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新日本脳炎ワクチン

 新しい日本脳炎ワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン;商品名ジェービックV)は、当初の予定からするとかなり遅れましたが、6月2日にやっと発売されることになりました。予防接種実施規則一部改正が6月2日(火)になり、5月下旬には出荷できるようでしたが、混乱を避け(改正前だと任意接種になってしまう。6月2日以降だと定期接種)この日に合わせての発売延期になったようです。ただ、発売に踏み切った割には品物自体が数少なく、各病院にも当初は数本から多くて10本くらいの割り当てといわれています。もし新しい日本脳炎ワクチンを希望される方は、早めの予約をお願い致します。ただし、この新日本脳炎ワクチンは、現時点では日本脳炎のⅠ期初回と追加接種のみが対象になり、小学校での2期ではこの予防接種は使えず、従来の予防接種を受けていただくことになります。ご注意ください。ただ、従来のワクチンの最終製品(有効期限は2010年3月9日)の本数は20万本とのこと。つまり、日本では来年の3月10日以降は従来のワクチンも接種できなくなりそうです。受けていない予防接種のある方は、季節のいい時期に予防接種は済ませておきましょう。

院外活動

 先週金曜日の夜は診療終了後、病院のスタッフと宮崎市の勉強会に参加してきました。講師の女性はとても話上手で、コミュニケーションについて楽しく学ぶことができました。今週は、月曜の予防接種の時間が《高鍋町要保護児童対策地域協議会》で、火曜日の予防接種の時間は《西小学校の健診》で予防接種の時間が二日続けてつぶれてしまい、ご迷惑をおかけしました。前者の協議会では、虐待が増えていること、取り組みの結果解決に向かった事例の報告がありました。また、保健所から『こども・ほほえみダイヤル事業』の紹介がありました。それは、県下全域を対象として児童問題全般について、9時から24時年中無休で保護者や児童本人からの電話相談に応じる事業です。℡0985-28-4152です。年間500件の利用があるとのことでした。火曜夜は宮崎の急病センターにて当直、雷雨もあり少ないかなと思ったらそれなりに起こされ、水曜日は目が乾燥し、目をしょぼしょぼさせての診察でした。不快な思いをされた方もおられたかもしれません。この場を借りてお詫び申し上げます。健診で赤ちゃんのみずみずしさが特にうらやましくなった一日でした。その夜は《高鍋町国保運営委員会》がありました。高齢化による医療費の伸びと不況や雇用環境の悪化等で保険税の収納率の低下が懸念されています。収納率が93%を下回ると町への交付金が減額され、保険税のアップという悪循環がおこります。新型インフルエンザによる医療費への備えも考慮しなければならず、厳しい状況のようです。今日木曜の午後は再び西小学校の健診でした。成長した子供たちをみる楽しみがあります。それにしても、私たちの頃は一クラス40人以上で1学年6クラスあったのですが、今ではその半分以下で一抹の寂しさが。そして来週水曜再び急病センター当直。もう一踏ん張りです。

子どもの生活習慣病

 新型インフルエンザも幸いまだ宮崎では発生しておらず、関西の方でも一段落したようで、よかったです。さて、この度『宮崎発 防ごう!子どもの生活習慣病』 鉱脈社 本体1,400円 という本が発刊されました。長年、宮崎県立病院で小児科部長としてご活躍され、現在宮崎県健康づくり協会健康推進部長をされている浜田 恵亮先生が書かれた本です。「今の子どもたちの多くは、食べる、遊ぶ、休むといった基本的習慣でさえこわれているので先が心配だ、子どものときに不適切な生活習慣を修正することがメタボリックシンドローム対策の最も有効な方法の一つではないか」という思いで書かれた本です。宮崎の子どもたちは太り気味、大人も肥満気味で一日に歩く歩数が少なく、子どもと大人の生活パターンに関連があることが示唆されています。また、宮崎の小学校4年と中学1年生で行われている生活習慣予防健診で、医学的管理、経過観察、生活指導が必要な子どもたちは、7,8人に1人という心配になる結果がでています。図表も豊富でわかりやすい本です。一度読んで、子どもたちや自分たちの生活を見直してみませんか?当院の本棚にも置いておきますのでどうぞ。

大変だ!

 新型インフルエンザが、関西以外にもじわじわ広がりつつありますが、先日熱を出した子どものお母さんが「インフルエンザの検査をしてください」と来院されました。近くにリスクの高い人がいたのかなと思ったら、「検査して新型インフルエンザじゃないと証明されないと子どもを預かってもらえない」と。そもそも検査をするかどうかは、経過や症状を診て医師が判断することです。まだ宮崎で患者さんがでたという段階ではなく、季節性のインフルエンザのように流行しているわけでもないのにです。これは、やはり預かる側の過剰反応でしょう。子どもは、ちょっとしたことで熱を出します。熱を出したから即インフルエンザの検査をしていたら、検査キットがいくらあっても足りませんし、医療費を押し上げることにもなります。それでなくても、規制がかかり、発注しても新たな検査キットはなかなか手に入らず(政府主導でインフルエンザ関連の検査キットや治療薬は関西優先になっているようです)、残っている手持ちのキットを大切に使わないといけない病院が大半です。また、今回の報道でおわかりになったことと思いますが、熱が出てすぐの検査では、本当はインフルエンザだった人も陰性になることがあるということです。幸い今回の新型インフルエンザは、鳥インフルエンザがらみのような強毒性ではないようです。熱が出たからすぐ検査とあわてることなく、子どもの熱以外の状態に注意を払ってくださいね。『かきくけこ』でチェック!『か;顔色、き;機嫌、く;食うか(食欲)、け;血圧(循環)、こ;呼吸』
 それと、咳エチケットに加えて、手洗いの励行を。マスクだけでは、防ぐことはできません。何故なら目からもウイルスは侵入するからです。手をしっかり洗いましょう。
 それにしても、マスクも手指消毒液もあっという間に手に入らなくなりました。これだけ、新型インフルエンザに備えようといわれてきたにもかかわらず、まだ日本全国に拡大したわけでもない現時点で予防の品が不足するとは!(作る側の備えはどうなっていたのだろう?)強毒型の新型インフルエンザが入ってきたら・・・ゾッとします。

国内発生

 新型インフルエンザの流行が拡大していますね。大阪の中学、高校等は休校になったそうですが、高校生等がカラオケ店に列をなしたというニュースも入ってきています。感染防御のための休みが、意味がなくなってしまっています。幸い、まだ宮崎では発生がないようですが、時間の問題かもしれません。ここ数日、時間外に「熱が高くなった」と心配する電話が増えています。また、予防的に抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザ)をほしいという電話もあります。しかし、関西の流行の広がりを受け、現在タミフル、リレンザの流通には厚生労働省から規制がかかっており、まだ流行していない宮崎での予防投与は控えることとの通達もきております。現時点では、手洗い、マスクをして、できるだけ人混みを避ける、夜更かしや暴飲暴食を避け体力の低下を招かないようにする等の自己防衛をしっかりすることです。大阪、兵庫などの関西方面に行った後や、その地域の人と接触した後に発熱した人は、先ず宮崎県発熱相談センター 24時間対応 フリーダイヤル 0120-793-089 に電話して指示を仰いでください。現時点で治療用の抗インフルエンザ薬が足りないという状況ではありませんので、心配しすぎないようにね。それ以外の発熱は、かかりつけ医で大丈夫ですよ。
 *院内で鼻をかんだりした後は、ジェルタイプの消毒液を受付に用意していますのでそれを使用してくださいね。

手紙つながり

 アンジェラ・アキの『手紙』という歌が好きになって、久しぶりにアルバムを購入しました。思春期の何とも不安定なこころの揺れと不安、そんな子ども達の背をやさしく前へと押しているような歌詞と彼女の素晴らしい歌声に聴き惚れました。思春期まっただ中の子ども達がこの歌と出会えたことはしあわせだなと思っていたら、今度は、年老いた親から子どもへのメッセージがこころ揺さぶる歌に出会いました。 樋口了一/手紙 ~親愛なる子供たちへ~です。手紙の歌詞をネットで探していたら、You Tubeで樋口了一の歌を聴くことができました。ほんとに今の時代は便利ですね。そんな時に同じサイトで偶然、馬場俊英という歌手を知りました。歌詞付きの歌や彼の弾き語りを聴いて、即ファンになりました。アンジェラ・アキと樋口了一が歌っている間の世代の歌というところでしょうか。いろいろ調べてみると、その道では結構知られている人なのですね。コブクロをはじめ、いろんな人がこの人の歌を歌っていたり、DVDやテレビドラマ、CMで使われていることを知りました。思わぬ出会いに得した気分。
☆ふしぎなえ 安野光雅 え 福音館書店
  ふしぎなさーかす 安野光雅 え 福音館書店 が待合の本棚に仲間入りしました。 「ふしぎなえ」は、エッシャーを思い出させるふしぎなえで文字のない絵本、不思議なサーカスも2ページに文字があるだけ。安野さんの不思議な世界を親子で楽しんでください。
 *子ども達に大人気で、すぐぼろぼろになってしまうアンパンマンの絵本も追加しましたよ。

子どものうつ病

 5月は新しい環境に適応できず、うつ病に似た精神状態がでやすい時期でもあります(いわゆる五月病)。おとなのうつ病が最近話題に上ることが多いのですが、子どものうつ病も増加しているようです。北大医学部の傳田健三先生によると大うつ病性障害(いわゆるうつ病)の有病率は小学4年生で0.5%だったのが、中学1年生で4.1%と増加して成人の有病率に近い値になっているそうです。うつ病の診断基準は、DSM-Ⅳ{ アメリカ精神医学会の定めた、精神科医が患者の精神医学的問題を診断する際の指針を示したもの;精神障害の診断と統計の手引き (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders) }によると以下の症状のうち5つ以上が2週間以上持続し、少なくとも一つはA症状。
A症状 1.抑うつ気分(子ども、青年はイライラ感でも良い)
     2.興味・喜びの減退
B症状 3.食欲不振、体重減少(ときに過食)
     4.不眠(ときに過眠)
     5.精神運動性の焦燥、または制止
     6.易疲労感、気力減退
     7.無価値感、過剰な罪責感
     8.思考力・集中力減退、決断困難
     9.自殺念慮、自殺企図
 これらのサインを見逃さないようにしたいですね。私が思うに、親が日々楽しむこと(ちなみに私はご飯がおいしく食べられるだけで『しあわせー』としばしば声に出しています)。、仕事以外に興味のあるものを持っていきいきしていると、子どもの立ち直りも早いのではないかと思います。落ち込みそうになったら、くよくよしてもはじまらない、と開き直りましょう。時が解決してくれることもあります。ケ・セラ・セラ。 一度きりの人生おおいに楽しみましょう。

発熱相談センター

 5月7日夜、新型インフルエンザ関連で緊急の児湯医師会理事会が開催されました。いざというときは、発熱外来の応援を会員全員で行う方向にはなりましたが、細かい点では問題山積みといったところです。
 さて、皆様ご存じかと思いますが、新型インフルエンザの拡大を防ぐべく、
1)10日以内に新型インフルエンザが蔓延している国(現時点ではメキシコ、アメリカ本土、カナダ)又は地域に滞在もしくは旅行した方、又は新型インフルエンザ患者、その可能性のある患者に接触した可能性のある方で
2)38度以上の発熱又は、
 ア)鼻汁もしくは鼻閉 イ)咽頭痛 ウ)咳 エ)熱感や悪寒がある方は、
かかりつけ医を受診するのではなく 、先ず宮崎県発熱相談センター 24時間対応 フリーダイヤル 0120-793-089 に電話して指示を仰ぐ形になります。児湯郡内の感染症指定救急医療機関は、都農町立国保病院になります。
 また土、日、祭日の夜7時から11時は、小児救急医療相談(プッシュ対応固定電話からは♯8000 携帯電話やダイヤル式の電話からは 0985-35-8855)があります。ご利用ください。
 

GW

今日でGWもおしまいですね。皆様はどんなGWでしたか?私は久しぶりに両親を連れて妻の実家の福岡へ。そこで子供と孫と落ち合いました。顔を見たとたんに孫は大泣き。やはり覚えていてくれなかったかと落胆しつつも次第に慣れて、抱いても笑顔をがみられるようになり喜んでいたらお別れです。長いようで短い連休でした。
 連休中も新型インフルエンザの話題で持ちきりの日本、発熱した患者さんの診察拒否までが話題になっているようですが、新型インフルエンザ(H1N1型)の脅威が拡大する中、毒性でけた違いに上回る鳥インフルエンザ(H5N1型)にエジプトで今年感染した人の数が4日現在で、昨年1年間の8人の倍を超す17人に急増しているようです。こちらまで拡大しなければいいのですが。
 備えあれば憂いなし。咳エチケットや食糧備蓄はもちろん、普通の予防接種(MR,ポリオ、三種混合おたふく風邪、水痘等)もしっかり受けて、新型インフルエンザのダブルパンチを受けないようにしましょう。

新型インフルエンザ

 新型インフルエンザの呼称が、豚インフルエンザから「インフルエンザA(H1N1)」に改められました。豚肉を扱う食品関連で風評被害がでていることに配慮されたようですが、通常冬に流行るインフルエンザのA型とまぎらわしいですね。やはり、普通に新型インフルエンザの方が聞いたり書いたりした時にわかりやすいので、ここでは新型インフルエンザにしております。さて、今回新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルがフェーズ3から4そして5(かなりの数の人から人への感染がある;大流行の前段階)へと引き上げられましたが、医療の分野にも即影響が出てきました。タミフル、リレンザに規制がかかり、薬問屋さんから我々医療機関に注文通りに納入されなくなりました。まだ、少なくなったとはいえインフルエンザの発生もある状況ですが、在庫がないところでは薬を出せないことになります。これが冬場の通常のインフルエンザの流行期と重なるとどうなっていたでしょう!?
 さいたま市では1日、市立の小中学校や高校など165校の全児童生徒に、家庭で毎朝体温を測り、その記録を学校に提出してもらう取り組みを始めたようですが、個人的にはどうかな?と思います。家で熱があった子どもは学校にそもそも行かないのでは?熱を出して休んだ子どもへの過剰反応や、いじめ等につながらなければいいがななんて老婆心ながら心配になります。そんなことより、①石けんと水による手洗いの励行。石けんがなく手が汚れていない場合はアルコールベースのハンド・ジェルを用いる。②咳やくしゃみをするときはティッシュペーパーで口や鼻を覆うこと。使ったらゴミ箱に捨てること。その後も手洗いするという極めて常識的なことを啓蒙し、実践することが大切なように思えます。