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子育て支援フォーラムin宮崎

 12月1日(日)シーガイアコンベンションセンターで「子育て支援フォーラムin宮崎」が開催されました。虐待防止が主な目的で日本全国で開催されていて、宮崎は31番目にあたるそうです。4人のシンポジストによる講演と、宮崎県、宮崎市の行政担当者の報告がありました。200人以上が参加されて盛況でした。虐待で幼い子どもが亡くなるニュースを見聞きしますが、なんと年間50人前後、週に一人の子どもが虐待でなくなっている現実があるとのこと。改正児童福祉法で、保護を必要とする子どもは施設ではなく出来るだけ家庭養育優先となったようですが、里親や特別養子縁組の数は日本は極端に少ないということです。ただ、そんななか、福岡市では保護を必要とする乳児の里親率が50%を超えているとの報告がありました。しっかり予算を付けて里親のケアも含めしっかりされているようです。ただ、日本が子どもにかける予算はかなりお粗末で0.02%しかありません。ドイツは10%も予算を組み、デンマークやスエーデンも3%強、アメリカでさえ2.3%。いかに日本が未来を担う子どもにお金をかけていないかわかりますね。

医療安全管理対策講習会

 11月20日(水)の高鍋は最低気温が2℃台とこの冬一番の冷え込みだったようですが、その夜メディキット県民文化センター演劇ホールで医療安全管理対策講習会が開催されました。今回のテーマは、『医療安全管理への対応 〜A499;T888対策を含めた留意点から』と題して宮崎市保健所の西田敏秀所長が講演。医療安全に関わる関連法規等について説明された後、保健所が立ち入り検査した際に指摘した具体的事例に関しての話があり、参考になりました。最後に、麻しん、風しん、結核、梅毒等の話がありましたが、今月国立感染症研究所から『風しん流行に関する緊急情報』が提出されています。それによると関東や大阪など大都市圏に多いのですが、発生の報告がないのは青森と高知の2県だけということで、更なる注意が必要です。
 *風しんの抗体検査のクーポンが届いた方は、クーポンを無駄にしないようにお願い致します。

第31回宮崎県小児保健学会

 11月10日(日)13時〜16時までJA AZM別館で開催されました。今回の特別講演は子宮頸癌関連に特化した講演が行われました。特別講演Iは「子宮頸がん患者の悲劇と我々の取り組み 〜HPVワクチンで予防できるのに〜」と題して鹿児島大学医学部産婦人科の小林裕明教授が話されました。講演要旨:日本で唯一10年前と比べて癌で死亡率が上がっているのは子宮頸がんだけ。子宮頸がんワクチン(HPV)を接種している国では軒並み死亡率が減少している(日本の現在の接種率わずか0.6%)。子宮頸がんで子宮が温存できるのは前がん病変だけで、子宮頸がんとなるとステージ1でも広範摘出術の可能性がある。10代にHPVを接種することで7割弱の人が子宮頸がんにならなくてすみ、20歳代からの検診を併用すればその率は95%を超える。是非接種してほしい。
特別講演IIは、「世界が警戒する日本の子宮頸がんワクチン問題」と題して京都大学医学研究科非常勤講師で、ドイツ国立ベルンハルトノホト熱帯医学研究所研究員の村中璃子先生が講演。講演要旨:子宮頸がんによって日本では毎年約3,000人の命と約1万個の子宮が失われている。この失われていく命と子宮は、HPVと検診の普及で「ゼロ」にできる。HPVは世界140カ国で使用、約80カ国で定期接種になっています。日本のマスコミでセンセーショナルに取り上げられた接種後の症状は、日本の疫学調査等でワクチンとの因果関係はないことが証明されています。日本発の反ワクチン運動、WHOは2019年、「国際保健上の10の脅威」のひとつに反ワクチン運動をあげ、同時にワクチン接種率を上げることによる子宮頸がんの撲滅を重点項目としたいとも表明しています。
*11月16日(土)は、九州小児科学会(役員会、代議員会等)出席のため、臨時休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

結核研修会

令和元年度医師等医療従事者結核研修会が、16日(水)夜7時から高鍋保健所で開催されました。何故小児科医の私がこの研修会に出ようと思ったかというと、県衛生研究所から送られてくる感染症発生週報に20歳台や40歳台という報告が続いたからです。これらの年齢は子供の保護者の年齢とも重なります。子どもの診療の際、保護者の方が診察を希望されることがあり、感染対策という観点からは小児科でも重要と考えたからです。研修会では先ず、高鍋保健所長が児湯管内の現状について報告。結核にかかる人は、年々減ってはいますが、未だに毎年2千名を超える方が亡くなっている病気。全国の結核罹患率は、12.3/10万人、昨年の高鍋は、9.0でしたが今年は施設での集団感染があり、今の時点でも20.0を越えているとのこと。高齢者で増えている他、20歳台の増加も無視できず、20台の70.4%は外国出生の方。逆に言えば3割は日本出生。歴史的人物の樋口一葉;享年24、滝廉太郎;享年23、石川啄木;享年26と若くして結核で亡くなっています。次に結核研究所の平尾晋科長が診断と治療、院内感染対策をわかりやすく話されました。結核の症状は今の時代では非特異的な症状なので、診断までにかなり日数がかかるケースもあり、先ず疑う事が一番重要と強調。確定診断までに時間を要したケースの経時的なレントゲン写真を供覧して、結核診断のピットフォールを学びました。院内感染を防ぐためにも為になる研修でした。

高鍋町小・中学校合同学校保健委員会

 10月4日(金)夜7時半から上記委員会が開催されました。例年町立美術館のホールで行われていたのですが、今年から町の中央公民館に場所を変えての開催です。以前の会場では駐車場が手狭だったのが大きな理由のようです。さて、今日は「子どもの健やかな睡眠と成長」と題して五ヶ瀬町立五ヶ瀬中学校の戸敷二郎校長が3つの観点から講演されました。1.子どもの睡眠の重要性;寝る子は育つと昔からいいますが、現在日本は先進国の間でも最低レベルの睡眠時間。睡眠時間が減ることの害としっかり眠ることの有益さ、就寝時間と起床時間のリズムも大切なこともいろんな角度から話されました。2.
メディア氾濫時代の心構え;中学生の約半数が自分用のスマホやタブレットを持っている時代、持たせる前に必ず利点と取り返しのつかない害があることなどをしっかり教え、話し合って使用する際のルール作りの必要性を強調。3.子ども達が向かう将来に備えて;20世紀は正解主義、情報処理能力が求められていました。しかしそれはAIの得意分野。21世紀は正解がない問題に対する情報編集力(情報をつなげ活用する力、プレゼンテーション能力)が必要とされる。それには前頭前野をしっかり育てること、そのためには「早起き、早寝、朝ごはん(五ヶ瀬町では朝大豆)」を基本としたリズム、太陽のもとで元気に運動したり、様々な体験を重ねることが重要。最後に行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人生が変わると90分の講演があっという間に終わりました。
 ☆10月6日(日)は、休日在宅医です。午前9時〜12時、午後2時〜5時まで。ネットや電話での予約も受け付けます