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九州外来小児科学研究会学術集会

3月17日(日)佐賀市で第27回目の学術集会が開催されました。特別講演1は、「新しい小児の検尿マニュアルを地域でどう活かしていくか~九州学校健診協議会の役割」と題して大塚泰史Drが講演。学校検尿の要精密となった子どもで受診するのは6-7割。確率的には要精密未受診者の50%は異常が放置されている状態。末期腎不全で透析になるのを防ぐためにも要精密となった場合はちゃんと受診する重要性を具体的なケースを紹介しながら力説されました。特別講演2は「こどもの未来のためのヘリコバクター・ピロリ感染症マネージメント」と題して佐賀大学医学部小児科の垣内俊彦Drが講演されました。佐賀は希望する中高生に対して無料でピロリ菌の検査から治療まで行っています。癌罹患数、死亡数とも3位の胃がんの原因であるH.pyloriは、一度除菌すれば一生もの。しかもその検査は学校検尿の際の尿を使うことで生徒の心身の負担はゼロ。実施する自治体が増えてきているとのこと。宮崎でもできるようになると将来胃がんで苦しむ人はいなくなることが期待できますね。費用対効果は学校検尿事業よりもいいようです。佐賀県知事は、がん対策と子育て支援になるとこの事業スタートにOKを出し、その結果に満足されているようです。

小児科学会宮崎地方会

 宮崎地方会も第95回を迎えました。今年は新型コロナとインフルエンザの増加を受け再び現地とWEBのハイブリッド開催となりました。さすがに昨年より会場参加は少なかったです。一般演題で印象に残ったのは、18歳以下の妊婦さんのまとめと社会的ハイリスク妊婦さんの現状でした。不幸なな妊娠を防ぐために、また生まれてきた赤ちゃんを健やかに育むためにも課題は多いようです。もう一つは発熱を伴わない髄膜炎のケースの発表。生後2か月からの予防接種のおかげで診療所外来で髄膜炎に遭遇するケースは激減しましたが、油断大敵と再認識。特別講演は、福岡大学小児科の永光信一郎教授。10代前半の死因1位が自殺になったのを受けてか、『GIGAスクールを活用した思春期のヘルスプロモーション』と題して講演。“病気の子どもを診る”という側面から“健康な子を診る”という側面も、子どものこころの診療の視点が大切、大人から見て些細なことでも子どもにとっては大きいということ等、具体例を挙げながら話されました。講演会前の運営委員会も含め5時間の充実した時間でした。

SNSと子どもの健康

 11月25日(土)は、午後休診のせいもあって午前中かなり混雑してご迷惑をおかけしました。おかげさまで無事出席出来、7年ぶりに再開できた先生もいらして旧交を温めることができました。ただ、長崎まで車で5時間以上、遠かったですね。
 さて、小児医学研究振興財団からWeb市民公開講座の案内が来ました。『SNSと子どもの健康』というテーマで公開期間は令和6年3月までです。以下のチラシにサイトのアドレスとQRコードが記載されています。無料で視聴可能です。好きな時間に好きなだけ視聴できるのは魅力ですね。ちょっとした隙間時間に覗いてみてください。
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高鍋町小・中学校合同学校保健委員会

 16日14:30から16時まで高鍋美術館で開催されました。対面での研修会は実に4年ぶり。講師はテレビやラジオでもおなじみの串間市民病院の江藤敏治院長が『自己実現を導く効果的な目標設定~子どもの夢を叶えるために大人ができること~』と題して講演。今まで夜間開催で今回初めて昼間開催しましたが、多くの参加があり盛会でした。子どもの夢を実現するためには保護者が健康であることから始まり、生活習慣、故日野原重明先生の「ラ音の挨拶」、大谷翔平の目標達成シートにも挨拶やゴミ拾い等あることを紹介し、はっきりとした願望や目標を持つこと。そしてこの価値ある願望や目標を達成するために、燃えるような意欲を育むこと等、夢を叶えるためにどうすべきかユーモアを交えて話されました。元気をもらえた講演でオンラインでは得られない雰囲気を久しぶりに味わえました。私も元気な「ラ音の挨拶」で一日を始めようと思いました。

令和5年度第1回『かかりつけ医等発達障害対応力向上研修会』

 12日午前9時から発達障害対応力向上研修会が県医師会とWEBのハイブリッド方式で開催されました。発達障害の診療に関わる医療機関が限られている現状を踏まえ、発達障害の研修を行うことで、診療を行う医療機関の確保につなげ、発達障害の早期発見・支援を図る目的です。支援の大きな目標は当事者の生きづらさを減らすこと、二次的な障害の悪循環を絶つこと、そして家族への支援。そのための実際の流れを研修しました。研修を受けたからといってすぐうまく対応できるとは限りませんが、対応力を向上させ少しでも生きづらさをかかえている子ども達の助けになれるよう努力していきたいと思います。