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宮崎県小児科医会春季学術講演会

昨年は新型コロナ流行で中止になった春季学術集会、今年はWebで開催されました。会員発表では、最初に高木純一先生が『宮崎市における学校心臓検診の現状(1枚の心電図から見つかる実例を含め)』と題して講演。昔からある診断ツールの心電図、未だに新しい知見がでてきていること、学童検診で致死的不整脈が発見され、治療に結びついていることが実感できました。次に宮崎大学小児科の 明利 聡瑠先生が『 当院における小児肥満の診療について 』と題して講演。車社会の宮崎県は歩く距離が都会の子どもより少なく肥満傾向児出現率が全国と比べて高いこと、小児期に肥満を治療することの重要性を強調されました。特別講演も2題あったのですが、今までにないユニークだったのは、富山・イタズラ村・子ども遊ばせ隊代表 早川 たかし先生の『 子ど もの“遊び”が危ない〜まず大人が“遊び力”を身につけよう 』という話でした。事前に「皿回しセット」や「サソリの標本」等が聴講者のもとに届けられ、それを使った実演もありました。サソリの標本には驚かされました。自分の子どもや孫とは今遊ぶことは出来ませんが、明日職員を同じように驚かせてやろうと・・・。今日成功。また、講演中5分間の時間で皿回しの練習をしましたが、できるようになった時は、孫に自慢してみせようと自然に思えました。新型コロナ過で子どもといる時間も増えていると思います。子どもと一緒にお母さん、お父さん方童心に帰って遊びましょう。

第3回子ども健康セミナー 第一報

 先週末、オンラインで行われました。新型コロナウイルス感染発生ゼロが続いていますが、みんなが一堂に会しての開催はまだ無理のようです。年2回の学術集会の日程と、昨年新型コロナ発生で行うことのできなかった第3回子ども健康セミナー開催の件を検討しました。今年は、6月12日(土)の午後2時〜4時の日程で、講師は昨年お願いしていた『生きるって、なに?』の著者のたかのてるこ氏で行われる予定で勧めることを確認しました。ただ、密を避けるために定員は例年の半分になる予定です。正式なチラシができたらまたご報告致します。乞うご期待!

第89回日本小児科学会宮崎地方会

 2月14日(日)に日本小児科学会宮崎地方会が開催されました。開会の辞を盛武教授が述べられましたが、その中で小児科医局に昨年に続き9名が入局されたという嬉しい報告がありました。新型コロナ感染でいろいろ大変な中、小児科の入局が増えていくと活動の幅がぐっとひろがります。89回の歴史の中で初めてのオンライン開催でしたが、家にいて聴講できるのは楽ですね。ただ、会場でいろんな先生と直接話して得られることも多いので、その機会がないのは残念ですが。このような時期なので特別講演の講師は県内から招聘され、同期生でもある宮崎大学医学部皮膚科の天野正宏教授が『見逃してはいけない小児の皮膚疾患ー炎症性疾患から腫瘍までー』と題して講演。新生児期、乳児期、幼児期、学童期以降と多くのスライドを供覧しながらわかりやすく解説され知識のブラッシュアップできました。

第10回子どもとメディア全国フォーラム

 スマホ社会と子どもの未来〜技術革新は人類を幸せにするのか?〜をテーマに日本医師会館大講堂で行われた上記フォーラムに参加してきました。日本医師会館には初めて入りましたが、大講堂は500名収容できるのですがそこが満員になる盛況でした(実際参加希望が多く福岡でネット中継もされたのですが、キャンセル待ちを断るほどの参加希望があったようです)。子どもの体力や目の衰え、子どもの死因の第一位が自殺、全体の自殺は減っているにもかかわらず、19歳未満の子どもの自殺率は増えている現状を踏まえて、基調講演が4つありました。その中の一つは昨年宮崎でも講演された野井真吾先生が「子どもの“からだと心のいま”、そしてもう一つは、今年宮崎で講演していただく予定の富田香先生が「子どもたちの目を守る〜スマホではなく外遊びを〜と題して講演。この講演は宮崎でも一般公開できないかと考えています。その他に川島隆太先生が「スマホが児童・生徒の脳発達を阻害する」、樋口進先生が『WHO「ゲーム障害」認定までの経過とこれからの課題」と題して講演されました。川島先生の研究で、スマホやタブレットに触れる時間が1時間未満にして、良質な睡眠と朝食、親子のコミニュケーションをとって読書することが脳の発達に良いこと、長時間スマホやタブレットに触れることは、子どもの脳の発達が止まる、大人では脳の老化が始まるという科学的データが得られているということを多くの人が知るべきだと本当に思いました。

地域総合小児医療認定医指導者講習会

 13日(月)は、沖縄での指導者研修会でした。指導者研修会は年2回行われ、1回は東京、大阪、もう1回は地方持ち回りで行うことになり、その地方開催第1回目が沖縄でした。虐待と貧困、禁煙指導がメインテーマでした。虐待と貧困は関係すると言われていますが、沖縄の戦後の特殊性が今も根強く影を落としていることを初めて知りました。戦争孤児の問題にしても、本国では憲法の次に児童福祉法が制定され、子どものための施策(母子寮や保育園、学校等)が行われていましたが、沖縄では働き盛りの20代が戦争でいなくなり、かなりの数の孤児がいたにもかかわらず、米軍統治下では長い間その問題が置き去りにされ、高い貧困率(全国平均13.9%、沖縄29.9%)や離婚率(1985年以降全国1位)、十代の出産件数も全国の2倍、中学、高校卒業後の進路未定の子ども達が本国の3倍という現実があるとのこと。児童相談所の現状なども聞くことができて、人数的には小規模でしたが、内容は濃い研修でした。