値化できない状態をこそよく観察してくださいね。熱は誰でも計ることができますが、顔色、機嫌、全身状態など数値化できない状態はいつも一緒の家族の方が良く分かりますからね。
☆8月22日(土)午後の診療は、学校医部会総会出席のため休診となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

食品アレルギー表示のトラブル

 お盆で帰省していた子どもや妹たち家族も今日宮崎を離れ、いつもの生活に戻ります。久しぶりに帰ってきた身内に、郷土料理をふるまわれたお母さんも多かったのでは。食事といえば、食物アレルギーのある方は、食べ物を慎重に選んでらっしゃる事と思います。しかし、食品と添加物に表示されるアレルギー物質で義務づけられているのは、【卵、乳、小麦、エビ、カニ、ソバ,落花生】のわずか7品目です。最低この表示を目安に対応策をとることになりますが、表示漏れや製造過程での混入等種々の要因で表示されていても事故が絶えないようです。企業任せでは対応が間に合わないこともあり、〈アトピッ子地球の子ネットワーク〉は今年3月「食物アレルギー危機管理情報」というサイト{(https://www.atopicco-foodallergy.org/consumer/consumerInit.do)}を立ち上げ、迅速な情報提供を登録者(登録無料)にメールでその都度提供しています。同サイトでは患者の失敗例等も掲載しています。利用価値が高いと思います。一度サイトをのぞいてみませんか。

時代小説~ミステリー

久しぶりに、いい時代小説に巡り会いました。『八朔の雪 みをつくし料理帖』 高田 郁 著 ハルキ文庫 
澪(みお)という天涯孤独の身になった少女が、命の恩人で今は店をなくした御陵さんを助けながら料理の道を追求していきます。一途に好きな道を究めていこうと前向きに生きていると、いろんな人に支えられながら幸せな人生を全うできるんだと思わせてくれます。小さい頃のエピソードとラストシーン、ジーンときます。著者は、漫画の原作でデビューしている人なのですね。
夏の熱さを忘れさせるほど、おもしろかったのは「ハゲタカ」の真山 仁が書いた第3弾「レッドゾーン」 講談社。ミステリーでは「ミレニアム1」 スティーグ・ラーソン著 早川書房。いずれも上下巻あり、ボリュームもありますが夢中になって読みました。ミレニアムは2,3と三部作で、書評通りおもしろいかどうか分からなかったので、1しか購入しなかったのですが、次をすぐ読みたくなりました。著者が、世界的ヒットを知らないうちに、刊行後まもなく亡くなったのはとても残念です。
☆『ねないこだれだ』 せな けいこ さく え 福音館書店
 『わにわにのおふろ』 小風 さち ぶん 山口 マオ え 福音館書店
  『さつまのおいも』 中川 ひろたか 文 村上 康成 絵 童心社
 『アンパンマンとおむすびまん』 やなせ たかし 原作 トムス・エンタテイメント 作画 フレーベル館
  が待合の本棚に仲間入りしました。

妊婦と新型インフルエンザ

 ついに新富町でも新型インフルエンザの集団感染がありました。高鍋もいつ出てもおかしくない状況です。さて、日本産科婦人科学会は「妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ(H1N1)感染に対する対応Q&A」を公表していますが、その一部をこのたび改訂しました。この中で、「妊婦は重症化しやすいことが明らかになりました」と注意喚起しています。さらに、妊婦への感染が確認された場合は抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)の早期服用を、患者と濃厚接触した場合は予防的服用を勧めています。気になる抗インフルエンザ薬の胎児への影響については、「抗インフルエンザ薬を投与された妊婦および出生した児に有害事象の報告はない」との2007年の米国疾病予防局ガイドラインの記載を紹介した上で、服用による利益が「可能性のある薬剤副作用より大きいと考えられている」としています。詳しくは、「日本産科婦人科学会」のホームページをご覧くださいね。今シーズン、ウイルスが強毒化しなといいのですが。

立秋

 休診中は大変ご迷惑をおかけしました。早いもので、もう暦の上では立秋なのですね。まだまだ、暑い日が続いています。私も明日からの診療にモードを切り替え、休んでいる間の新聞を早速チェック。延岡と都城で新型インフルエンザの集団感染があったようですね。幸い西都・児湯地域は現時点では川南以外で集団感染はみられていないようですが、民族移動が始まるこの時期、要注意ですね。かくいう私の妹も今日帰省、その後もう一人の妹と子供達も帰省、久しぶりに賑やかになります。
 ☆お盆は通常通り診療致します。

夏休み

電車に乗って一つ空席が。家内に譲って入り口付近にたっていたら、隣の男性がすくっと立ちあがりました。もしかして、席を譲ってもらった!?今時の若者も捨てたものじゃないなと思う反面、譲られるような年になった!(^_^;)うれしいような悲しいような。今日は蝉やウグイスの鳴き声を聞きながら森の中を2時間半歩きました。。いつも診察室のイスに座って一日が過ぎることが多いので、汗もかき疲れもしましたが、せせらぎの音と木立を抜ける風が心地よかったです。森を歩いていると家族連れや、カップル、女性グループと結構すれ違いますが、お互いに「こんにちは」という挨拶が自然に出ます。不思議ですね。自然に触れると人に優しくなれるのかな。

不慮の事故

 8月2日は、休日在宅医でしたが、新型インフルエンザもなく、百日咳も少なくなった印象です。さて、夏休み、皆さんは海派ですか?山派ですか?私自身は浜が近いのに泳ぎが苦手で、歩く方が好きで夏でも山歩きの方がいい方です。さて、夏休み、子どもの事故で心配なのは溺水です。川や海での事故が多いように思えますが、0~1歳では溺水の77%が浴槽内の事故だそうです。以前、お風呂用浮き輪での事故が問題になりましたが、非常に類似した製品(浮き輪のしたにパンツ型シートがある)がプール用として販売されているとのこと。ご注意ください。お風呂場での事故を防ぐ方法としては1)浴室に鍵をかけて子どもがひとりでは入れないようにするのが一番でしょうか。あと2)残り湯をしない。3)浴槽の蓋を硬い材質にするのも有効でしょう。事故を未然に防ぐ工夫と、プールや、川、海ではくれぐれも子どもから目を離さないよう注意して楽しい夏を過ごしましょう。
8月4日(火)~7日(金)まで休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
☆お盆は通常通り診療致します。