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予防接種週間

 2月28日から3月8日まで『子ども予防接種週間』です。こういう週間があるのを知っている人は少ないと思いますが、昨日の「宮日新聞」が特集記事として取り上げていたので、それで初めて知った人もいるかもしれませんね。この時期にあえてこういうキャンペーンをしているのは、3月末で公費が切れる人でまだ予防接種をしていない人に対する呼びかけの意味合いが強いですね。特にMR(麻しん、風しん)Ⅱ期(就学前児童対象)の接種率が全国最下位になった宮崎としては、この1ヶ月でどれたけ受ける人を増やせるかにかかっています。しかし、当院でいえば今日MRⅡ期が特に増えたかというとそうでもありません。昨今若い世代では、新聞をとる人が少なくなっているとか。いかに大切な情報を確実に届けるか、このブログがその一助になればいいなぁと思いながら、子育て世代のアクセスが増えるように頑張っていこうと決意を新たにしたところです。リクエストがあったら遠慮なく連絡くださいね。

BOX!ボックス

『Box!ボックス』は『永遠の0』(以前「すこやか通信」の本の欄で紹介しました。未読の方はこちらもお勧めです)の著者、百田尚樹の手による掛け値なしにおもしろいボクシング小説。ボリュームのある本ですが、読み進んでいくと没頭してしまい、それを感じさせません。最初ボクシング小説なのに、何故題名が『BOX!』なのかピンと来ませんでした。でもちょっと考えたら、boxing=box+ing、boxには、箱以外に、平手打ち(を食わす), げんこつ(でなぐる); ボクシングするという意味があるのですね。この本を読むまでは、ボクシングってスポーツといえるのかななんて思っていましたが、この本を読んで、特に、scienceという英語に、自然科学、知識という意味以外にボクシングなどのわざ, 技術という意味があることを知ってからは見方が変わりました。百田ワールドにどっぷりつかってください。
☆今週、待合室の本棚に加わった絵本 手にとってみてください。
1.とべバッタ 田島征三  偕成社
2.くまこちゃんのみずたまはんかち なかや みわ さく・え すずき出版
3.どんどこももんちゃん とよた かずひこ 童心社
4.もこ もこもこ たにかわ しゅんたろう さく・ もとなが さだまさ え 文研出版 

Hibワクチン出荷制限始まる

 2月12日に予告しましたが、Hibワクチンの出荷制限が現実のものになりました。一施設あたり、月3本が基本になりそうです。接種希望の方は早めの予約を。ワクチン業者への締め切りが毎月10日になります。10日までに予約した分が25日に入ってきます。例えば、3月10日までに6人予約したら、3月25日に3本、4月25日に3本、すなわち3月10日以降に予約した人の分は5月25日というふうに、予約が遅れれば遅れるほどずれ込んでいきます。輸入に頼っている弊害が出てきています。予防接種に関しては、国が責任を持って勧めていってほしいのもですが、今の日本のトップをみていると期待する方がバカかな?なんて、こっちがくだを巻きたくなる気分ですね。
*MRⅢ、Ⅳ期及び、日本脳炎の追加、Ⅱ期、二種混合Ⅱ期の人で未接種の人は、残すところあと1ヶ月です。できるだけ早く接種してくださいね。

HIV

2008年の1年間に日本国内で新たに報告されたHIV感染者は1113人、発症患者は432人で、いずれも過去最多(男性1442人、女性103人)となり、発症患者数以外は6年連続で最多を更新したことがわかりました。アメリカでは、影響力のある米国内科学会(American College of Physicians:ACP)が13~64歳の全ての患者さんに型どうりにスクリーニングすることを勧告しました。というのも1)感染を自覚していない人々が、年間推定約20,000人以上の感染者をさらに増やしているということ2)HIV感染の早期診断と治療は、生存を伸ばし、他の人にHIV感染が広がることを減少させるということが主な理由です。もちろんアメリカのことですから費用対効果の面も考慮されています。日本でもGLAYのTERUがHIV検査を受けようというCMに出演していますね。HIV検査は、保健所で無料でかつ匿名でも検査を受けることができます。しかし、エイズ予防という観点から検査を受けること以上に大事なことは、コンドームの使用です。今の日本を見ていると、中学生以上にはしっかり伝えていく必要があるように思えます。
☆2月22日(日) 午前9時から11時 臨時診療します。お困りの方はどうぞ。

最新のMR接種率

 最新の県内30市町村のMR(麻しん、風しん)接種率(12月1日回収時点)がでました。MRⅡ期に関していえば、宮崎は全国で最下位の57.5%でした。県内市町村で一番良かったのは椎葉村の89.7%、児湯5町は川南町が54.6%で19位、高鍋町が54.5%で続き、都農町は、45.5%で25位、木城町30.2%で28位、そして新富町が23.7%で最下位でした。MRⅢ期は川南町63.1%で16位,木城町60.9%で19位、新富町53.4%で24位、次いで高鍋52.7%、そして都農町は21.6%で最下位。MRⅣ期は川南町68.2%で8位、木城町59.1%で11位、高鍋町54.7%で14位、新富町51.9%で18位、都農町37.7%でまたまた最下位でした。児湯5町は、危機的状況で、しかも最下位も新富、都農が占めている状況です。4月まで早いものであと一月ちょっとです。対象年齢で未接種の方が周りにいたら、ぜひ一言声をかけてください<(_ _)>。その子ども達のためだけでなく、流行が阻止されればひいては、自分の子どもや今から生まれてくる子ども達のためにもなります。 よろしくお願いいたします!

チョコレート

 14日はバレンタインデーでしたね。何故かバレンタインデーの定番はチョコレート。子ども達の中でも、何個もらった、もらわない等悲喜こもごものちょっとしたドラマが繰り広げられたかな?日経に「夫婦のバレンタインデー」というおもしろい記事が。それによると毎年夫にチョコレートをあげている妻は63%。ちなみにわが家は37%の仲間。チョコ以外にも贈り物をしている妻が77%。もらって嬉しかった贈り物を男性に尋ねたところ、。「一言添えたカード」「なんといっても笑顔」など、品物よりも妻の心遣いを挙げる人も目立ったとか・・・。さて、たくさんもらったお父さんもいらっしゃったかもしれませんが、もらったチョコをいっぺんに食べない方がいいですよ。チョコレート1g=9kcal。普通の板チョコ50gで280kcal。大盛りご飯165g 240Kcal、どんぶり一杯のご飯(220g)が320kcal。チョコは結構油脂と砂糖を使っています。そして、常習性も併せ持つとのこと。たくさんもらった人は、周りの人にお裾分けを(ちなみに私はその心配はいりません)。

学会報告2(細菌性髄膜炎)

 宮崎県下における過去6年間の細菌性髄膜炎の動向が、県立延岡病院の本田Drから発表されました。県内の病院へのアンケート調査の結果です。それによると宮崎では過去6年間に71名の方が細菌性髄膜炎になっており、そのうち7例に後遺症、3名の方が亡くなっています。原因となる細菌はH.influenzaeが最多でかつ、その頻度が増している傾向にあることがわかりました。年平均11.1名の発症、5歳未満の人口罹患率は21.7人/10万人です。発症年齢は1歳7ヶ月に中央値があり、0歳から5歳までに多く、Hibワクチン接種年齢に相当します。H.influenzaeによる髄膜炎を予防すべく導入されたHibワクチン。当院でも接種を始めましたが、全国的にはメーカー側の当初の予想を上回る予約が入っているようで、場合によっては接種を希望されてもワクチンが供給できない事態がおきそうな状勢です。今後、予約数が多くても各施設月3本までに制限される可能性が出てきております。そのような事態に陥った場合はブログでもご報告します。Hibワクチン接種を考えていらっしゃる方は、ブログのチェックをよろしくお願いいたします。
2月15日(日)は休日在宅医です。休日在宅医の診療時間は午前9時~12時。午後2時から5時までです。

学会報告1(ぎんなん中毒)

 昨日の小児科学会で、2歳の男児が銀杏(ぎんなん)を食べた後にけいれんをおこして入院になったケースの報告がありました。昔から、ぎんなんは年の数を越えて食べたらいけないと言われているようですが、この子の場合は20-30粒食べたようです。今までの報告では、小児で7~150粒、成人で40~300粒ぎんなんを食べけいれんを起こしたケースが報告され、中には死亡したケースもあります。なぜけいれんを起こすかというと、ぎんなんには神経に働くビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシン(ビタミンB6と構造が類似)という中毒物質が含まれ、ビタミンB6の働きを妨げることでけいれんを引き起こします。食べて1~12時間以内に症状が出現するようです。銀杏中毒の報告の7割以上が5歳未満の乳幼児ということです。焼鳥屋さん等でも食べられるぎんなん。くれぐれも子どもが勝手に食べないようご注意を。
☆2月11日(水)祝日 午前9時から11時 臨時診療します。お困りの方はどうぞ。

いい奴じゃん

 リストラ、業績悪化、巨額な赤字、昨年来明るい話題が乏しい毎日、こんな時こそ明るい元気の出る小説がいいなぁと思っていたら、ありました。『いい奴じゃん』 清水義範 著 講談社 本体1,500円。日本一運が悪い男荒木鮎太とおねえキャラの親友大道寺薫、おつむは弱いけどナマ脚自慢のナオちゃんの25歳トリオが織りなす青春物語。運は自分でいい方向へ転がせる、まっとうに生きていれば,人生なんてそうこわくない、まず生きてりゃそれだけで御の字・・・幸せになることに図々しく生きていきましょう!というメッセージがすんなり伝わり元気が出ますよ。自信を持って前向きに進めばきっといいことあるさと開き直り、幸運を自分に引き寄せましょう。
☆本日7日(土)は、宮崎市の急病センターの当直、翌8日(日)は、宮崎市で小児科学会。学会で船をこがないかと少し不安ですが・・・。

赤っ恥をかいた日

 今日の午後は、新富町の1歳6ヶ月健診でした。家内が所用で留守にしていたため、珍しくお昼を外で食べることに。午前の診療を終え、診察着を白のジーンズと紺のトレーナーに着替えて食堂へ。日替わり弁当を食べ終えた頃には健診開始まであと十数分。車に飛び乗って健診会場に急いでいた時に、首の周りの違和感が。手で触ってみたら襟が前後ろだー。食堂でちらっ、ちらっとこちらを見る人がいるなと思ったら・・・。時間がなーい。信号で止まったときに慌てて着替え。着替えながらそれまでのことを考えていたら、私の顔はまさに信号と同じ、赤から青へ。さて、健診の後、気分を変えて、時間があったら見に来てといわれていたギャラリーへ寄って帰ることに。そこには、見事というか、芸術的とも言える文字が、きれいに飾ってありました。そうしていると、「お茶をどうぞ」と勧められ、いただいていたら、先生とおぼしき女性が一枚のはがきを「どうぞ」とくださいました。「ありがとうございます。」と受け取ったものの、なんとハガキをひっくりかえして逆さに見ようとしたのです。笑いながら「逆さですよ」となおされ、またまた恥をかいてしまいました。そのハガキには子どもを表す『子』の古文字に遊び心が加わった文字が書かれていました。言われてみれば確かに子どもが両手を広げて楽しそうに笑って見えるとてもいい感じの文字です。恥ずかしい思いはしましたが、小児科の私にまさにぴったりのプレゼントと不思議な縁を感じながら帰路につきました。
☆診察室に飾っていますので、来院された折にはぜひご覧あれ。

中毒、誤嚥

 今日は節分、豆まきをする家庭も多いのでは。子どもが巣立った我が家では、おつまみに枝豆を食べるくらいかな・・・、年齢分食べるのは大変だー。さて、昨日の深夜帯、家の中で炭火で焼き肉をしていたら意識がおかしくなったと赤ちゃんが救急車で搬入されました。機密性の良くなった現在の住居では、室内での炭火使用は一酸化炭素中毒の危険がありおすすめできません。換気には気を使われていたようですが、使用後の炭が室内に置かれたままだったとのこと。一般的な症状としては、軽いときは頭がふらふらする程度ですが、次第に頭痛がひどくなり、嘔吐、脈も速くなり、ひどいと意識消失から死亡することもあります。暖房器具の不完全燃焼でもおこっています。寒くなったこの頃、特に気をつけてくださいね。
 また、節分の時期は豆の誤嚥(あやまって豆を気管に詰めてしまう)も多くなります。豆を口にして走り回ったり、ふざけて笑いすぎて気管にひっかけたりします。ピーナツ誤嚥は気管の中でふやけてしまって、後の処置が大変になることがあります。3歳以下の子どもにはピーナツは勧めません。何はともあれ、節分の後の豆は行儀よく食べさせてくださいね。それでは、福はー内、鬼はー外。
 

笑顔

 1月最後の土曜日は、朝5時過ぎに受診があり、夜は時間外受診が続いて終わったのは8時。一人寂しく食事をしていると、スペインの世界遺産Vizcaya Bridgeを紹介するテレビ番組が目に入りました。その橋自身をみるのも初めてでしたが、そこを行き来する人間模様も味わい深いものがありました。その中で、アフリカの世界でも最も貧しい国からの移民の一人が紹介されていました。一日の家族の生活費が1ドル以下という国からスペインに出てきて、地元バスクの女性と結婚、子ども二人を持つ家族を築いている男性。朝早くからその橋を渡って建設現場へ。夜遅く家族と会うのを楽しみに笑顔で家路へ。撮影スタッフがその家庭へ伺い、思わず彼に「大変な生活ですが、何故そんなに楽しそうなんですか?」というようなことを問いかけたとき,彼曰く「私の国では、どんなに大変なときでもみんな笑顔で過ごすんです」と。すごい、ここにも“幸せの住人”がいた。”まさに、“脳にいいこと”実践してる。まだまだ、私は修行が足りない。