FC2ブログ

世界で麻しん流行拡大

 ひどいのは南太平洋のサモア。10月からはしかが大流行し、人口20万人の国で今月5日までに4千人以上が感染、62人が死亡したと報道されています。政府によると、亡くなった62人のうち54人が4歳までの乳幼児。感染者のうち172人が入院中で、子ども19人が重症ということです。毎日世界各国から、飛行機や船が日本にやってきています。オリンピックの開催される来年は今まで以上に感染症の持ち込みリスクも増えます。WHOも警鐘を鳴らしています。
https://www.globalhealthnow.org/2019-12/myth-about-herd-immunity
 *風しんの抗体保有率が低い世代の男性を対象に、風しんの抗体検査や予防接種を原則無料で実施する取り組みが始まりましたが、4〜7月の予防接種の全国平均累積進捗率はなんと約14%という低さです。抗体検査をしてその結果で予防接種という2段階になっているのが、働き盛りの人にとっては受けづらいのかなとも思いますが・・・。小さい子ども達を犠牲にしないためにも予防接種を受けてほしいものです。

早朝の救急搬入、搬送

 朝6時前に自宅用の電話が鳴りました。親に何かあったかなと慌てて出ると、救急隊からの電話でした。昨日受診するも熱が持続していてきつそうとのことで救急要請があったとのこと。けいれんもなく意識状態も悪くないのですが、診てもらえるかとさほど重症でもなさそうな感じ。熱の持続(38度代)だけで状態も悪くないなら今の時間の診察でなくてもいいのではと思いましたが、搬送受け入れを承諾しました。しかし、搬送された子どもは、昨日熱と咳でRSウイルス感染を疑って検査した1歳の子ども。昨日は検査も陰性で呼吸状態も悪くありませんでしたが、今朝搬入時の呼吸状態はかなりキツそう。救急隊にSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度:血液中にどの程度の酸素が含まれているかを示す)の値を尋ねると、暴れて測定できなかったとのこと。診察室でSpO2を測定したら80とかなり悪く、再度の迅速検査でRSウイルス迅速検査(+)。酸素吸入しながら県立宮崎病院に搬送していただきました。RSウイルス感染症では熱の持続を心配されることが多いのですが、今回のケースのように一日で呼吸状態が悪化することがあるので、気を付けて観察してください。

RSウイルス感染症の増加

 夏真っ盛り。お盆で人の交流も盛んになる時期ですが、ここにきてRSウイルス感染症が増加しています。当院では生後1ヶ月に満たない新生児も兄弟から感染したケースもありました。1歳未満、特に6ヶ月未満では重症化のリスクもあり注意が必要です。2歳以上になるとかかったとしても普通の風邪の経過と変わらない経過を取ることが多いので、過敏になりすぎる必要はないのですが。また、高鍋保健所管内では百日咳もいまだ散発しています。二種混合を自主的に三種混合ワクチンに変更される方も徐々に増えつつあります。早く定期接種化されるといいのですが。

難聴リスク

 スマートフォンで音楽を聴く子どもも増えていることと思いますが、WHOが「10億人以上の若者がスマートフォンやその他オーディオ機器の大音量での使用による聴覚障害のリスクにさらされている」と警鐘を鳴らした詳しくは下記サイトをご覧になってください。一度聴覚障害を起こすと回復が困難なことが多いようです。御注意を。
https://www.afpbb.com/articles/-/3210941
☆4月20日(土)は、日本小児科学会総会並びに代議員会があり、一日休診となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

休日在宅医

 朝の雨も昼前には上がり、暖かい一日となったお彼岸の日の休日在宅医でした。午前中は予想以上の来院がありましたが、今回から予約も受け付けるようにしたので、待ち時間はいつもより少なかったのではと思います。今回いつもと違って目立ったのは、ヒトメタニューモウイルス感染症。高熱や咳が続く病気で、RS同様年齢が低いときついようです。迅速検査キットで診断が出来るようになりましたが、以前は、『画像診断(X線など)により肺炎が強く疑われる6歳未満の患者』が検査の適応となっていました。昨年からは聴診など理学所見で肺炎が強く疑われた場合にも検査の適応拡大され、必ずしもレントゲンを撮る必要はなくなりましたが、流行しているから検査をという気軽に行う検査でもありません。また、これに効く薬もないのが残念なところです。あとリンゴ病(伝染性紅斑)の子どもが来院しました。リンゴ病というとほっぺたがリンゴのように真っ赤になるとの印象が強いのではと思いますが、上下肢にももやっとした発疹が出ることがあります。ひどいと胸部にも発疹がみられます。子どもだと発疹が出るだけですが、大人になると関節の痛みが出たり、妊婦さんが罹患すると胎児に影響を及ぼします。発疹が出る前に感染力があるのがこの病気のやっかいなところです。終息したかに思われたインフルエンザもポツポツとみられているようです。