新しいワクチン
先日、妊婦さん対象にRSウイルスワクチンが認可されたというニュースがありました。乳幼児が罹患して苦しむRSウイルス感染、次は子ども達用のワクチンが望まれます。また、来年度には現在の4種混合にHibワクチンを加えた5種混合ワクチンが発売予定です。これにもう一つ肺炎球菌ワクチンも加わると接種回数が減っていいのですが。
ワクチンといえばもう一つ子宮頸がんワクチンに関する記事が宮日新聞の『教えてドクター 健康講座』蘭に掲載されていました。
川越靖之県産婦人科医会会長で宮崎県立看護大学教授が執筆されていました。そこでは子宮頸がんが宮崎県に多いこと。30~40代女性を中心に年間約1万人が罹患し、そのうち4人に1人が5年以内に命を落とし、10%に当たる年間千人が30代までに子宮を摘出していること。子宮頸がんワクチン接種率が高い国は85%以上子宮頸がんが減少していること、ワクチン接種が重要なことが書かれていました。当院でも少しずつ子宮頸がんワクチンを接種する女性が増えてきていますが、接種対象者の数からするとかなり少ないようです。それと、HPVワクチンキャッチアップ接種の制度終了が近づいています(2025年3月末)。公費で標準接種スケジュール(0,2,6ヵ月)にて接種完了する場合は2024年9月まで、あと1年以内に1回目を接種する必要があります。☆キャッチアップ接種対象者:1997年度生まれから2006年度生まれまでの女性です。
ワクチンといえばもう一つ子宮頸がんワクチンに関する記事が宮日新聞の『教えてドクター 健康講座』蘭に掲載されていました。
川越靖之県産婦人科医会会長で宮崎県立看護大学教授が執筆されていました。そこでは子宮頸がんが宮崎県に多いこと。30~40代女性を中心に年間約1万人が罹患し、そのうち4人に1人が5年以内に命を落とし、10%に当たる年間千人が30代までに子宮を摘出していること。子宮頸がんワクチン接種率が高い国は85%以上子宮頸がんが減少していること、ワクチン接種が重要なことが書かれていました。当院でも少しずつ子宮頸がんワクチンを接種する女性が増えてきていますが、接種対象者の数からするとかなり少ないようです。それと、HPVワクチンキャッチアップ接種の制度終了が近づいています(2025年3月末)。公費で標準接種スケジュール(0,2,6ヵ月)にて接種完了する場合は2024年9月まで、あと1年以内に1回目を接種する必要があります。☆キャッチアップ接種対象者:1997年度生まれから2006年度生まれまでの女性です。
RSウイルスワクチン承認
先日の日経新聞に国内初60歳以上向けRSウイルスワクチンが承認されたとの記事が掲載されました。免疫が低下した高齢者は重症化リスクが高いとのことで承認につながったようですが、次は乳幼児向けのワクチンが待たれます。重症化リスクのある子ども達にはモノクロール抗体を用いた注射が認められていますが、とても高価でその接種対象は1) 早産児:在胎週数28週以下で、RSウイルス流行開始時に12ヶ月以下の赤ちゃん及び在胎週数29〜35週で、RSウイルス流行開始時に6ヶ月以下の赤ちゃん。2) 慢性肺疾患を持つ児:過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症などの呼吸器疾患の治療を受けたことがあり、RSウイルス流行開始時に24ヶ月以下の子ども。3) 先天性心疾患を持つ児:RSウイルス流行開始時に24ヶ月以下の先天性心疾患を持つ子供で、血行動態(心臓や血流)に異常がある子ども。4) 免疫不全を持つ子ども:RSウイルス流行開始時に24ヶ月以下の免疫不全を持つ子ども。5) 21-trisomy(ダウン症候群)の子どもたちとかなり限定されています。これ以外の子どもでも乳幼児では重症化する場合があります。高齢者用のワクチンができたので、次は乳幼児向けを期待したいものです。
出前講座
子宮頸がんの予防接種が徐々にではありますが、増えてきました。9価の子宮頸がんワクチンは15歳以下だと2回接種で済むこともあってか、12歳で接種する方も出てきました。宮崎市では、子宮頸がん予防の意識を高めてもらおうと6月から市内全27中学校で産婦人科による出前講座を開くことになったとの記事が宮日新聞に掲載されました。マンパワーの問題で他の地域では難しいのかもしれませんが、子宮頸がん予防の機運が全県的に高まるといいなぁと思います。