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インフルエンザワクチン

 明日から10月というこの時期に、またまた台風が近づいていますね。気をつけてくださいね。
さて、当院ではインフルエンザの予防接種の予約受付を10月1日から始め、18日からいよいよ予防接種の開始です。それに先立ち、インフルエンザの話題をひとつ。「インフルエンザワクチンは効くの?」と素朴な疑問を持ってらっしゃる方もおられることと思います。今年、予防接種に詳しい崎山小児科の崎山 弘先生による講演『インフルエンザワクチンの効果;意外と知られていない有効性と安全性』が宮崎市で行われました。その講演内容の要旨(有効性)を以下に紹介します。
 『ワクチンの効き目を理解するために、先ず効果と効能という言葉の違いを理解する必要があります。
 1)効果は、ワクチンによって実際に得られた利益を示します。すなわち「インフルエンザワクチンを打った結果としてそのシーズンにインフルエンザに罹患しなかった」という意味です。インフルエンザワクチンを接種しなくてもインフルエンザに罹患しない人もいるので、得られた結果としての効果が、本当にワクチンによるものかを判断することは困難です。
 2)効能は、理想的な集団において最大限期待できる効果を意味します。ワクチンを接種することによって罹患が防げることが期待できる程度を表し、予防接種の有効性は本来この効能で表されます。
 で、その効能はというと、過去に発表された論文等を分析した結果、ウイルス分離でインフルエンザをしっかり診断した場合で効能は65%、厳密なウイルス分離ではなく、インフルエンザと風邪つまりインフルエンザ様疾患を区別しないで診断した場合は34%という結果だった』そうです。インフルエンザの効能は34~65%というところでしょうか。
 ☆ワクチンは接種して効果が出るまでには数週間が必要です。また寒くなると風邪も引きやすくなります。その辺を考慮して接種計画を立ててくださいね。
 ちなみに今年のワクチン株はA/Brisbane(ブリスベン)/59/2007(H1N1)
                  A/Uruguay(ウルグアイ)/716/2007(H3N2)
                  B/Florida(フロリダ)/4/2006 で昨年とは大幅に異なっています。
 *なんと、9月に東京杉並で小学生7名がインフルエンザ罹患という情報が入ってきました。どうもB型のようです。

連絡事項

連絡事項です。10月も臨時診療します。
1)9月28日は休日在宅医です。午前9:00~5:00まで診療しています。お問い合わせは℡ 0983-23-4423にどうぞ。
2)10月12日(日)の午前8時~9時半まで、急患対応致します。
3)インフルエンザワクチンの予約を10月1日より受け付けます。実際の接種開始日は10月18日土曜日からです。院内に予約票をおいています。
4)11月からは平日の診療時間内に受けることができない方のために11月の16日、30日、12月7日の各日曜日の午前中および11月の19(水), 21(金), 26(水),28(金)12月3(水)、5(金)、10(水)、12(金)、17(水)、19(金)の午後6時半から7時の夜間帯にインフルエンザの予防接種を行います。どうぞ、ご利用ください。

水痘ワクチン

 NHKの『ためしてガッテン』の9月24日放送分は、帯状疱疹についてでしたね。帯状疱疹は、水痘にかかったあとに、そのウイルスが三叉神経や脊髄の神経根に潜伏して、身体が弱ったりしたとき(免疫が落ちたとき)に再活性化してみられるものです。激痛を伴う発疹が、身体の半側に帯状に出現するのが特徴です。昔は、お年寄りの病気でした。しかし、どういうわけか最近小児にもみられるようになりました。帯状疱疹から、髄膜炎にまでなった子どもも私は経験しています。私が医師になった頃は子どもの帯状疱疹による髄膜炎はめずらしく学会で発表したこともありますが、現在ではそんなに珍しいことでもありません。水痘ワクチンは、日本の高橋理明先生が開発されました。昔は、白血病などの重篤な病気の子どもが水痘にかかると大変だったのですが、このワクチンのおかげでずいぶん助けられました。番組でも紹介されていましたが、最初は、水痘の予防に開発されたワクチンが、帯状疱疹の予防にも効果があることがわかりました。ワクチンを接種していると帯状疱疹の発症率が半減するというものです(当院でも今年の“すこやか通信4月号”の【診察室から】で紹介しましたのでみられた方もおられることと思います)。開発された高橋Drも番組の中で、帯状疱疹発症を抑えることの方が、意味があるかもしれないとおっしゃっていました。というのも帯状疱疹後の神経痛で何ヶ月も苦しみ、生活の質が落ちる場合があるからです。日本では水痘ワクチンは任意接種ですが、アメリカでは日本のMR(麻しん、・風しん)ワクチンにおたふくかぜのワクチンとこの水痘ワクチンを加えたMMRVワクチンの2回接種が2006年から開始されています。日本で開発された水痘ワクチンの恩恵を被る人が、日本で少ないのは残念ですね。いつものことながら、予防接種行政の遅れはなんとかならないものかと思います。

秋分の日

 お彼岸の中日、みなさんはどのように過ごされましたか?運動会のところもあったようですね。
 昨日は、午前中2時間の臨時診療を終え、80を越えている父母と恒例の墓参りに行ってきました。7月に行った時は、一組だけで墓地らしい?雰囲気だったのですが、今日はさすがに人も多く、お墓も色とりどりの花で飾ってあって賑わっていました。お墓をきれいに水拭きしている人もいて、一緒に心も洗われるようでした。帰りに和菓子屋さんの横を通ったのですが、さすがにお彼岸のおまんじゅうを求める人?で普段よりも多かったようです。食欲の秋でもありますね。腹囲が成長途上の私はじっと我慢。午後は、高鍋のルピナスパークに花の写真を撮ろうと出かけたのですが、ちょうど、植え替えの時期?だったようで、花は少なかったのですが(パパイヤの木がありました)、天気が良かったせいか子ども連れの家族は多く、子ども達が元気よく遊んでいました。
*問い合わせが多くなっているインフルエンザの予防接種ですが、10月1日より予約を受け付けます。実際の接種開始日は10月18日土曜日からです。
☆11月からは平日の診療時間内に受けることができない方のために11月の16日、30日、12月7日の各日曜日の午前中および11月の19(水), 21(金), 26(水),28(金)12月3(水)、5(金)、10(水)、12(金)、17(水)、19(金)の午後6時半から7時の夜間帯にインフルエンザの予防接種を行います。

台風一過の韓国岳

  21日の高鍋は台風一過の青空がのぞきました。いろいろな山に登られている鶴先生ご夫妻にご一緒頂き、子どもの頃以来の韓国岳登山に挑戦してきました。9時半えびの着。えびのは曇ったり、晴れ間がのぞいたりのお天気。えび色に輝くすすきが秋らしい涼しさを感じさせる登山口に入ったのが9時40分。硫黄山を左手にみる頃には汗をかきだし、Tシャツ一枚に。おしゃべりに花を咲かせ、鶴先生の登山やえびのに関するうんちくに耳を傾けながら、1合目、2合目と登っていきます。3合目を過ぎた頃から口も天気も重くなりはじめ、やっと5合目に。林を抜けた開放感はなく、景色も楽しめず、迎えてくれたのは雨。用意した雨合羽を着込み再び頂上を目指すも、一歩一歩足を進めるごとに雨脚がひどくなり、カッパを打つ音がバチバチといった感じに。下山してくる人が、『頂上はすごい状態ですよ』と声をかけてくれます。7合目がなかなかこないなと、ただひたすら足元を見ながら登っていたら8合目の標識が。その頃にはガスと暴風雨で数メートル先が見えない状況。でも、8合目を超えるとそれまでよりは歩きやすくなりました。しかし、状況は好転せず、まさに横殴りの雨が顔を打ち“痛い”やら寒いやら。めがねは高速ワイパーが必要な状況、顔からは雨やら鼻水やらがしたたり落ち悲惨な状況。ひたすら頂上を目指し、11時半頃ついに韓国岳山頂にたどり着きました。行程が大変だった分、達成感もひとしお。やったーやったーと心の中で叫び、急いでデジカメを取り出し,シャッターを必死で押しました。しかし、カシャッというシャーッター音がない。雨に濡れ過ぎたら、デジカメそのものが駄目になると必死に押すも駄目。台風の実況中継をするアナウンサーよろしくこんななか写真を撮るか!?とあせっていたら、なんと動画ポジション。真正面から顔を打つ雨と暴風が、『山を甘く見たらいけないよ』と笑っているようでした。登頂を果たした喜びもつかの間、すぐさま下山開始。もう登ってくる人はいないだろうと思っていたら、ひとり、またひとりとすれ違いました。帰りは登り以上に雨で滑りやすく、緊張しながらの下山。まさか迷うことはないだろうと思いながらも、標識が見えると一安心。5合目まで降りてくると雨も小降りに。ガスもはれ、登山して初めて下の方にレストセンターや国民宿舎が見え感激。その後少し明かりが差してきて、晴れ間に雲を下にみたときは、あらたな感動。下山してあらためて仰ぎ見た韓国岳には、えっ、雲がかかってない!・・・。今なら山頂からのすばらしい景色を目にできたのでは!?ムムム、残念。悔しい思いを胸に、資料館のベンチで頂上で食べるはずのおにぎりをほうばりましたが、そのおいしかったこと。したくてもできないような経験をさせてもらったとポジティブにとらえて“さあ、あしたからまたがんばるぞー。”
 今回感じたこと①山の天気はほんとに変わりやすい。登山にはそれなりの準備が必要。②登頂を果たした爽快感、達成感は、人をまた登山に駆り立てる。③身体を動かした後、おなかをすかせて野外で食べるおにぎりは最高。④登山する時の靴は、それ専用がいい(いままでちょっとした山登りや、野外活動にはテニスシューズを代用していましたが、今回くるぶしまで包み込むような登山靴を初めて使用。持つと重たい気がしてましたが、実際履くと地面のグリップ力、クッション性がよく、ある程度防水性があり、重さを感じさせず、疲れ具合が全然違う。)
 スポーツの秋、みなさんも家族で外に飛び出し、気持ちのいい汗をかいて、おいしいご飯を食べて、明日への新たな活力を!

日本脳炎ワクチン

 9月初めに、日本脳炎注意報が発令されました。その頃から日本脳炎(日脳)ワクチンの接種希望者が増えています。日脳ワクチンは3年ほど前に副作用(急性散在性脳脊髄炎:ADEM)が問題になり(ADEMが起こる確率は70-200万回に1回程度)、“積極的には勧めない”となって接種する人が減りました。すぐに、安全な新しい日脳ワクチンが作られると期待されましたが、未だにできていません。そうこうするうちに熊本で16年ぶりに3歳の子どもが日本脳炎にかかってしまいました。ここ児湯地域は養豚業が盛んで日脳ウイルスが活動しているリスクの高い地域です。ただ幸いなことに1967 年(昭和42 年)まで年に1,000 人以上の患者発生が報告されていた日脳ですが、1970 年以降患者数は減少し、近年は10 人以下の発生にとどまっています{平成17年(7名)、18年(7名)、19年(10名)}。しかし、日脳ワクチン接種者が減少し、2007年度の調査では3~5歳群での中和抗体保有率が、これまでにない低い割合となっています。新しいワクチンは来シーズンに間に合うかどうか?間に合ったとしても十分供給されるかどうか?従来のワクチンは残りわずかで、もう新たに手に入れることはできません。個人的には従来のワクチンの安全性は高く、有効であると私は考えています。公費負担はⅠ期の基礎免疫(7歳半までに3回接種)とⅡ期(9歳以上13歳未満で1回)なので、この公費負担の年齢を越えそうでまだ接種していない方は、ワクチンのあるうちに接種されていた方がよいかも。
 *日本脳炎の症状は、急激に現れる発熱、頭痛、めまい、嘔吐などです。日本脳炎ウイルスに感染した後、みんなが発病するわけではなく、100~1,000人に1人の発症と言われています。しかし、一旦脳炎を起こしますと致死率は20~40%前後と非常に高くて、回復しても半数程度の方は重度の後遺症が残ります。
 ☆2008年7月25日開催された厚生労働省の「予防接種に関する検討会」において、特に西日本で日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨を行う必要があるとの結論に達したとのことです。

准看護学校

 8月から、毎週火曜日の午後1時から児湯准看護学校で小児科の講義を担当しています。今年で7年目になります。ここで2年間勉強すると准看護師の資格試験を受けることができます。児湯准看護学校は、県内でも毎年いい成績をおさめており、ほとんどの人が資格を取っています。クラスもバラエティに富んでいます。中学を卒業した人から高校や大学を卒業したばかりの人、子育て真っ最中の人、子育てを終えて新たに資格を取ってそれをいかそうとしている人等、二回りも年齢の違う場合もあります。今までの経験では、いろいろ勉強するにはハンディがあるのではと思える年齢の高い人の方が成績はいい傾向にあります。勉強が身につくかどうかは学ぼうという強い意志だとつくづく思います。また、その年、年でクラス全体の雰囲気がずいぶん違います。クラス全体の雰囲気がよいと教える側にも力が入ります。今年のクラスはまさにそんないい雰囲気を持っています。1時間半話すことは大変疲れますが、目を輝かせて学ぼうとする人と接するとこちらも元気とよい刺激をもらえます。火曜日の予防接種の時間が講義で半分つぶれて皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、そういう訳ですのでどうぞご容赦くださいね。ちなみに、今年は当院から二人働きながら資格取得めざし学んでいます。応援してくださいね。
 

Ⅲ、Ⅳ期のMRワクチン

 今年4月から中学1年生(Ⅲ期)と高校3年生(Ⅳ期)の全員を対象とした「MRワクチン」の追加接種が平成24年度までの期間限定で始まりました。しかし、6月末までに受けた率は、それぞれ38.8%、29.6%と非常に低迷していることがわかりました。部活や受験で忙しいというのが理由のようです。都道府県別では、高3の接種率がトップだったのは佐賀で52.1%。40%を超えたのはわずか5県、中1は茨城の71.2%がトップで、最下位は鹿児島の24.4%。宮崎はといえばⅢ期が25.2%で46位、Ⅳ期が19.9%で45位と惨憺たる現状です。麻しんは、今年の半年間だけでも約1万人もの患者数が報告されています。私もびっくり、こんなに多いとは。麻しんは軽くても1週間ほど熱が続いたり、中耳炎、肺炎,脳炎などの合併症をおこしたり、また医学の進んだ現代でも亡くなることがある重篤な病気です。かかった子どもも大変ですが、それを診る医師の心も痛みます、“防げる病気なのに!”と。麻しんの患者が出ると移動制限を行う国もあり、修学旅行生が海外のホテルに缶詰になりせっかくの旅行が台無しになったり、大切な試験を受けられなかった人もいます。また、最近では、大学生に麻しん、風しん等の抗体測定を義務づけているところも増えています。自分が病気にかからないためにはもちろん、感染を拡大しないため(流行を防ぐためには95%以上の接種率が必要です)にも是非受けておいてほしいと思います。病気も少なく、季節のいい今の時期に公費で受けておきましょう。
 中、高生だけでなく、1歳のお誕生日がきたお子さん(MRⅠ期)や、来年小学校入学予定の年長さん(MRⅡ期)のお子さんもまだの方は、お早めにね。

運動器の10年

「運動器の10年」って聞いたことありますか?消化器とか循環器とかいう言葉は良く聞くと思いますが、運動器という言葉はなじみがない方が多いでしょうね。運動器とは、身体を動かす器官(骨、関節、筋肉、じん帯、腱,神経など)をいいます。「運動器の10年」という世界運動は、2000~2010年の間、皆が実に良くできている運動器と運動の大切さを知り、そのケガ・故障・病気を減らし、よりよい治療や予防の方法を見つけ、世界の人々誰もが自分のしたいこと、すべきことをしっかり身体を動かしてできるように、皆で手をつないで進めていこうという「運動」です。その運動の一環として本邦では『 大人も知らないからだの本;運動器のおはなし』という本ができました。これは、小学生にも“大切なことをわかりやすくおもしろく知ることができるように”というコンセプトで漫画形式で書かれた本です。からだと栄養、スポーツ上達法や、ケガとのつき合い方、からだと生活習慣等、小学生だけでなく大人も楽しく理解できます。現在スポーツをしている人、スポーツを始めようとしている人、生徒を指導している人、身体のことで悩んでいる人はぜひ手にとって読んでみてください。うまく自分の身体とつきあって楽しくスポーツを続ける秘訣が満載です。残念ながら非売品ですが、当院で貸し出しできますので、ご希望の方はおっしゃってください。図書館でも手にすることができると思います。

早朝診療について

 通常の診療開始時間は、朝の8時半からですが、急患や諸事情で早朝診療を希望される方が多いようなので、9月5日より朝7時~8時の早朝時間外診療を始めようと思います。ただ、看護士が出勤していない時間帯なので、病状によって処置が必要な場合等、看護婦の出勤を待つ場合もあることをご了承ください。夜間急病センターの当直に入った翌日(9月は3日)は早朝診療はできません。このブログを使って、できない日は告示していこうと思います。告示日以外は,原則可能ですので病院の問い合わせ用電話23-4423にお電話の上来院してください。
 ちなみに来月以降の夜間急病センター当直は、10月9日(木),11月6日(木),12月11日(木)ですので、10月10日、11月7日、12月12日の各金曜日は、早朝診療はできません。