新生児マススクリーニング検査専門委員会

 23日月曜日午後6時から宮崎市の総合保健センターで第16回の新生児マススクリーニング検査専門委員会が行われ、初めて参加してきました。タンデム質量分析計による新生児の先天代謝異常症スクリーニングは有機酸代謝異常症、尿素サイクル異常症、脂肪酸代謝異常症など22もの疾患が一度にスクリーニングできる検査で、宮崎県で年間1万人を越す赤ちゃんに行われ、実績を上げています。その検査実績報告や検査上の問題点、改良点等を話し合い、同スクリーニング検査をより良くすべく委員会が開催されています。今回は、新委員長の澤田浩武宮崎大学医学部看護学科基礎看護学講座教授が今回見つかった『CPT2欠損症』についてミニレクチャーがあり、ある報告で3歳未満の乳幼児突然死症候群の20例中、15例がCPT欠損症だとわかったとか、熱が出たときだけ症状が出る熱不安定型があるとか疾患に対する理解を深めることができました。
 *23日は午後5時から私の娘に診療をバトンタッチしましたが、混雑したようでご迷惑をおかけしました。

研修会&就学前健診

 16日(月)夜7時から児湯医師会館で、医療倫理と感染対策の講習会、17日(火)は夜7時から宮崎市郡小児科医会と産婦人科合同研修会でした。医療倫理は宮崎大学医学部の坂井孝壱郎教授の講演、医療倫理の講座を持っている大学は全国でも数少なく、とても新鮮な話でした。実際の医療現場でのケースを念頭に置いた話でもっと聞きたいと思えた講演。感染対策は同大学の岡山昭彦教授。接触感染対策として咳エチケットと手洗いは基本。マスクが手元にないときは咳やくしゃみは手ではなく、肘の内側で受けましょう。手は公共物という言葉が印象に残りました。火曜日は宮崎県では初めての試みと言っていい小児科と産婦人科合同研修。とても関連深い産婦人科と小児科ですが、両科の会員が一緒に集まって研修することは稀でした。これを契機に県レベルでの交流を深めていきましょうと盛り上がりました。18日は、宮崎市夜間急病センター当直。熱性痙攣で救急車搬入がありましたが、この時期にしては珍しく落ち着いた当直でした(宮崎県小児科医会HPで前日の急病センターの来院数がわかりますよ)。ここ数日は台風が近づいているので喘息が増えてくるかな。19日午後は高鍋西小学校の就学前健診。2人医師体制で私は38名診ましたが、約3割に当たる13名がMRワクチン未接種でした。早く受けてくれることを願っています!
 ☆23日(月)は、新生児マススクリーニング検査専門委員会出席のため、午後5時以降は私の娘および娘婿の浅井医師(小児科医)が代診致します。よろしくお願い致します。

秋期学術集会特別講演

 15日午後は3名の会員発表に続き、特別講演2題。最初は『動き出した”日本版ネウボラ”〜フィンランドに学ぶ子育て支援〜』と題して読売新聞東京本社 調査研究本部の榊原智子氏の講演。現在少子高齢化が国難と問題になっていますが、榊原氏は、出産と育児をめぐる状況こそ「国難」ではないかと以下のデータを示されました。出生数は2016年ついに98万人と100万人を下回る一方、児童虐待相談は2000年の1.7万人から2016年には12.2万人に。熊本の慈恵病院の赤ちゃんポストには10年で125人、相談は2万1千件も寄せられている現状、また待機児童は2.6万人、隠れた待機が約7万人いるといわれ、産後うつは産後2週間で25%にも及ぶという状況こそが国難。日本でも産前、産後支援はありますが、切れ目だらけ。切れ目のない支援を目指して『子育て世代包括支援センター』が全国の市町村に設けられることになりましたが、フィンランドのネルボラのように利用者中心主義で母子だけでなく家族ぐるみが対象になり、体だけでなく心も生活もケアしてすべて無料でネウボラ通い休業制度でアクセスが補償されるものになるかどうか、注視していく必要があるようです。

MRワクチン接種率。

 日曜午後は12時から県小児科医会役員会。来春の学術集会や、来年度の事業方針等を検討してきました。その際、昨年度のMRワクチン接種率が話題に。宮崎県のMRⅠ期接種率は、99.2%で全国5位と健闘していましたが、MRⅡ期は92.8%で全国34位でした。最低95%以上の接種率が望ましいのですが、宮崎市でも92.7%でした。児湯5町でいえば、木城町が98.3%と一番良く、次いで高鍋の96.4%、新富町は92.9%、川南町92.1%、都農町89.5%という結果でした。MRワクチン不足の影響があったのは否定できませんが、ちょっと心配な結果です。最近また海外からの麻疹持ち込みによる流行が報告されています。MRワクチン未接種の方は大きな流行のない今の季節に出来るだけ早く接種して下さい。14時からは秋期学術集会でした。その様子は次回のブログに。
 *17日(火)9時半から11時まで町立わかば保育園健診で院長不在の時間帯があります。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

花粉情報

 11日は、一真持田保育園健診で不在の時間帯がありご迷惑をおかけしました。数名の欠席がありましたが、元気一杯の園児達との再開でした。
 ここにきて鼻づまりで来院する子ども達が目立つようになりましたが、宮崎市の安達耳鼻咽喉科の先生から、花粉情報が届きました。10月11日の花粉飛散状況は、ブタクサ花粉:27個、イネ科花粉:10個、ヨモギ花粉:3個、不明花粉:2個、埃(火山灰?):少量とのことです。*新燃岳が6年ぶりに噴火し、霧島地域は火山灰の影響も重なって大変そうです。風向きによっては宮崎市内まで届くのでしょうね。警戒レベルが引き上げられたようですが、大噴火で被害が出ないことを祈りたいです。